Windows Small Business Server 2003 での POP3 Connector のトラブルシューティング

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文書番号: 885685 - 対象製品
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目次

概要

Microsoft Windows Small Business Server 2003 の Microsoft Exchange Connector for POP3 Mailboxes サービス (以下 POP3 Connector) を使用して、インターネット サービス プロバイダ (ISP) から電子メール メッセージをダウンロードし、ダウンロードしたメッセージを配信できます。POP3 Connector では、以下の手順で組織内のユーザーに電子メール メッセージが配信されます。
  1. リモート POP3 サーバーへの接続が確立されます。
  2. ユーザーの電子メール アカウントのメッセージがすべて Windows Small Business Server ベースのコンピュータにダウンロードされます。
  3. ダウンロードされたメッセージが SMTP (Simple Mail Transfer Protocol) の PickUp フォルダに移動されます。このフォルダからユーザーのメールボックスにメッセージを配信することができます。
POP3 Connector の使用時に電子メール配信の問題が発生する場合は、まず、このメッセージ配信処理が正常に行われていない部分を特定します。正常でない部分が特定できれば、具体的なトラブルシューティング手順を実行して、メッセージ配信の問題を解決できます。

はじめに

この資料では、Windows Small Business Server 2003 で POP3 Connector を使用する場合に発生する可能性のある電子メールのダウンロードと配信の問題のトラブルシューティング方法について説明します。

警告 : POP3 Connector による電子メール配信で発生する問題のトラブルシューティングを行うと、電子メール メッセージが失われる場合があります。この資料に記載されているどの場所にも見つからない電子メール メッセージは、復元できない可能性があります。

POP3 Connector の概要

POP3 Connector による電子メールの取得は、以下の手順で行われます。
  1. Connector for POP3 Mailboxes サービスがリモート POP3 サーバーに接続し、ログオンします。
  2. Connector for POP3 Mailboxes サービスが電子メール メッセージをダウンロードして次のフォルダに保存します。
    %PROGRAMFILES%\Microsoft Windows Small Business Server\Networking\POP3\Incoming Mail
  3. リモート POP3 サーバーからすべてのメッセージがダウンロードされると、Windows Small Business Server ベースのコンピュータの Collaborative Data Objects (CDO) が Incoming Mail フォルダから電子メール メッセージを取得します。各メッセージは、ローカルの Exchange メールボックスに配信されるようにヘッダーが変更され、次のフォルダに保存されます。
    %PROGRAMFILES%\Exchsrvr\Mailroot\vsi 1\PickUp
  4. CDO が PickUp フォルダに移動できないメッセージは次のフォルダに置かれます。
    %PROGRAMFILES%\Microsoft Windows Small Business Server\Networking\POP3\Failed Mail
  5. 電子メール メッセージが破損している場合、そのメッセージは Failed Mail フォルダに移動されないことがあります。この場合、破損した電子メール メッセージは Incoming Mail フォルダに残ります。
  6. PickUp フォルダ内の電子メール メッセージがすべてローカルの SMTP サービスによって処理され、対応する受信者に配信されます。
POP3 Connector を使用して電子メール メッセージを取得するとき、これらの電子メール メッセージは次のどの Microsoft Exchange Server 2003 コンポーネントによっても処理されません。
  • 受信者のフィルタ
  • 送信者のフィルタ
  • 接続フィルタ
  • Intelligent Message Filter アドイン
POP3 Connector では CDO を使用して SMTP PickUp フォルダに電子メール メッセージが転送されるため、これらの電子メール メッセージには、Exchange 2003 に含まれるフィルタ機能が適用されません。

Outlook Express を使用して POP3 サーバーとの接続状況を確認する

Windows Small Business Server ベースのコンピュータ上で、Microsoft Outlook Express を使用して電子メール メッセージを取得するように構成できます。Outlook Express を使用して電子メール メッセージを取得できない場合、POP3 Connector を使用して電子メール メッセージを取得できません。Outlook Express を構成するには、以下の手順を実行します。
  1. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントし、[Outlook Express] をクリックします。
  2. Outlook Express を初めて起動した場合は、Outlook Express のインターネット接続ウィザードが起動します。その場合は、手順 5. に進みます。
  3. [ツール] メニューの [アカウント] をクリックし、[メール] タブをクリックします。
  4. [追加] をクリックし、[メール] をクリックします。
  5. [表示名] ボックスに、送信先に表示する名前を入力し、[次へ] をクリックします。
  6. [電子メール アドレス] ボックスに、電子メールのエイリアスを入力し、[次へ] をクリックします。
  7. [受信メール サーバーの種類] ボックスの一覧で [POP3] をクリックし、[受信メール (POP3、IMAP または HTTP サーバー)] ボックスにリモート POP3 サーバーの完全修飾ドメイン名を入力します。たとえば、pop.fabrikam.com と入力します。
  8. [送信メール (SMTP) サーバー] ボックスに Windows Small Business Server ベースのコンピュータの完全修飾ドメイン名を入力します。たとえば、mail.contoso.local と入力します。
  9. [次へ] をクリックします。[アカウント名] ボックスに POP3 電子メール アカウント名を入力します。[パスワード] ボックスに、リモート POP3 サーバーにアクセスするときに使用するパスワードを入力します。[次へ] をクリックし、[完了] をクリックします。
  10. Outlook Express を初めて起動した場合は、[ツール] メニューの [アカウント] をクリックし、[メール] タブをクリックします。
  11. 今作成したアカウントをクリックし、[プロパティ] をクリックします。
  12. [詳細設定] タブをクリックし、[サーバーにメッセージのコピーを置く] チェック ボックスをオンにし、[OK] をクリックします。
  13. [閉じる] をクリックして、[インターネット アカウント] ダイアログ ボックスを終了します。
  14. [ツール] メニューの [送受信] をポイントし、作成した POP3 電子メール アカウントをクリックします。

POP3 Connector の診断ログを構成する

POP3 Connector の診断ログ レベルを上げ、配信不可能な電子メール メッセージの送信先にする Exchange メールボックスを指定します。この 2 つの項目を構成した後、POP3 Connector を使用してリモート POP3 サーバーから電子メール メッセージをダウンロードし、イベント ビューアに記録されるイベントを確認します。エラー イベントが記録された場合は、そのエラーの既知の解決方法を「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) で検索します。「サポート技術情報」を検索するには、次のマイクロソフト Web サイトにアクセスします。
http://support.microsoft.com
診断ログ レベルを上げ、配信不可能なメッセージの送信先メールボックスを指定するには、以下の手順を実行します。
  1. [スタート] ボタンをクリックし、[サーバー管理] をクリックします。
  2. [詳細管理] を展開し、[POP3 コネクタ マネージャ] をクリックします。
  3. 右側のウィンドウの [POP3 コネクタ マネージャを開く] をクリックします。
  4. [トラブルシューティング] タブをクリックし、[ログ レベル] ボックスの一覧の [最大] をクリックします。
  5. [Exchange メールボックス] ボックスの一覧で、配信不可能な電子メール メッセージの送信先にするメールボックスをクリックし、[OK] をクリックします。
  6. 次のメッセージが表示されたら、[はい] をクリックします。[OK] をクリックします。
    Microsoft Connector for POP3 Mailboxes サービスが開始されるまでログ レベルへの変更は有効になりません。サービスを再起動すると、サービスが再び開始されるまでメールのダウンロードが一時的に停止されます。サービスを今すぐ再起動するには [はい] を、再起動しない場合は [いいえ] をクリックしてください。
  7. [POP3 コネクタ マネージャを開く] をクリックし、[スケジュール] タブをクリックします。
  8. [今すぐ取得] をクリックし、次のメッセージが表示されたら、[OK] をクリックします。
    Microsoft Connector for POP3 Mailboxes は、電子メールを現在ダウンロードおよび配信しています。しばらく時間がかかる場合があります。
  9. [OK] をクリックします。
  10. サーバー管理の左側のウィンドウで [詳細管理]、[コンピュータの管理]、[システム ツール]、[イベント ビューア] の順に展開し、[アプリケーション] をクリックします。
  11. "ソース" 列が "POP3 Connector" のイベントを表示して、電子メール配信処理が正常に完了しているかどうかを確認します。

POP3 Connector による電子メール配信処理のトラブルシューティングを行う

Outlook Express を使用してリモート POP3 サーバーが利用可能であることを確認したら、アプリケーション ログのイベント情報から、電子メール配信が正常に行われない原因を調べます。原因を特定できない場合は、POP3 Connector による電子メール配信処理が正常に行われない部分を特定します。POP3 Connector による電子メール配信処理は大きく次の 3 つの段階に分けることができます。
  • ダウンロード処理
  • CDO 転送処理
  • SMTP 配信処理
電子メール配信処理のどの段階が正常に完了しているかは、以下の手順で調べることができます。
  1. サーバー管理ツールを起動します。サーバー管理ツールを起動するには、[スタート] ボタンをクリックし、[サーバー管理] をクリックします。
  2. [詳細管理]、[コンピュータの管理]、[サービスとアプリケーション] の順に展開し、[サービス] をクリックします。
  3. 右側のウィンドウで [Simple Mail Transfer Protocol (SMTP)] を右クリックし、[停止] をクリックします。
  4. 左側のウィンドウで [POP3 コネクタ マネージャ] をクリックした後、右側のウィンドウで [POP3 コネクタ マネージャを開く] をクリックします。
  5. [スケジュール] タブをクリックし、[今すぐ取得] をクリックします。次のメッセージが表示されたら、[OK] をクリックします。
    Microsoft Connector for POP3 Mailboxes は、電子メールを現在ダウンロードおよび配信しています。しばらく時間がかかる場合があります。
  6. [OK] をクリックします。
  7. PickUp フォルダの内容を表示して、ファイルが表示されるかどうかを確認します。これらのファイルは、POP3 Connector がリモート POP3 サーバーから取得した電子メール メッセージで、拡張子は .eml です。
    PickUp フォルダの内容を表示するには、[スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。[名前] ボックスに %programfiles%\exchsrvr\mailroot\vsi 1\pickup と入力し、[OK] をクリックします。メモ帳などのテキスト エディタを使用してファイルを開きます。PickUp フォルダ内のファイルが有効な電子メール メッセージであることを確認し、各電子メール メッセージの受信者を調べます。
PickUp フォルダに電子メール メッセージが存在する場合は、電子メール配信処理の次の 2 つの段階が正常に完了しています。
  • ダウンロード処理
  • CDO 転送処理
この場合は電子メール配信処理の第 3 段階である SMTP 配信処理のトラブルシューティングを行います。

PickUp フォルダに電子メール メッセージが存在しない場合は、電子メール配信処理の最初の 2 つの段階が正常に完了していません。この場合は、電子メール配信処理の第 1 段階であるダウンロード処理のトラブルシューティングを行います。

ダウンロード処理のトラブルシューティング

POP3 Connector によってリモート POP3 サーバーから電子メール メッセージがダウンロードされていない可能性があります。この状況のトラブルシューティングを行うには、以下の手順を実行します。
  • Microsoft Connector for POP3 Mailboxes サービスが起動していない場合は、以下の手順で起動します。
    1. サーバー管理ツールを起動します。サーバー管理ツールを起動するには、[スタート] ボタンをクリックし、[サーバー管理] をクリックします。
    2. [詳細管理]、[コンピュータの管理]、[サービスとアプリケーション] の順に展開し、[サービス] をクリックします。
    3. 右側のウィンドウで [Microsoft Connector for POP3 Mailboxes] をクリックします。
    4. "状態" 列が "開始" でない場合は、[サービスの開始] をクリックします。
  • Telnet を使用してリモート POP3 サーバーに接続し、ダウンロード可能な電子メール メッセージがあるかどうかを確認します。この確認を行うには、以下の手順を実行します。
    1. Windows Small Business Server ベースのコンピュータで、[スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。次に、cmd と入力し、[OK] をクリックします。
    2. telnet RemoteServerfullyQualifiedDomainName 110 と入力し、Enter キーを押します。たとえば、telnet pop.fabrikam.com 110 と入力し、Enter キーを押します。次のような情報が表示されます。
      +OK mail-host.fabrikam.com server type and version server ready
      
      : このバナーは接続先の POP3 サーバーの種類によって異なります。ただし、正常に接続できた場合は、リモート POP3 サーバーから少なくとも +OK が返されます。

      リモート サーバーに正常に接続できない場合は、次のような情報が返されます。
      接続中 : mail-host.fabrikam.com... 
      ホストへ接続できませんでした。ポート番号 110:
      接続に失敗しました。
      Telnet を使用してリモート POP3 サーバーに接続できない場合は、以下の手順を実行します。
      1. 入力したリモート コンピュータのホスト名または IP アドレスが正しいことを確認します。
      2. Windows Small Business Server ベースのコンピュータのポート 110 で、送信方向のトラフィックが許可されていることを確認します。
      3. Windows Small Business Server ベースのコンピュータとリモート POP3 サーバーとの間にあるすべてのファイアウォールとルーターで、ポート 110 での送信方向のトラフィックが許可されていることを確認します。
    3. user username と入力し、Enter キーを押します (username の部分には、リモート POP3 メールボックスへのアクセスに使用するアカウントを入力します)。リモート POP3 サーバーから次の応答が返されます。
      +OK
    4. pass password と入力し、Enter キーを押します (password の部分には、リモート POP3 メールボックスの正しいパスワードを入力します)。リモート POP3 サーバーから次のような情報が返されます。
      +OK User successfully logged on.
      指定したユーザー名またはパスワードが正しくないと、リモート POP3 サーバーから次のような情報が返されます。
      -ERR Logon failure: Unknown user name or bad password.
      この場合は、POP3 アカウントのユーザー名とパスワードを確認します。POP3 Connector でこの新しいアカウント情報を指定します。
    5. この POP3 メールボックスに電子メール メッセージが含まれているかどうかを確認するには、stat と入力し、Enter キーを押します。リモート POP3 サーバーから次の情報が返されます。
      +OK <number of messages>   <total size of messages in bytes>
      この出力は "drop listing" として知られています。リモート POP3 サーバーからダウンロード可能な電子メール メッセージがない場合は、drop listing の両方の値が 0 です。たとえば、次の drop listing が表示されます。
      +OK 0 0
      POP3 メールボックスに電子メール メッセージが存在することが確かな場合、drop listing の値がどちらも 0 と表示されるときは、以下の手順を実行します。
      1. リモート POP3 サーバーの電子メール アドレスが正しく、その電子メール アドレスの正しいメールボックスにアクセスしていることを確認します。
      2. 同じメールボックスにアクセスしている他のクライアントがないことを確認します。Windows Small Business Server POP3 Connector が電子メール メッセージを取得する前に、他の POP3 クライアント プログラムが電子メール メッセージをダウンロードし、削除している可能性があります。
      3. Telnet セッションを切断し、数分後に再接続します。メールボックスに新しい電子メール メッセージが届いているかどうかを確認します。
    6. quit と入力し、Enter キーを押して、リモート POP3 サーバーへの Telnet 接続を終了します。リモート POP3 サーバーから次のような応答が返されます。
      +OK ホストとの接続が切断されました。

CDO 転送処理のトラブルシューティング

POP3 Connector によってリモート POP3 サーバーから電子メール メッセージがダウンロードされても、これらの電子メール メッセージがユーザーに配信されないことがあります。この場合、診断ログのレベルが最大に設定されていれば、アプリケーション ログに以下の両方のイベントが表示されます。

イベント 1

ソース : POP3 Connector
分類 : 配信
イベント ID : 1046
日付 : date
時刻 : time
種類 : エラー
ユーザー : N/A
コンピュータ : computername
説明 : 配信のために受信メール キューからメールを取得しているときにエラーが発生しました。エラー コードは -2147467259 です。



イベント 2

ソース : POP3 Connector
分類 : 配信
イベント ID : 1048
日付 : date
時刻 : time
種類 : エラー
ユーザー : N/A
コンピュータ : computername
説明 : 配信プロセスは完了しましたが、エラーが 1 つまたは複数発生しました。

POP3 Connector によって電子メール メッセージが正常に配信されない状況のトラブルシューティングを行うには、以下の手順を実行します。
  1. エクスプローラを起動し、次の場所に Failed Mail フォルダと Incoming Mail フォルダが存在することを確認します。
    %PROGRAMFILES%\Microsoft Windows Small Business Server\Networking\POP3
    これらのフォルダの一方または両方が存在しない場合は、フォルダを新しく作成した後、問題が解決したかどうかを確認します。問題が解決しない場合は、手順 2. に進みます。
  2. Incoming Mail フォルダにファイルが存在する場合は、以下の手順を実行します。
    1. Microsoft Connector for POP3 Mailboxes サービスを停止します。
    2. Incoming Mail フォルダ内のファイルをすべてコピーして PickUp フォルダに貼り付けた後、ファイルがユーザーに配信されるかどうかを確認します。PickUp フォルダは、デフォルトでは次の場所に存在します。
      %PROGRAMFILES%\Exchsrvr\Mailroot\vsi 1\
    これらの電子メール メッセージが正常に配信される場合は SMTP 配信処理が正常に機能しています。この場合、問題は CDO 配信処理にあり、CDO によって、電子メール メッセージが Incoming Mail フォルダから PickUp フォルダに正常に移動されていない可能性があります。電子メール メッセージを PickUp フォルダにコピーした後、それらのメッセージが正常に配信される場合は、Microsoft Connector for POP3 Mailboxes サービスを開始した後、手順 3. に進みます。
  3. Microsoft インターネット インフォメーション サービス (IIS) で POP3 Connector イベント シンクを登録し直します。この作業を行うには、[スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。[名前] ボックスに %programfiles%\microsoft windows small business server\networking\pop3\imbreg.exe と入力し、[OK] をクリックします。POP3 Connector イベント シンクが正常に登録されたかどうかを確認するには、Windows Small Business Server ベースのコンピュータでイベント管理スクリプト Smtpreg.vbs を実行します。この作業を行うには、以下の手順を実行します。
    1. 次のマイクロソフト Web サイトにアクセスします。
      smtpreg.vbs Event Management Script
    2. Web ページのコードをコピーして新規テキスト ファイルに貼り付けます。このファイルを Smtpreg.vbs という名前で次のフォルダに保存します。
      %SYSTEMDRIVE%\InetPub\AdminScripts
    3. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。[名前] ボックスに cmd と入力し、[OK] をクリックします。
    4. %SYSTEMDRIVE%\InetPub\AdminScripts ディレクトリに移動します。
    5. 次のコマンドを入力し、Enter キーを押します。
      cscript smtpreg.vbs /enum > eventsinks.txt
    6. notepad eventsinks.txt と入力し、Enter キーを押します。
    7. Eventsinks.txt ファイルで POP3 を検索します。POP3 Connector イベント シンクが登録されている場合は、次の POP3 イベント シンク バインディング情報がこのファイルに記載されています。
       ---------
      | Binding |
       ---------
                  Event: SMTP Transport OnSubmission
                     ID: {66F4180A-627E-4073-8D31-51F628AA8366}
                   Name: POP3 Connector Event Sink
              SinkClass: Imbdlvres.IMBDeliveryEventSink
      Enabled: True
       SourceProperties: {
                          rule = RCPT TO=*mspop3connector.*
                          priority = 0
                         }
  4. POP3 Connector イベント シンクを登録し直したことで電子メール配信の問題が解決した場合は、以下の手順を実行します。
    1. Microsoft Connector for POP3 Mailboxes サービスを停止します。
    2. Incoming Mail フォルダのファイルをすべて一時フォルダに移動します。
    3. いくつかの電子メール メッセージのみを Incoming Mail フォルダにコピーした後、Microsoft Connector for POP3 Mailboxes サービスを開始します。
    4. サーバー管理ツールを起動し、POP3 コネクタ マネージャを開きます。[スケジュール] タブをクリックし、[今すぐ取得] をクリックします。
    5. Incoming Mail フォルダのファイルを表示して、PickUp フォルダに移動したファイルと Incoming Mail フォルダに残っているファイルを確認します。Incoming Mail フォルダ内の 1 つ以上の破損した電子メール メッセージが原因で、CDO が電子メール メッセージを PickUp フォルダに移動できない場合があります。
    6. Incoming Mail フォルダにいくつかのファイルが残っている場合は、これらのファイルを別の一時的な場所に移動します。
    7. 手順 c. 〜 f. を実行して、CDO によって PickUp フォルダに正常に移動できるメールをすべて配信し、CDO によって正常に移動できない電子メールを削除します。
    8. CDO が PickUp フォルダに移動できなかったすべてのファイルについて、そのファイル名の拡張子を確認します。破損した電子メールメッセージの拡張子は、PickUp フォルダに正常に移動できたファイルと異なっている可能性があります。ウイルス対策プログラムなどのプログラムによって電子メール メッセージ ファイルの名前が変更されている場合があります。

      また、メモ帳などのテキスト エディタを使用してこれらのファイルを開きます。これらのファイルを開くとき、ファイルの正しいアクセス許可または所有権があっても、アクセス拒否のエラーが表示されることがあります。電子メール メッセージをテキスト エディタで表示できる場合、その電子メール メッセージは別の電子メール メッセージに添付して受信者に配信できます。テキスト エディタで表示できない電子メール メッセージは削除します。
  5. この問題が解決しない場合は、以下の手順を実行します。
    1. Windows Small Business Server ベースのコンピュータにある以下のファイルの名前をすべて変更し、Windows Small Business Server 2003 CD にあるファイルに置き換えます。
      • %WINDIR%\System32\Inetcomm.dll
      • %WINDIR%\System32\Inetres.dll
      • %WINDIR%\System32\Msdart.dll
      • %WINDIR%\System32\Msoert2.dll
      • %PROGRAMFILES%\Common Files\System\Ole DB\Oledb32.dll
    2. 置き換えた後のファイルを regsvr32 コマンドで登録します。これを行うには、[スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。[名前] ボックスに以下のそれぞれのコマンドを入力し、コマンドごとに [OK] をクリックします。
      • regsvr32 %WINDIR%\System32\Inetcomm.dll
      • regsvr32 %WINDIR%\System32\Inetres.dll
      • regsvr32 %WINDIR%\System32\Msdart.dll
      • regsvr32 %WINDIR%\System32\Msoert2.dll
      • regsvr32 "%PROGRAMFILES%\Common Files\System\Ole DB\Oledb32.dll"
  6. Incoming Mail フォルダにファイルが存在しない場合は、以下の手順を実行します。
    1. Failed Mail フォルダの内容を表示します。Incoming Mail フォルダから PickUp フォルダに移動できないメッセージは Failed Mail フォルダに移動されます。
    2. Failed Mail フォルダにファイルが存在する場合は、メモ帳などのテキスト エディタを使用してファイルを開き、電子メール メッセージが配信できなかった理由を調べます。たとえば、電子メール アドレスが有効かどうかを確認します。

SMTP 配信処理のトラブルシューティング

POP3 Connector によってリモート POP3 サーバーから電子メール メッセージがダウンロードされても、電子メール メッセージがユーザーに配信されない場合があります。また、Incoming Mail フォルダにも Failed Mail フォルダにもファイルが残っていません。この問題のトラブルシューティングを行うには、以下の手順を実行します。
  1. PickUp フォルダの内容を調べます。このフォルダにファイルが存在しない場合は、電子メール メッセージのユーザーへの配信が Windows によって試みられています。電子メール メッセージは、この時点で、POP3 Connector の処理範囲外にあります。この場合は、以下の手順を実行します。
    1. Windows Small Business Server ベースのコンピュータの SMTP キューを調べます。 関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
      835734 Small Business Server 2003 の SMTP キューに予期しない送信電子メール メッセージが多く存在する
    2. Windows Small Business Server ベースのコンピュータで電子メールの追跡を有効にします。 関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
      821910 [HOWTO] Exchange Server 2003 トランスポート問題のトラブルシューティング
    3. 受信者であるユーザーが存在し、そのユーザーのインターネット電子メール アドレスを宛先とする内部電子メール メッセージをそのユーザーが受信できるかどうかを確認します。この確認を行うには、そのユーザーに電子メール メッセージを送信します。ただし、グローバル アドレス一覧 (GAL) からユーザー名を選択するのではなく、ユーザーの電子メール アドレスを手動で入力します。
    4. BadMail フォルダの内容を表示して、電子メール メッセージが含まれているかどうかを確認します。このフォルダはデフォルトでは以下のフォルダにあります。
      %PROGRAMFILES%\Exchsrvr\mailroot\vsi 1\BadMail
      : BadMail フォルダは、Microsoft Exchange Server 2003 Service Pack 1 (SP1) では無効になっています。
  2. PickUp フォルダにファイルがあり、このフォルダ内のファイル数が増加し続ける場合は、SMTP サービスが実行されていること、および既定の SMTP 仮想サーバーが開始されていることを確認します。これを行うには、以下の手順を実行します。
    1. サーバー管理ツールで、[詳細管理]、[コンピュータの管理]、[サービスとアプリケーション] の順に展開し、[サービス] をクリックします。
    2. Simple Mail Transfer Protocol (SMTP) サービスが実行されていない場合は、[Simple Mail Transfer Protocol (SMTP)] を右クリックし、[開始] をクリックします。
    3. サーバー管理ツールで、[詳細管理]、[DomainName (Exchange)]、[サーバー]、[ServerName]、[プロトコル]、[SMTP] の順に展開します。
    4. [既定の SMTP 仮想サーバー] を右クリックし、[開始] をクリックします。

      : [開始] がクリックできない場合、SMTP 仮想サーバーは既に開始されています。
  3. 電子メール メッセージが配信されないユーザー アカウントのプロパティを表示し、電子メール メッセージが別のユーザーに転送される構成になっていないかどうかを確認します。電子メール メッセージを別のユーザーに転送してメッセージのコピーを残さないように構成されている場合、Windows Small Business Server ベースのコンピュータのそのユーザーのメールボックスには電子メール メッセージが配信されません。この情報を確認するには、以下の手順を実行します。
    1. サーバー管理ツールで、[詳細管理]、[Active Directory ユーザーとコンピュータ]、[DomainName]、[MyBusiness]、[Users]、[SBSUsers] の順に展開します。該当するユーザーを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

      : ユーザー アカウントが組織単位 SBSUsers 以外のコンテナにある場合は、この手順を必要に応じて変更します。
    2. [Exchange 全般] タブをクリックし、[配信オプション] をクリックします。
    3. [転送先アドレス] の [転送先] が有効になっていないかどうかを確認します。[転送先] が有効で、[メッセージを転送先アドレスとメールボックスの両方に配信する] チェック ボックスがオフの場合は、以下の両方の動作が適用されます。
      • 電子メール メッセージが転送先電子メール アドレスに配信されます。
      • 電子メール メッセージはユーザーのメールボックスに保持されません。
    4. [OK] を 2 回クリックします。
  4. 該当するユーザーのメールボックスのサイズが、Windows Small Business Server ベースのコンピュータで指定されているメールボックス格納域の制限値を超えていないかどうかを確認します。Windows Small Business Server 2003 のデフォルトでは、ユーザーのメールボックスのサイズが 200,000 KB を超えると、そのユーザーは電子メール メッセージの送受信ができません。ユーザーのメールボックスのサイズを確認するには、以下の手順を実行します。
    1. サーバー管理ツールで、[詳細管理]、[DomainName (Exchange)]、[サーバー]、[ServerName]、[最初のストレージ グループ]、[メールボックス ストア (ServerName)] の順に展開し、[メールボックス] をクリックします。
    2. 右側のウィンドウで、ユーザーのメールボックスのサイズを確認します。
    ユーザーのメールボックスに空きがない場合は、メールボックスからいくつかのアイテムを削除します。たとえば、Outlook を使用して削除済みアイテム フォルダを空にします。また、メールボックス ストアのデフォルトの制限値を上書きするようにユーザー アカウントを構成する方法もあります。この構成を行うには、以下の手順を実行します。
    1. サーバー管理ツールで、[詳細管理]、[Active Directory ユーザーとコンピュータ]、[DomainName]、[MyBusiness]、[Users]、[SBSUsers] の順に展開します。該当するユーザーを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

      : ユーザー アカウントが組織単位 SBSUsers 以外のコンテナにある場合は、この手順を必要に応じて変更します。
    2. [Exchange 全般] タブをクリックし、[格納域の制限] をクリックします。
    3. [格納域の制限] の [メールボックス ストアの既定値を使用する] チェック ボックスをオフにします。メールボックスの制限値を指定する場合は、以下の 1 つ以上のチェック ボックスをオンにした後、メールボックスのサイズの上限を入力します。
      警告を表示するサイズ (KB)
      送信を禁止するサイズ (KB)
      送受信を禁止するサイズ (KB)
    4. [OK] を 2 回クリックします。
    Exchange 環境の全ユーザーの格納域の制限を変更するには、以下の手順を実行します。
    1. サーバー管理ツールで、[詳細管理]、[DomainName (Exchange)]、[サーバー]、[ServerName]、[最初のストレージ グループ] の順に展開します。[メールボックス ストア (ServerName)] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
    2. [制限] タブをクリックし、以下の両方のボックスに表示される値を変更します。
      警告を表示するサイズ (KB)
      送受信を禁止するサイズ (KB)
    3. [OK] をクリックした後、Microsoft Exchange Information Store サービスを再起動します。
  5. デフォルトの受信者ポリシーに正しい電子メール ドメインが含まれていることを確認します。 関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
    842293 SBS 2003 Connector for POP3 Mailboxes でイベント 1070 が記録され、電子メール メッセージが配信されない
  6. 該当するユーザーの Outlook クライアント プログラムにルールが存在しないかどうかを確認します。ユーザーのメールボックスに届いた電子メール メッセージを自動的に移動するルールが定義されていることがあります。Outlook でルールを確認するには、[ツール] メニューの [仕訳ルールと通知] をクリックします。
  7. Windows Small Business Server ベースのコンピュータの既定の SMTP 仮想サーバーで匿名アクセスが無効になっていないかどうかを確認します。匿名アクセスが無効になっている場合、POP3 Connector の診断ログが最大に設定されていると、イベント ビューアのアプリケーション ログに次のイベントが記録されることがあります。

    ソース : POP3 Connector
    分類 : ダウンロード
    イベント ID : 12052
    日付 : date
    時刻 : time
    種類 : エラー
    ユーザー : N/A
    コンピュータ : computername
    説明 : サーバー host name of remote POP3 server for user username への POP3 トランザクション中にエラーが発生しました。エラーは 86 です。

    既定の SMTP 仮想サーバーで匿名アクセスを有効にするには、以下の手順を実行します。
    1. サーバー管理ツールで、[詳細管理]、[DomainName (Exchange)]、[サーバー]、[ServerName]、[プロトコル]、[SMTP] の順に展開します。
    2. [既定の SMTP 仮想サーバー] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
    3. [アクセス] タブをクリックし、[認証] をクリックします。
    4. [匿名アクセス] チェック ボックスをオンにし、[OK] を 2 回クリックします。
  8. Windows Small Business Server ベースのコンピュータで、ウイルス対策プログラムが PickUp フォルダをスキャンしていないことを確認します。ウイルス対策プログラムのスキャン対象から Mailroot フォルダとそのサブフォルダをすべて除外する必要があります。

    関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
    823166 Exchange Server 2003 とウイルス対策ソフトウェアの概要

関連情報

POP3 の詳細については、以下の RFC ドキュメントを参照してください。
RFC 1725
RFC 1734
RFC 1939
RFC ドキュメントを参照するには、次の IETF (インターネット技術標準化委員会) Web サイトにアクセスします。
http://www.ietf.org/rfc/

関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
262986 [XGEN] Exchange Server 5.5 と Exchange 2000 の RFC およびその他の規格への準拠状況
他社テクニカル サポートのお問い合わせ窓口は、ユーザーの便宜のために提供されているものであり、将来予告なしに変更されることがあります。マイクロソフトは、掲載している情報に対して、いかなる責任も負わないものとします。

関連情報

この資料は米国 Microsoft Corporation から提供されている Knowledge Base の Article ID 885685 (最終更新日 2004-12-09) を基に作成したものです。

プロパティ

文書番号: 885685 - 最終更新日: 2007年12月3日 - リビジョン: 1.3
この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Windows Small Business Server 2003 Premium Edition
  • Microsoft Windows Small Business Server 2003 Standard Edition
キーワード:?
kbhowtomaster kbtshoot KB885685
"Microsoft Knowledge Baseに含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation及びその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。さらに、Microsoft Corporation及びその関連会社は、本文書に含まれている情報の使用及び使用結果につき、正確性、真実性等、いかなる表明・保証も行ないません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの権限ある代理人による口頭または書面による一切の情報提供またはアドバイスは、保証を意味するものではなく、かつ上記免責条項の範囲を狭めるものではありません。Microsoft Corporation、その関連会社 及びこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含む全ての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。(Microsoft Corporation、その関連会社 またはこれらの者の供給者がかかる損害の発生可能性を了知している場合を含みます。) 結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。なお、本文書においては、文書の体裁上の都合により製品名の表記において商標登録表示、その他の商標表示を省略している場合がありますので、予めご了解ください。"

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