Windows Server 2008 の TCP Chimney オフロード、Receive Side Scaling、および Network Direct Memory Access 機能について

文書翻訳 文書翻訳
文書番号: 951037
すべて展開する | すべて折りたたむ

目次

はじめに

この資料では、Windows Server 2008 の TCP/IP プロトコルで使用できる TCP Chimney オフロード、Receive Side Scaling (RSS)、および Network Direct Memory Access (NetDMA) 機能について説明します。

詳細

TCP Chimney オフロードの概要

TCP Chimney オフロードは、ネットワークでのデータ転送中に、ワークロードを CPU からネットワーク アダプターに転送できるようにするネットワーク技術です。Windows Server 2008 では、TCP Chimney オフロードを通じて、Windows ネットワーク サブシステムから TCP/IP 接続処理を切り離し、TCP/IP オフロード対応のネットワーク アダプターに肩代わりさせることができます。

TCP Chimney オフロードは、すべてのバージョンの Windows Server 2008 および Windows Vista で使用できます。この機能をサポートしているネットワーク アダプターは、TCP/IPv4 接続と TCP/IPv6 接続のどちらでも処理できます。

Windows Server 2008 で TCP Chimney オフロードを有効/無効にする方法

TCP Chimney オフロードは、次の 2 つの場所で有効/無効にすることができます。
  • オペレーティング システム
  • ネットワーク アダプターの詳細プロパティのページ
TCP Chimney オフロードは、両方の場所で有効である場合にのみ機能します。既定では、TCP Chimney オフロードはこれらの両方の場所で無効になっています。ただし、OEM 版では、オペレーティング システム、ネットワーク アダプター、またはオペレーティング システムとネットワーク アダプターの両方で TCP Chimney オフロードを有効にしている場合があります。

オペレーティング システムで TCP Chimney オフロードを構成する方法

  • TCP Chimney オフロードを有効にするには、次の手順を実行します。
    1. 管理者の資格情報を使用してコマンド プロンプトを開きます。
    2. コマンド プロンプトで以下のコマンドを入力し、Enter キーを押します。
      netsh int tcp set global chimney=enabled
  • TCP Chimney オフロードを無効にするには、次の手順を実行します。
    1. 管理者の資格情報を使用してコマンド プロンプトを開きます。
    2. コマンド プロンプトで以下のコマンドを入力し、Enter キーを押します。
      netsh int tcp set global chimney=disabled
  • TCP Chimney オフロードの現在の状態を確認するには、次の手順を実行します。
    1. 管理者の資格情報を使用してコマンド プロンプトを開きます。
    2. コマンド プロンプトで以下のコマンドを入力し、Enter キーを押します。
      netsh int tcp show global

ネットワーク アダプターで TCP Chimney オフロードを構成する方法

  • TCP Chimney オフロードを有効/無効にするには、次の手順を実行します。
    1. デバイス マネージャーを開きます。
    2. [ネットワーク アダプター] の下で、使用するネットワーク アダプターをダブルクリックします。
    3. [詳細設定] タブの TCP オフロード エントリの隣にあるボックスで、[有効] または [無効] をクリックします。

      : 一部のネットワーク アダプターの詳細プロパティ ページでは、TCP Chimney オフロード機能が別の用語で表されている場合があります (メーカーによって異なります)。

TCP Chimney オフロードと他のプログラムやサービスの共存

TCP Chimney オフロード機能により、特定の TCP 接続の TCP/IP 処理を専用のネットワーク アダプターに肩代わりさせるには、ネットワーク サブシステムの下位層のサービスに依存する他のプログラムやサービスと TCP Chimney オフロードが共存する必要があります。次の表に、TCP Chimney オフロードと他のプログラムやサービスの共存を示します。
元に戻す全体を表示する
プログラムまたはサービスTCP Chimney オフロードとの連携サービスと TCP Chimney オフロードの両方が有効である場合に想定される動作
Windows ファイアウォール ファイアウォールが特定の TCP 接続に対応するように構成されている場合、TCP/IP スタックはその TCP 接続をネットワーク アダプターに転送します。
サードパーティのファイアウォール実装に応じて異なる 一部のファイアウォール メーカーは、ファイアウォール サービス上で TCP Chimney オフロードを処理できる製品の開発を表明しています。使用している製品が TCP Chimney オフロードをサポートしているかどうかを確認するには、ファイアウォールのマニュアルを参照してください。
インターネット プロトコル セキュリティ (IPSec) ポリシー不可 システムに IPSec ポリシーが適用されている場合、TCP/IP スタックでは TCP 接続のオフロードは試行されません。このため、IPSec レイヤーではすべてのパケットを検査して、必要なセキュリティを実現することができます。
ネットワーク アダプターのチーミング サービス (このサービスは負荷分散サービスやフェールオーバー サービスとも呼ばれ、通常は OEM により提供されます)実装に応じて異なる一部の OEM は、TCP Chimney オフロードと共存するネットワーク アダプターのチーミング ソリューションの開発を表明しています。TCP Chimney オフロードとこのサービスを併用できるかどうかを確認するには、ネットワーク アダプターのチーミング サービスのマニュアルを参照してください。
Windows Virtualization (Hyper-V テクノロジ) 不可 Microsoft Hyper-V テクノロジを使用して仮想マシンを実行している場合、オペレーティング システムでは TCP Chimney オフロードを利用しません。
ネットワーク モニターや Wireshark などのネットワーク監視ツール 実装に応じて異なるネットワーク監視ツールの中には、TCP Chimney との共存はできても、接続のオフロード処理の監視はできないものもあります。
ネットワーク負荷分散 (NLB) サービス 不可 サーバー上で NLB サービスを構成すると、TCP/IP スタックでは TCP 接続をオフロードしません。
クラスター サービスただし、Network Fault Tolerant ドライバー (NetFT.sys) を使用する TCP 接続はオフロードされません。NetFT は、フォールト トレラントのノード間クラスター通信に使用されます。
ネットワーク アドレス変換 (NAT) サービス (別名はインターネット接続の共有サービス)不可このサービスがインストールされ、実行されている場合、TCP/IP スタックでは接続をオフロードしません。

TCP Chimney オフロードが動作しているかどうかを確認する方法

オペレーティング システムとネットワーク アダプターで TCP Chimney オフロードが有効である場合、TCP/IP スタックは適切な TCP 接続のネットワーク アダプターへのオフロードを試みます。システム上で現在確立されている TCP 接続を特定するには、以下の手順を実行します。
  1. 管理者の資格情報を使用してコマンド プロンプトを開きます。
  2. 以下のコマンドを入力し、Enter キーを押します。
    netstat ?t
    以下のような出力が表示されます。
    アクティブな接続
    
    プロトコル ローカル アドレス          外部アドレス        状態           オフロード状態
    
    TCP    127.0.0.1:52613        computer_name:52614       ESTABLISHED     ホスト内 TCP    192.168.1.103:52614        computer_name:52613       ESTABLISHED     オフロード済
    この出力では、2 つ目の接続がオフロードされています。
Windows Server 2003 の TCP Chimney オフロードの詳細については、以下のサポート技術情報番号をクリックしてください。
912222 Microsoft Windows Server 2003 Scalable Networking Pack のリリース

Windows Server 2008 で RSS を有効/無効にする方法

RSS を有効にするには、以下の手順を実行します。
  1. 管理者の資格情報を使用してコマンド プロンプトを開きます。
  2. コマンド プロンプトで以下のコマンドを入力し、Enter キーを押します。
    netsh int tcp set global rss=enabled
RSS を無効にするには、以下の手順を実行します。
  1. 管理者の資格情報を使用してコマンド プロンプトを開きます。
  2. コマンド プロンプトで以下のコマンドを入力し、Enter キーを押します。
    netsh int tcp set global rss=disabled
RSS の現在の状態を確認するには、以下の手順を実行します。
  1. 管理者の資格情報を使用してコマンド プロンプトを開きます。
  2. コマンド プロンプトで以下のコマンドを入力し、Enter キーを押します。
    netsh int tcp show global
コマンドを使用して RSS を有効にすると、次のメッセージが表示されます。
TCP グローバル パラメーター ---------------------------------------------- Receive-Side Scaling 状態: enabled
: 既定では、RSS は有効です。

Windows Server 2008 で NetDMA を有効/無効にする方法

このページで NetDMA を有効/無効にするには、「Fix it で解決する」セクションに進んでください。自分で NetDMA を有効/無効にするには、「自分で解決する」セクションに進んでください。

Fix it で解決する



この問題を自動的に解決するには、[この問題を解決する] ボタンまたはリンクをクリックします。[ファイルのダウンロード] ダイアログ ボックスで [実行] をクリックし、Fix it ウィザードの手順に従います。


NetDMA を有効にする
Microsoft Fix it 50610
NetDMA を無効にする
Microsoft Fix it 50611


注意事項
  • "NetDMA を有効にする" パッケージを機能させるには、NetDMA 機能を有効にする必要があります。NetDMA の使用法の詳細については、次のリンクをクリックしてください。
    http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/gg162716(WS.10).aspx
  • このウィザードは英語版のみである場合があります。しかし、自動的な解決は英語版以外の Windows でも機能します。
  • 操作しているコンピューターに問題がない場合、Fix it ソリューションをフラッシュ ドライブまたは CD に保存して、問題のあるコンピューターで実行することができます。

次に、「問題が解決されたかどうかの確認」セクションに進んでください。



自分で解決する

NetDMA を有効/無効にするには、以下の手順を実行します。
  1. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。「regedit」と入力し、[OK] をクリックします。
  2. 次のレジストリ サブキーを見つけてクリックします。
    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters
  3. [EnableTCPA] レジストリ エントリをダブルクリックします。
    : このレジストリ エントリが存在しない場合は、[Parameters] を右クリックし、[新規] をポイントして、[DWORD 値] をクリックします。「EnableTCPA」と入力し、Enter キーを押します。
  4. NetDMA を有効にするには、[値のデータ] ボックスに「1」と入力し、[OK] をクリックします。
  5. NetDMA を無効にするには、[値のデータ] ボックスに「0」と入力し、[OK] をクリックします。
  6. EnableTCPA レジストリ エントリが存在しない場合は、NetDMA 機能を有効にします。

問題が解決されたかどうかの確認

  • 問題が解決されたかどうかを確認します。問題が解決された場合、このセクションの作業は完了していることになります。問題が解決されていない場合は、サポートに問い合わせることができます。
  • マイクロソフトはフィードバックをお待ちしています。この解決方法に関するフィードバックを提供する、または問題を報告するには、"Fix it for me" ブログ (英語) にコメントを記入するか、電子メール メッセージ (日本語可) を送信してください。
この資料に記載されているサードパーティ製品は、マイクロソフトと関連のない他社の製品です。明示的か黙示的かにかかわらず、これらの製品のパフォーマンスや信頼性についてマイクロソフトはいかなる責任も負わないものとします。

プロパティ

文書番号: 951037 - 最終更新日: 2011年5月11日 - リビジョン: 3.0
キーワード:?
kbhowto kbinfo kbnetworkmon kbnlb kbenable kbnetworkcard kbexpertiseadvanced kbnetworkconnectivity kbfixme kbmsifixme KB951037
Microsoft Knowledge Base の免責: Microsoft Knowledge Baseに含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation及びその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。さらに、Microsoft Corporation及びその関連会社は、本文書に含まれている情報の使用及び使用結果につき、正確性、真実性等、いかなる表明・保証も行ないません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの権限ある代理人による口頭または書面による一切の情報提供またはアドバイスは、保証を意味するものではなく、かつ上記免責条項の範囲を狭めるものではありません。Microsoft Corporation、その関連会社 及びこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含む全ての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。(Microsoft Corporation、その関連会社 またはこれらの者の供給者がかかる損害の発生可能性を了知している場合を含みます。) 結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。なお、本文書においては、文書の体裁上の都合により製品名の表記において商標登録表示、その他の商標表示を省略している場合がありますので、予めご了解ください。

フィードバック

 

Contact us for more help

Contact us for more help
Connect with Answer Desk for expert help.
Get more support from smallbusiness.support.microsoft.com