以前のバージョンの Windows オペレーティング システムをデュアルブート構成でインストールした後、Windows が起動しなくなる

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文書番号: 919529 - 対象製品

Service Pack がインストールされてない Windows Vista のサポートは 2010 年 4 月 13 日に終了します。Windows 用のセキュリティ更新プログラムを継続して入手するには、Windows Vista Service Pack 2 (SP2) を実行していることを確認してください。詳細については、次のマイクロソフト Web ページを参照してください。Windows のいくつかのバージョンのサポートを終了する

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目次

現象

以前のバージョンの Windows オペレーティング システムを Microsoft Windows Vista または Windows 7 ベースのコンピューターにデュアルブート構成でインストールした後、以下のいずれかの問題が発生することがあります。
  • 以前のバージョンの Windows オペレーティング システムを Windows Vista または Windows 7 ベースのコンピューターにインストールすると、Windows Vista が起動しなくなります。この場合、以前のバージョンの Windows オペレーティング システムのみが起動します。
  • Microsoft Windows XP と Windows Vista がデュアルブート構成でインストールされているコンピューターに、Windows XP の追加のインスタンスをインストールすると、次のエラー メッセージが表示されることがあります。
    Disk read error has occurred.

原因

この問題は、以前のバージョンの Windows オペレーティング システムと、新しい Windows Vista の起動方法との間に互換性がないことが原因で発生します。Windows Vista では、新しいブート構成データ (BCD) ストアを使用します。このストアには、ブート メニューおよびコンピューターにインストールされているオペレーティング システムに関するすべての情報が含まれています。そのため、以前のバージョンの Windows オペレーティング システムで使用される Boot.ini ファイルを使用して Windows Vista を起動することはできません。

基本入出力システム (BIOS) ベースのコンピューター上で実行される、Windows XP などの以前のバージョンの Windows オペレーティング システムでは、システム BIOS を使用してブート プロセスが開始されます。この BIOS によってブート デバイスが検出され、最初の物理セクタが読み込まれます。この物理セクタをマスター ブート レコード (MBR) と呼びます。MBR にはパーティション テーブルと必要なブート実行コードが含まれています。このコードにより、パーティション テーブルの検索とアクティブ パーティションの検出が行われ、アクティブ パーティション上のブート セクタに制御が渡されます。その後、アクティブ パーティション上のブート セクタに Ntldr.exe プログラムが読み込まれます。Ntldr.exe プログラムでは、Boot.ini ファイルが解析されます。Boot.ini ファイルは、インストールされているオペレーティング システムを列挙するために使用されます。

BIOS ベースのコンピューター上で Windows Vista または Windows 7 を起動すると、BIOS によって MBR とブート セクタが読み込まれます。ただし、ブート コードでは、新しい Windows ブート マネージャー プログラム (Bootmgr) が読み込まれます。Windows ブート マネージャー プログラムは、ブート構成データ ファイルを解析し、インストールされているオペレーティング システムを列挙し、ブート メニューを表示します。以前のバージョンの Windows オペレーティング システムが Windows Vista または Windows 7 とのデュアルブート構成でインストールされていると、Windows ブート マネージャー プログラムによって、以前のバージョンの Windows オペレーティング システムの Ntldr プログラムに制御が渡されます。これは、ブート メニューで Windows Vista を選択した場合に、Windows ブート マネージャー プログラムによって実行されます。

以前のバージョンの Windows オペレーティング システムを Windows Vista または Windows 7 ベースのコンピューターにインストールすると、セットアップによって、MBR、ブート セクタ、およびブート ファイルの内容がすべて上書きされます。そのため、以前のバージョンの Windows オペレーティング システムから、Windows Vista との上位互換性が失われます。

解決方法

これらの問題を解決するには、以下の手順を実行します。

: 以下の手順に記載されているコマンドは、コマンド プロンプトを使用して実行できます。これらのコマンドを Windows Vista で実行する場合は、管理ユーザー権限を使用してコマンド プロンプトで実行します。この操作を行うには、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム]、[アクセサリ] を順にクリックします。次に、[コマンド プロンプト] を右クリックし、[管理者として実行] をクリックします。
  1. Bootsect.exe を使用して、Windows Vista MBR、および Windows ブート マネージャー プログラムに制御を渡すブート コードを復元します。この操作を行うには、コマンド プロンプトで次のコマンドを入力します。Drive:\boot\Bootsect.exe /NT60 All

    このコマンドの Drive は、Windows Vista のインストール メディアが存在するドライブです。

    : この手順のブート フォルダーは、DVD ドライブ上にあります。
  2. Bcdedit.exe を使用して、以前のバージョンの Windows オペレーティング システムで使用される BCD Boot.ini ファイルにエントリを手動で作成します。この操作を行うには、コマンド プロンプトで次のコマンドを入力します。

    : 以下のコマンドの Drive は、Windows Vista がインストールされているドライブです。
    • Drive:\Windows\system32\Bcdedit /create {ntldr} /d "Description for earlier Windows version"

      : このコマンドの Description for earlier Windows version には、任意のテキストを入力できます。たとえば、「Windows XP」または「Windows Server 2003」と入力します。
    • Drive:\Windows\system32\Bcdedit /set {ntldr} device partition=x:

      : このコマンドの x: は、アクティブ パーティションのドライブ文字です。
    • Drive:\Windows\system32\Bcdedit /set {ntldr} path \ntldr
    • Drive:\Windows\system32\Bcdedit /displayorder {ntldr} /addlast
  3. コンピューターを再起動します。

詳細

Microsoft Windows NT をベースにしたバージョンの Windows オペレーティング システムを起動するには、以下のファイルが必要です。
  • Ntldr
  • Boot.ini
  • Bootfont.bin

    : 東アジア言語バージョンの Windows をインストールしている場合は、このファイルを使用する必要があります。
  • NTDetect.com
Windows XP では、"アクティブ" として構成されているシステム パーティションに上記のファイルが存在します。Windows XP の既定では、これらのファイルは隠しシステム ファイルです。ユーザーは、回復コンソールを使用してこれらのファイルを置き換えたり、Windows NT ブート ディスクを使用してオペレーティング システムを起動したりできます。Windows Vista では、上記の 3 ファイルは使用されません。Windows Vista は、隠しシステム ファイルである Bootmgr および \Boot ディレクトリにあるその他の必要なファイルを使用して起動されます。

Windows Vista を含んだマルチブート構成の作成

正常に機能するマルチブート構成を作成するには、最も古いバージョンの Windows オペレーティング システムを最初にインストールします。その後、それよりも新しいバージョンの Windows オペレーティング システムを順にインストールします。各バージョンで、それ以前のバージョンの Windows の起動に対して下位互換性が維持されます。

Windows Vista を含んだマルチブート構成を作成するには、インストールする以前のバージョンの各 Windows に対し、少なくとも 1 つのパーティションを用意する必要があります。以下の一般的なガイドラインに従ってください。
  • 少なくとも 2 つのパーティションを作成します。1 つのパーティションを、Windows Vista のインストール用に使用します。

    : Windows Vista に使用するパーティションのフォーマットが完了している場合は、そのパーティションが NTFS ファイル システムを使用してフォーマットされていることを確認します。ただし、以下のいずれかの方法を使用することを推奨します。
    • フォーマットされていない 2 番目のパーティションを作成します。
    • 2 番目のパーティションは作成せずに空き領域のままにしておき、Windows Vista のインストール中に 2 番目のパーティションを作成します。
  • コンピューターにオペレーティング システムがインストールされていない場合は、最も古いバージョンの Windows を最初にインストールします。

    : Windows XP は、Windows Server 2003 よりも先にインストールします。
  • Windows Vista のセットアップ プログラムを実行します。Windows Vista を、空き領域または既存のパーティションにインストールします。このセットアップ プログラムを、以前のバージョンの Windows で実行することもできますが、CD ドライブまたは DVD ドライブに Windows Vista のインストール ディスクを挿入してコンピューターを起動することもできます。
Windows Vista のセットアップが終了すると、Windows Vista と以前のバージョンの Windows のマルチブート環境が適切に構成されます。次のような Bootmgr ブート メニューが表示されます。
[以前のバージョンの Windows]
[Microsoft Windows Vista]

デュアルブート構成からの Windows Vista の削除

以前のバージョンの Windows を含んだデュアルブート環境から Windows Vista を削除する場合は、次の手順を実行します。

: 以下の手順を以前のバージョンの Windows または Windows Vista で実行できます。この手順を Windows Vista で実行する場合は、管理ユーザー権限を使用してコマンド プロンプトからコマンドを実行します。この操作を行うには、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム]、[アクセサリ] を順にクリックします。次に、[コマンド プロンプト] を右クリックし、[管理者として実行] をクリックします。
  1. Bootsect.exe を使用して Ntldr プログラムを復元します。この操作を行うには、次のコマンドを入力します。Drive:\Boot\Bootsect.exe /NT52 All

    : このコマンドの Drive は、Windows Vista のインストール メディアが存在するドライブです。

    コンピューターを再起動しても Windows ブート マネージャー プログラムは読み込まれません。代わりに、Netldr.exe によって Boot.ini が読み込まれます。
  2. Windows Vista がインストールされているパーティションを削除します。

    重要: Windows Vista がインストールされているパーティションは、システム上で非アクティブ パーティションになっている場合にのみ削除できます。たとえば、次のような状況で問題が発生します。
    • Windows Vista がドライブ C にインストールされています。ドライブ C はパーティション 1 であり、アクティブ パーティションです。
    • Windows XP がドライブ D にインストールされています。ドライブ D はパーティション 2 であり、非アクティブ パーティションです。
    この場合、bootsect コマンドを実行できますが、Windows Vista がインストールされているパーティションを削除することはできません。Windows Vista がインストールされているパーティションを削除すると、Windows XP のブート ファイルが削除されるため、コンピューターを起動できなくなります。

関連情報

関連情報を参照するには、以下のサポート技術情報番号をクリックしてください。
314079 システム ファイルを使用して起動ディスクを作成し、Windows XP が起動できない状況に備える方法
911080 Windows XP と Windows Vista がインストールされているコンピューターで Winnt32.exe プログラムを使用して Windows XP を再インストールするときに、"Disk read error has occurred" というエラー メッセージが表示される
ブート構成データ (BCD) の詳細については、次のマイクロソフト Web サイトを参照してください。
http://msdn2.microsoft.com/ja-jp/library/aa362692.aspx
Windows Vista の拡張ファームウェア インターフェイス (EFI) の詳細については、次の Microsoft Developer Network (MSDN) Web サイトを参照してください。
http://download.microsoft.com/download/9/c/5/9c5b2167-8017-4bae-9fde-d599bac8184a/UEFI_Windows.docx

プロパティ

文書番号: 919529 - 最終更新日: 2011年8月10日 - リビジョン: 10.0
この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Windows Vista Home Basic
  • Windows Vista Home Premium
  • Windows Vista Ultimate
  • Windows Vista Business
  • Windows Vista Enterprise
  • Windows Vista Starter
  • Windows Vista Home Basic 64-bit edition
  • Windows Vista Home Premium 64-bit edition
  • Windows Vista Ultimate 64-bit edition
  • Windows Vista Business 64-bit edition
  • Windows Vista Enterprise 64-bit edition
  • Microsoft Windows XP Home Edition
  • Microsoft Windows XP Professional
  • Microsoft Windows Server 2003, Standard Edition (32-bit x86)
  • Microsoft Windows Server 2003, Enterprise Edition (32-bit x86)
  • Windows 7 Enterprise
  • Windows 7 Enterprise N
  • Windows 7 Home Premium N
  • Windows 7 Professional N
  • Windows 7 Starter N
  • Windows 7 Ultimate N
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