文書番号: 923332 - 最終更新日: 2007年8月13日 - リビジョン: 4.0

セクタ サイズが大きいハード ディスク ドライブに対する Windows Vista のサポート

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目次

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はじめに

ハード ディスク ドライブの製造元は、間もなく各物理セクタのサイズが従来の 512 バイトを超える (1 KB、2 KB、4 KB など) ハード ディスク ドライブの生産を開始します。この変更により、製造元はハード ディスク ドライブの容量、パフォーマンス、および信頼性を強化することができます。この資料では、セクタ サイズが大きいハード ディスク ドライブに対する Windows Vista のサポートについて説明します。

重要 : ダイナミック ディスクがサポートされるのは Windows Vista Ultimate、Windows Vista Business および Windows Vista Enterprise のみです。ダイナミック ディスクは、通常、Windows Vista Home Basic または Windows Vista Home Premium ではサポートされません。ただし、Windows XP Media Center Edition から Windows Vista Home Premium にアップグレードした場合は、一部のダイナミック ディスクがサポートされます。

詳細

背景

ハード ディスク ドライブ業界で、このようなドライブの基本的な構造の変更が行われると、市場には 2 種類のハード ディスク ドライブが出回るようになります。単純な方のハード ディスク ドライブでは、内部で大きい物理セクタ サイズが使用され、システムにも同じサイズが公開されます。この種類のハード ディスク ドライブは、最初は SCSI ドライブやファイバ チャネル ドライブなど、企業向けのドライブとして登場します。この種類のハード ディスク ドライブの主な短所としては、下位互換性の問題が挙げられます。BIOS、ホスト アダプタ、オペレーティング システム、およびビジネス アプリケーションを、この種類のハード ディスク ドライブで正常に機能するように更新する必要が生じる場合があります。

これに対して、下位互換性の問題を軽減するために、内部では大きい物理セクタ サイズを使用し、システムには 512 バイトの論理セクタ サイズのみを公開するハード ディスク ドライブを生産する製造元もあります。このようなハード ディスク ドライブは、ドライブがデータの書き込みに使用する方法から、エミュレーション デバイスと呼ばれます。この方法は、よく "読み取り - 変更 - 書き込み" と呼ばれます。書き込みのサイズが物理セクタよりも小さい場合、ドライブは、物理セクタを読み取り、変更対象であるセクタ内の一部分を変更してから、物理セクタ全体を書き込む必要があります。この種類のハード ディスク ドライブの主な短所として、パフォーマンスの低下が挙げられます。書き込みのサイズが物理セクタよりも小さい場合に余分な読み取り処理が実行されるため、パフォーマンスが低下することがあります。

Windows Vista のサポート

Windows Vista では、どちらの種類のハード ディスク ドライブもサポートされます。ただし、システムで使用しているハードウェアでもそれらのドライブがサポートされている場合に限ります。
  • 起動のサポート
    Windows Vista では、論理セクタ サイズが 512 バイトのエミュレーション ドライブからの起動が可能です。BIOS やその他のハードウェアは、物理セクタだけでなく、論理セクタも大きなサイズで公開されるドライブで正常に起動するには、製造元によるファームウェアの更新が必要な場合があります。マイクロソフトでは、必要なハードウェアのサポートが提供されしだい、この種類のドライブについて Windows Vista での起動サポートのテストを行う予定です。
  • ハード ディスク ドライブのプロパティを照会する API のサポート
    アプリケーションやその他のコンポーネントの中には、セクタ サイズが大きいドライブで適切な処理を行うために、物理セクタ サイズ、論理セクタ サイズ、およびセクタの配置を問い合わせるものがあります。ハード ディスク ドライブのセクタ サイズに関する要件が厳しいアプリケーションもあります。IOCTL_STORAGE_QUERY_PROPERTY 要求は、STORAGE_ACCESS_ALIGNMENT_DESCRIPTOR 要求にセクタ情報を含めるように更新されました。詳細については、次のマイクロソフト Web サイトを参照してください。
    http://msdn2.microsoft.com/en-us/library/ms803642.aspx (http://msdn2.microsoft.com/en-us/library/ms803642.aspx)
  • 記憶域スタック、パーティション、およびファイル システムの配置
    Windows Vista では、ファイル システム、ボリューム マネージャ、および記憶域スタックのその他の部分が、セクタ サイズが大きいハード ディスク ドライブに対応できるように変更されました。以前のバージョンの Windows では、ハード ディスク ドライブ上の最初のパーティションのデフォルトの開始オフセットはセクタ 0x3F でした。この開始オフセットは奇数であるため、セクタ サイズが大きいドライブでは、パーティションと物理セクタの配置の不整合が原因でパフォーマンスの問題が発生する可能性がありました。Windows Vista では通常、デフォルトの開始オフセットはセクタ 0x800 です。ただし、特殊な形式で整列されるドライブでは、この開始オフセットが異なる場合があります。初期リリース版の Windows Vista では、特殊な形式で整列されるエミュレーション ドライブに対する動的なディスク操作はサポートされません。このサポートは、将来の Service Pack で追加される予定です。

    ファイル システムをフォーマットした場合、基になる物理セクタのサイズ以上のクラスタ サイズのみがサポートされます。
Windows Vista ではこのような新しいハード ディスク ドライブがサポートされますが、これらのドライブがアプリケーションで自動的にサポートされるというわけではありません。データ記憶域の基礎構造を参照するアプリケーションの場合は、そのアプリケーションを更新して、新しいハード ディスク ドライブが反映されるようにする必要があります。独立系ソフトウェア ベンダ (ISV) は、それぞれが開発したアプリケーションを更新する必要があります。

この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Windows Vista Home Basic
  • Windows Vista Home Premium
  • Windows Vista Ultimate
  • Windows Vista Business
  • Windows Vista Enterprise
  • Windows Vista Starter
  • Windows Vista Home Basic 64-bit edition
  • Windows Vista Home Premium 64-bit edition
  • Windows Vista Ultimate 64-bit edition
  • Windows Vista Business 64-bit edition
  • Windows Vista Enterprise 64-bit edition
キーワード:?
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