文書番号: 902053 - 最終更新日: 2007年6月4日 - リビジョン: 1.6

Visual SourceSafe データベース運用ガイド

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目次

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概要

この資料は、Microsoft Visual SourceSafe 6.0 データベース管理者がデータベース運用・管理を行う際の注意点、およびデータベース破損時の復旧方法について説明しています。

はじめに

本資料は Visual SourceSafe 6.0d を対象としています。

Visual SourceSafe 6.0 、6.0a 、6.0b 、6.0c までのバージョンでは、運用時に使用する Analyze -F コマンドに重大な問題があるため、Visual SourceSafe データベースの運用を行う際には必ず Visual SourceSafe 6.0d にアップデートしてください。Visual SourceSafe 6.0d へのアップデートは、以下のリンクから入手可能です。

Visual Studio 6.0 付属の Visual SourceSafe をお使いの場合
Visual Studio 6.0 Service Pack 6 (http://www.microsoft.com/japan/msdn/vstudio/downloads/sp/VS6SP6.asp)
Visual SourceSafe 6.0 製品のみのご利用の場合
Visual Basic 6.0、Visual C++ 6.0、および Visual SourceSafe 6.0d を対象とする Service Pack 6 (http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyId=A8494EDB-2E89-4676-A16A-5C5477CB9713&displaylang=ja)
Visual SourceSafe 6.0d 以前の製品に関する既知の重大な問題については、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
418298? (http://support.microsoft.com/kb/418298/JA/ ) analyze.exe -f で一部の日本語ファイル名が不正に処理される
Visual SourceSafe 6.0d で修正された内容については、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
820831? (http://support.microsoft.com/kb/820831/JA/ ) [INFO] Visual SourceSafe 6.0d で修正された問題の一覧

詳細

1. Visual SourceSafe データベースの信頼性

Visual SourceSafe データベースは、Microsoft SQL Server などのデータベース ソフトウェアとは異なり、実際には複数のファイルから構成されたファイルの集合体にすぎません。そのため、一般的なデータベース ソフトウェアとは全く異なる設計思想に基づく製品であり、堅牢性やデータアクセスにおける信頼性なども異なります。

Visual SourceSafe データベースは、データベース ソフトウェアに比べると容易に取り扱いが出来るというメリットの一方で、よりきめ細やかで適切なメンテナンス (運用) を必要とします。適切かつ定期的なメンテナンスなどが行われない場合、Visual SourceSafe データベースの破損が発生する可能性が高くなります。また、Visual SourceSafe データベースが破損した後も、適切なメンテナンスを実施していなければ、最悪の場合 Visual SourceSafe データベース自体にアクセスできなくなる場合もあります。

一般的に、Visual SourceSafe データベースが破損するシナリオとしては、以下のようなことがあげられます。これらの他にも、予期しない状況に陥った場合に Visual SourceSafe データベースに問題が生じる可能性があります。
  • 接続中のコンピュータの電源が切断される
  • 接続中のコンピュータがハングアップする
  • Analyze などの長時間を要する処理の途中でプロセスが中断される
  • ディスク領域の不足
  • ネットワークの問題
  • オペレーティング システムの問題
  • Visual SourceSafe 自体が異常終了する
  • Visual SourceSafe オートメーションを利用したアプリケーションが異常終了する
  • Visual SourceSafe で履歴管理を行っているアプリケーション自体が異常終了する
  • Visual SourceSafe で作業中にファイル共有が削除される
  • Visual SourceSafe で作業中にネットワークが切断される
  • Visual SourceSafe で作業中にハードウェア障害などが原因でマシンが不正に終了する
このような理由から、Visual SourceSafe データベースの保守、およびバックアップは、堅牢性や信頼性のあるデータベース ソフトウェアよりも高い頻度で行う必要があります。なお、Visual SourceSafe で作業中にファイル共有が削除されるなど、データアクセス (ネットワーク) における問題が生じた場合はデータの整合性は保証されません。

2. Visual SourceSafe データベースの取り扱い

Visual SourceSafe データベースは履歴管理を行うためにファイルを保存している場所であり、データベースという名称を用いていますが、前述のように Microsoft SQL Server などのデータベース ソフトウェアとは製品のアーキテクチャが全く異なることを運用の際には留意してください。Visual SourceSafe データベースは巨大なファイルの集合体であるため、データの破損が発生する可能性は常に存在しています。そのため、安全な運用を行う上で、定期的かつ高頻度のバックアップは非常に重要なことであり、かつ必須の作業であると認識してください。

以下に、Visual SourceSafe データベースのバックアップの方法を説明します。

2-1. バックアップの方法

Visual SourceSafe データベースのバックアップを行う方法は大別して二つの方法があります。状況に応じて適切な方法を選択します。詳細については、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
244016? (http://support.microsoft.com/kb/244016/JA/ ) Visual SourceSafe データベースをバックアップする方法
176909? (http://support.microsoft.com/kb/176909/JA/ ) Visual SourceSafe のデータベースやプロジェクトを新しい場所に移動する方法
以下に、Visual SourceSafe データベースのバックアップの一般的な方法を示します。
a. フォルダ全体をコピーし、バックアップの原本とする
Visual SourceSafe データベースで問題が発生した時の復旧を容易に行うために、予め Visual SourceSafe の Data フォルダ、Users フォルダ、users.txt ファイル、srcsafe.ini ファイルを通常のファイルとして任意の場所にコピー (バックアップ) しておくことが最も迅速で、かつ確実な復旧方法となります。

利点
Visual SourceSafe データベース全体 (ユーザー情報などを含む) のバックアップが容易にできる。最悪の場合でも、Visual SourceSafe の再インストール後にこれらのフォルダとファイルをコピーすることで、Visual SourceSafe のデータおよびユーザー情報を含めて元の状態に復元することができる。

注意事項
この方法は Visual SourceSafe データベース全体をバックアップするため、バックアップ先には大容量の記憶媒体 (ハードディスクなど) が必要となります。
b. ユーティリティ (SSARC/SSRESTOR) を用いる
Visual SourceSafe には、SSARC/SSRESTOR といったアーカイブおよび復元ユーティリティが用意されています。これらのユーティリティは、Visual SourceSafe データベース全体や、プロジェクト、ファイル単位でアーカイブ処理および復元処理を行うことができます。SSARC ユーティリティで作成したアーカイブを保存することで Visual SourceSafe のバックアップとすることができます。

利点
Visual SourceSafe データベース全体ではなく、プロジェクトの一部のバックアップなどを行いたい場合や、特定バージョンの範囲を指定してバックアップする場合などに用いることができる。また、ファイル単位で用いた場合、履歴などを含めてデータベースに復元できる。

注意事項
  1. ユーティリティの制限とアーカイブ単位外のリンク情報の消失

    SSARC/SSRESTOR ユーティリティを使用したアーカイブ、復元対象のファイル サイズは最大 2 GB までです。これは、Visual SourceSafe の制限事項です。そのため、ユーティリティを使ってデータベース全体をアーカイブしたい場合、使用している Visual SourceSafe データベースのサイズが 2 GB を超えている場合は、分割してバックアップを行う必要があります。

    分割したアーカイブ単位をまたがってリンク情報などが構成されている場合は一旦リンク情報は切れてしまいますが、このリンクの問題は移動後の Visual SourceSafe データベースにおいて、マスター ファイルからリンクを設定しなおすことで解決することができます。ただし、消失したリンク情報を復元後に探し出すことは容易ではないため、アーカイブの分割単位を検討する際には、事前に各プロジェクト間のリンクなどを確認した上でアーカイブを行う必要があります。
  2. Visual SourceSafe データベースに破損がある場合の注意

    Visual SourceSafe データベースに破損がある場合、SSARC ユーティリティを実行するとデータ展開先データベース内にそのまま破損を持ち込む可能性があります。Visual SourceSafe データベースに問題がある状況下では、SSARC および SSRESTOR を用いたアーカイブ/復元作業は行うべきではありません。

2-2. バックアップの注意点

Visual SourceSafe データベースにログインしているユーザーが存在している状態でバックアップ処理を行うべきではありません。バックアップ中にユーザーが Visual SourceSafe データベースに対して改変しうる余地を残すことで、データの整合性が保証されなくなる可能性があるためです。

このようなことを防ぐため、事前にユーザーがログオンしていないことを確認し、Visual SourceSafe データベースをロックした状態でバックアップを実行します。なお、データベースをロックしても、現在ログインしているユーザーはロックアウトされないことに注意してください。

バックアップ ファイルの整合性確保のため、Visual SourceSafe の管理者は、データベースをロックする前に、各ユーザーにログオフするよう依頼した後、[チェックアウトの取り消し] を行うか、チェックインするように指示してください。[チェックアウトの取り消し] コマンドは、ローカル コピーの変更箇所をすべて無効にし、チェックアウト操作を取り消すときに使用します。チェックアウトを取り消すと、Visual SourceSafe データベースはチェックアウト前の状態に戻され、作業フォルダ内のローカル コピーはチェックアウト前のバージョンと置き換えられます。チェックアウトの取り消しを行う際、Visual SourceSafe エクスプローラでプロジェクト ルートである "$/" に対して実行することでサブ ディレクトリを含めてすべてのディレクトリに対して一度にチェックアウトを取り消すことができます。[チェックアウトの取り消し] コマンドの詳細については、以下の MSDN ライブラリを参照してください。
http://msdn2.microsoft.com/ja-jp/library/xt93hy20(VS.80).aspx (http://msdn2.microsoft.com/ja-jp/library/xt93hy20(VS.80).aspx)
Visual SourceSafe データベースにログオン中のユーザーに対して、強制的にログオフさせる機能はありません。そのため、確実にバックアップを行うには、ログオフするようにユーザーに依頼し、オペレーティング システムの機能を利用するなどの方法で開かれているファイルがないことを確認した後にデータベースのロックを行う必要があります。データベースのロックについては、以下の MSDN ライブラリを参照してください。
http://msdn2.microsoft.com/ja-jp/library/45w25fxd(vs.80).aspx (http://msdn2.microsoft.com/ja-jp/library/45w25fxd(vs.80).aspx)
なお、ログオン中のユーザーの検知方法については以降の [3-3. ユーザーの検知の方法] を参照してください。

2-3. 破損データベースのバックアップについて

既に破損している Visual SourceSafe データベースに対して、SSARC/SSRESTOR ユーティリティで処理した結果をマイクロソフトでは保証していません。このことは、本資料の [2-1. バックアップの方法] に記載した方法でバックアップを作成した Visual SourceSafe データベースが、既に破損した状態であった場合にもあてはまります。破損が発生した場合、できるだけ最新の破損前の Visual SourceSafe データベースに戻し、並行して新規データベースヘの移行処理を行うことを検討します。

3. Analyze ユーティリティの使用方法

Visual SourceSafe データベース (ファイル) が破損した場合の修復手段としては、Visual SourceSafe の Analyze ユーティリティの -F オプションの実行しかありません。しかし、Analyze ユーティリティの -F オプションを実行したとしても、すべての Visual SourceSafe データベースの問題を修復することを保証するものではありません。また、Analyze ユーティリティで修復できない問題を別の手段にて修復することはできません。Analyze ユーティリティにに関する詳細については、以下の MSDN ライブラリを参照してください。
Visual SourceSafe > ANALYZE
http://www.microsoft.com/japan/msdn/library/ja/guides/html/vsgrfSS_ANALYZE.asp (http://www.microsoft.com/japan/msdn/library/ja/guides/html/vsgrfSS_ANALYZE.asp)
Analyze ユーティリティで修復できる問題については、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。もし、以下の「サポート技術情報」に記載されていないエラーを確認した場合は、その時点で Visual SourceSafe の使用を中止し、弊社サポートまでお問い合わせください。
152807? (http://support.microsoft.com/kb/152807/JA/ ) Visual SourceSafe の Analyze ツールで表示されるエラー メッセージ

3-1. Analyze ユーティリティの推奨実行頻度

Visual SourceSafe の管理者は Analyze ユーティリティを使用して 1 週間に 1 回、少なくとも、1 ヶ月に 1 回の頻度で、Visual SourceSafe データベースの整合性を確認する必要があります。この頻度は Visual SourceSafe データベースの利用頻度により決定されます。利用頻度が高い場合には、より頻繁な Analyze ユーティリティの実行、およびバックアップすることを検討します。

3-2. Analyze ユーティリティの実行手順

Analyze ユーティリティの実行手順は以下の通りです。

(1) 論理ファイルと物理ファイルの対応を特定します。
Analyze ユーティリティの実行前に、SS ユーティリティの Physical コマンドにて Analyze ユーティリティで分析対象となるデータベースの論理ファイル (チェックインするファイル) と物理ファイル (Visual SourceSafe データベースの Data フォルダにおけるファイル) の対応を特定します。

(2) Visual SourceSafe データベースを分析します。
Analyze -V4 を実行します。初回の Analyze ユーティリティの実行時には、Visual SourceSafe データベースに変更を加える可能性のある -C -D -F オプションは指定しません。

 コマンド実行手順 :
  1. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックし、[名前] に cmd と入力し、[OK] をクリックします。
  2. 起動したコマンド プロンプト上で、"set SSDIR" コマンドを実行します。
    構文 : set SSDIR=<Visual SourceSafe データベース フォルダ (※srcsafe.ini があるディレクトリ) >
    例  : set SSDIR=\\server\share\vss
    
    : "SSDIR=" と srcsafe.ini 格納フォルダ名の間にはスペースを入れないでください。
  3. Analyze -V4 を実行します。
  4. Analyze -V4 の実行が終わるまで待ちます。ステータスが 100 % になってもダイアログの [経過時間] が進んでいる場合は処理が行なわれているため、経過時間がストップするまで待ちます。Visual SourceSafe データベースのサイズやラベルなどの状況によっては数時間かかる場合があります。
  5. analyze.log を保存します。Analyze を実行する毎にログファイル (analyze.log) を消去またはリネームする必要がありますが、後に問題が発生した時の原因の特定などに役立つため、この時点のログは捨てずに保存しておきます。
  6. Analyze -V4 で生成された analyze.log の内容を確認します。何かしらのメッセージが表示されている場合は、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) に沿って行うべき対応を確認します。
    152807? (http://support.microsoft.com/kb/152807/JA/ ) Visual SourceSafe の Analyze ツールで表示されるエラー メッセージ
    上記の文書には、Analyze ユーティリティ実行後のメッセージの詳細および対処方法が記載されています。もし、上記の「サポート技術情報」中にないメッセージが表示された場合は、弊社サポートまでお問い合わせください。また、この時点では実際の対処は行いません。Visual SourceSafe データベースのバックアップを実施してから修復を行います。
  7. Visual SourceSafe データベースのバックアップを作成します。バックアップの方法は、本資料の [2. Visual SourceSafe データベースの取り扱い] を参照してください。
  8. Visual SourceSafe データベースの状態を確認検証します。Physical コマンドの結果と照らし合わせて、上記の手順 (2) でエラーが検出されたファイルの論理ファイル、および、プロジェクトを特定します。次にそれらのファイル、および、プロジェクトの破損状態を確認します。 確認の基準は以下の通りです。
    • 過去のバージョンが取得できるか。
    • 共有分岐はできるか。
    • 既に共有、または、分岐をしている場合、分岐元や分岐先のファイルは取得できるか。
    • 共有のリンクは切れていないか。
    • SSARC/SSRESTOR ユーティリティで該当ファイルを含むプロジェクトを新規データベースに移行できるか。
    • SSARC/SSRESTOR ユーティリティで移行できた場合、Analyze -V4 を実行した場合にエラーは検出されるか。
    • SSARC/SSRESTOR ユーティリティによる移行先データベースで Analyze -V4 を実行しエラーが検出された場合、Analyze -F ですべてのエラーが修復されるか。
     : SSARC ユーティリティ実行時には該当ファイル、または、該当ファイルを含むプロジェクトをバックアップ元の Visual SourceSafe データベースから削除しないでください。
  9. Visual SourceSafe データベースを修復するために Analyze -F -V4 を実行します。必要に応じて -C、-D などのオプションも指定してます (必ず -V4 オプションを一緒に指定します)。

    上記手順にて Visual SourceSafe データベースの破損が修復されない場合でも、複数回 Analyze -F を実行することで修復される場合があります。しかし、すべての修復が保証されるものではありません。また、何回 Analyze -F を実行すれば Visual SourceSafe データベースが修復されるのか、あるいは、何回実行すればこれ以上の修復が見込まれない状態になるのかを判断するための基準はありません。これらは、Visual SourceSafe データベースの破損の程度や破損の内容に依存します。
孤立したファイルの削除方法
ファイルの分岐処理を行うと、ファイルは相互にリンクを持ちます。この状況下で分岐後のファイルおよび分岐前のファイルのどちらかいずれか一方だけを削除した場合共有されているファイルの物理ファイルは残ってしまいます。ファイル同士のリンク情報が残存してしまい、お互いの物理ファイルを保持しようとしてしまうため結果として物理ファイルが孤立して削除されない現象が発生します。この動作は Visual SourceSafe の仕様に基づくものですが、データベースサイズの肥大化の一因になる可能性あります。
この状態の対処方法としては、Analyze ユーティリティの -F オプションおよび -D オプションを同時に指定することで孤立した物理ファイルを消去することが可能です。 定期的に物理ファイルをチェックし、孤立したファイルがないか確認することも有効な運用方法のひとつです。
例) Analyze -F -D -V4 c:\VSS\data
なお、共有後に分岐処理を行った場合は、関連するすべてのファイルが削除されないかぎり、破棄オプション [完全に破棄]、およびパージ機能を使用しても物理ファイルは残存します。この動作も Visual SourceSafe の仕様となります。

このような場合は、上記の Analyze ユーティリティでもこの問題を解決することはできません。データベースの肥大化が著しい状態になる前に、プロジェクトの分割などを検討する必要があります。

3-3. ユーザーの検知の方法

[2-2. バックアップの注意点] でも記載した通り、Visual SourceSafe 自体にはログオン中のユーザーの検知を行う機能はありません。しかし、Visual SourceSafe のデータベースは通常共有フォルダとして共有されているため、Windows 2000、Windows XP、および Windows Server 2003 ではオペレーティングシステムの機能を使用してログオン中のユーザーの監視を行うことができます。ログオン中のユーザーには 5 分後に切断するなどのシステム メッセージを出し、ログオフを促すことが可能です。
  1. [スタート] メニューをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントし、[管理ツール] から [コンピュータの管理] をクリックします。
  2. [コンピュータの管理] の左ノードから [コンピュータの管理 (ローカル)]、[システム ツール]、[共有フォルダ] の順に展開し、[セッション] をクリックします。
    [セッション] に、現在ログオンしているユーザーが表示されます。
  3. [開いているファイル] で、現在開かれているファイルが確認できます。このファイルが Visual SourceSafe のディレクトリ内のものである場合、ユーザーがログオンしていることになります。
  4. [コンピュータの管理] の左ノードの [共有フォルダ] を右クリックし、[すべてのタスク] - [コンソール メッセージの送信] を選択して、ユーザーにメッセージを送信します。コンソール メッセージを送信することによって、ユーザーに対してログオフを促します。
  5. ある程度の時間を空けて、再度 [開いているファイル] をチェックします (最新の情報に更新してチェックを行います)。
  6. ユーザーがログオンし続けていた場合は強制的に切断します。
  7. Visual SourceSafe のフォルダ共有を無効にします。 (この作業は必ずしも実施する必要はありませんが、予期しないユーザーのログインを防ぐのに有効です。 )
  8. Analyze ユーティリティを実行します。
  9. エラーが検出されないことが確認できたら、バックアップをします。
  10. 再度ファイル共有を行います。
補足 : セッションについて
  • [セッション] の [アイドル時間] は、「接続はしているが、内部のファイルを開いているだけで何もしていない」状態です。この場合の "何もしていない" という意味は、そのセッションに対するパケットのやり取りがない状態を示します。
  • アイドル時間は、動作を再度起こした際にクリアされます。
  • Grep や検索など、ネットワークに対する通信が発生する際はアイドルにはなりません。
  • 共有フォルダにアクセスしているコンピュータから再度フォルダ内のファイルにアクセスした場合、GUI 上の [セッション] 内の内容はすぐには更新されません。手動で更新する必要があります。
なお、切断時にユーザーが処理をしている場合は、前述の通り Visual SourceSafe データベースの破損の一因になる恐れがあります。このような状況に対処するために、Visual SourceSafe のメンテナンス時にはクライアントにログオフを徹底させること、また Analyze やバッチ処理などの時間のかかる処理は一般ユーザーには実施させないなどの規則をもって運用する必要があります。

3-4. バックアップの使用

Visual SourceSafe データベースが何らかの要因で破損し、データに不整合が生じた場合、かつ、Analyze ユーティリティで修復できない破損が残る場合、データベースの復旧には破損のない最新のバックアップを使用することになります。

Analyze -F で修復できないエラーが残る状態の Visual SourceSafe データベースを運用して発生するいかなる問題について、マイクロソフトは一切保証しないため、利用者側の責任において使用してください。また、どのようなエラーがある場合に Visual SourceSafe の運用上に支障をきたすかについても判断する方法はありません。そのため、Visual SourceSafe データベースの破損の程度を確認し、ご利用者側にて十分テストを行った上で、復旧元データベースおよび復旧方法を決める必要があります。

4. データベースの移行について

Visual SourceSafe データベースに深刻な破損が生じた場合、通常バックアップからリストア作業を行いますが、バックアップを取っていない場合などは全くの新規状態からデータベースを再構築する必要があります。

4-1. 弊社の推奨するユーザー情報の移行方法

Visual SourceSafe 自身には移行する機能およびユーティリティはありません。そのため、これらは手動で移行する必要があります。
  • ユーザーのログオン パスワード
  • Visual SourceSafe プロジェクトご毎のユーザーのアクセス権

4-2. Visual SourceSafe プロジェクト ツリー構成の移行

Visual SourceSafe プロジェクト ツリーの構成を他のデータベースに移行する機能はオートメーションも含めて存在していません。そのため、Visual SourceSafe プロジェクトを手動で作成しなおす必要があります。

プロジェクト毎にアーカイブし、リストアの実行や Data フォルダのコピーを行った場合、破損した情報も移行してしまう恐れがありますが、手動で Visual SourceSafe プロジェクトを作成しなおすことで、元の破損した Visual SourceSafe データベースの情報を一切持ち込まないことにより、その後の運用の堅牢性が高まるというメリットがあります。

4-3. リスク軽減処理 : データベースの「スケルトン」を作る

Visual SourceSafe データベースの新規作成は以下の手順で行います。
  1. Visual SourceSafe データベースを作成する
  2. Visual SourceSafe プロジェクト ツリーを構成する
  3. ユーザー情報の移行作業を行う
  4. Visual SourceSafe プロジェクト毎のユーザー権限を設定する

    : この時点で、一旦バックアップを取ります。 このバックアップしたデータベースを今後の新規運用の際の原本 (スケルトン) として保存します。
  5. 物理ファイルの追加作業を行う
このように、データベースの原本を作成・保持しておくことにより、不測の事態が発生した際の対応時間を短縮 (障害復旧時間の短縮) することができます。

関連情報

Visual SourceSafe の推奨される運用方法については、次のマイクロソフト Web サイト (英語) を参照してください。
Microsoft Visual SourceSafe Best Practices
http://msdn2.microsoft.com/en-us/library/bb509342(VS.80).aspx (http://msdn2.microsoft.com/en-us/library/bb509342(VS.80).aspx)
Visual SourceSafe に関連する情報については、「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。

Analyze ユーティリティのエラー
152807? (http://support.microsoft.com/kb/152807/JA/ ) Visual SourceSafe の Analyze ツールで表示されるエラー メッセージ
バックアップ
176909? (http://support.microsoft.com/kb/176909/JA/ ) Visual SourceSafe のデータベースやプロジェクトを新しい場所に移動する方法
172157? (http://support.microsoft.com/kb/172157/JA/ ) SSARC/SSRESTOR 実行中は Visual SourceSafe が使用できない
データベース、およびユーティリティの制限値
138298? (http://support.microsoft.com/kb/138298/JA/ ) Visual SourceSafe のシステム要件と仕様
321088? (http://support.microsoft.com/kb/321088/JA/ ) 2 GB 以上をアーカイブするまたは復元しようとすると、"メモリ不足" エラー メッセージが表示される
154279? (http://support.microsoft.com/kb/154279/JA/ ) Visual SourceSafe のステータスでは 20 文字以上を切り捨てられる

この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Visual SourceSafe 6.0d
キーワード:?
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