文書番号: 973016 - 最終更新日: 2009年6月26日 - リビジョン: 1.2

Windows Vista および Windows Server 2008 で、Service Pack および修正プログラムの適用後にブート パーティションの使用領域が増加する

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目次

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現象

Microsoft Windows Vista および Microsoft Windows Server 2008 で、Service Pack (SP) および修正プログラムの適用後に %windir%?WinSxS フォルダーの容量が増加して、ブート パーティションの空き容量が足りなくなる場合があります。

補足 : ブート パーティションは Windows フォルダーがあるパーティションのことです。ダイナミックディスク上では、ブート ボリューム と呼ばれます。

原因

Windows Vista および Windows Server 2008 では、以前のバージョンの Windows で使用されていた INF ベースのインストール方法ではなく、 Servicing と呼ばれる機能を使用して、 OS のコンポーネントを管理しています。このコンポーネントベースの管理では、イメージを使用してコンピューターにコンポーネント ストアを展開します。この設計により、追加機能をハードディスク上に配置しておくことが可能になり、機能の追加などの際にメディアを求めるプロンプトが表示されないようになりました。

Windows Vista および Windows Server 2008 では、コンポーネントの追加および修正プログラムの適用を行う場合、すぐに %windir%?system32 などにファイルの追加や置き換えをするのではなく、まず、すべてのファイルを %windir%?winsxs フォルダー以下に配置します。この段階はステージングと呼ばれ、システムへの適用前 (システム上で利用可能ではあるが、インストールはされていない) の状態です。ステージングで必要なファイルや情報が確認された後、システムへの適用が行われます。システムへの適用は、%windir%?system32 などのフォルダーにファイルをコピーするのではなく、ファイルにハードリンクを作成することにより実行されます。これらのすべての作業が完了して、システムへの適用が完了したことになります。

Servicing の動作は、次の操作で実行されます。
  • コンポーネントの追加または削除
  • 修正プログラムの追加または削除
  • Windows Update での修正プログラムのインストール
コンポーネントおよび修正プログラムは、その他のモジュールとの依存関係や対応するファイル バージョンなどの情報を保存している manifest ファイルなどと共に、すべてが %windir%?winsxs フォルダー以下に保存されます。 %windir%?winsxs フォルダーは、コンポーネントの削除および修正プログラムをアンインストールしてもファイル自体は %windir%?winsxs フォルダー以下に残ります。つまり、コンポーネントの削除および修正プログラムの追加や削除は、実際にファイルの置き換えや削除をするのではなく、ファイルへのハードリンクを変更する動作になります。

以上の動作のため、長期運用されている場合、 %windir%?winsxs フォルダーの使用量が増えるためにブート パーティションの空き領域が不足する場合があります。上述のとおり %windir%?winsxs の増加量は設定や使用状況によって異なるため、事前に必要サイズを見積ることはできません。また、 %windir%?winsxs 以下のフォルダーおよびファイルはシステムによって管理されているため、手動での削除はサポートされておりません。 %windir%?winsxs フォルダー以下を手動で削除すると、システムが正常に動作しなくなる可能性があります。

OS のシステムファイル以外では、%windir%?winsxs?manifestcache フォルダーに Servicing がキャッシュなどの用途に利用する *blobs.bin というファイルが作成されます。この *blobs.bin ファイルが肥大化することにより、ディスク容量を圧迫する場合があります。この *blobs.bin ファイルは削除することが可能です。

回避策

%windir%?winsxs? フォルダーの肥大化によりブート パーティションが圧迫されている場合、以下のいずれかの方法によりディスク領域を回復することができます。ただし、以下の方法でも必要なディスク領域が確保できない場合は、パーティション サイズをより大きなサイズに切り直す (OS の再インストールをする) 必要があります。

方法 1 : Service Pack に同梱されているファイル削除ツールを使用して、削除可能なファイルを削除する

Windows Vista SP1 環境の場合 :
Windows Vista SP1 ファイル削除ツール (VSP1CLN.exe) を使用して、 Windows Vista SP1 の適用後にアーカイブされた RTM ファイルを削除することができます。ファイルの削除によって確保できる容量は、環境によって異なりますが、数百 MB から 1 GB 前後のディスク領域を確保できます。 ただし、このツールを実行した後は、 Windows Vista SP1 をアンインストールすることはできなくなります。

コマンドの使用方法については、次のマイクロソフト Web サイトを参照してください。
VSP1CLN のコマンド ライン オプション
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc709655.aspx (http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc709655.aspx)
Windows Vista SP2 および Windows Server 2008 SP2 環境の場合 :
SP2 に含まれる Windows Component Clean Tool (COMPCLN.exe) を使用して、 Windows Vista SP2 または Windows Server 2008 SP2 の適用後にアーカイブされたファイルを削除することができます。Windows Vista SP1 の適用後にアーカイブされたファイルがシステムに見つかった場合は、それらも削除されます。このツールによって削除されるファイルは、 RTM または SP で提供されたファイルのみです。 Windows Update および個別に適用した修正プログラムによりインストールされたファイルは削除されません。ファイルの削除または環境によって異なりますが、数百 MB から 1 GB 前後のディスク領域を確保できます。 ただし、このツールを実行した後は、Windows Vista SP2 および Windows Server 2008 SP2 をアンインストールすることはできなくなります。

コマンドの使用方法については、次のマイクロソフト Web サイトを参照してください。
Windows Vista Service Pack 2 展開ガイド
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dd335037(WS.10).aspx (http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dd335037(WS.10).aspx)

方法 2 : *.blobs.bin ファイルを削除する

%windir%?winsxs?manifestcache?*.blobs.bin は、キャッシュなどの用途に使われているので、ディスク領域を確保するために削除しても問題はありません。このファイルは必要に応じて再作成されるので、削除によるシステムへの影響はありません。

*blobs.bin を削除するには、管理者権限でコマンド プロンプトを開き、以下の順番でコマンドを実行します。
  1. Net stop trustedinstaller

    注 : trustedinstaller サービスが正常に停止したことを確認してから次のコマンドを実行してください。サービスを停止できない場合は、システムを再起動してから再度、手順 1 からコマンドを実行してください。
  2. Takeown /f %windir%?winsxs?ManifestCache?*
  3. cacls %windir%?winsxs?ManifestCache?* /GRANT administrators:F
  4. Del /q %windir%?winsxs?ManifestCache?*
  5. Net start trustedinstaller

方法 3 : ブート パーティションを拡張する

Windows Vista および Windows Server 2008 では、同じ物理ディスク上の隣接する未割り当て領域がある場合、かつディスクをダイナミック ディスクにアップグレードできる場合に、ブート パーティションを拡張することができます。

Windows のインターフェースを使用してブート パーティションを拡張するには、以下の手順を実行します。
  1. [スタート] ボタンをクリックし、[コンピュータ] を右クリックして [管理] をクリックします。UAC 制御が有効な環境の場合、[ユーザー アカウント制御] 画面が表示されるので、[続行] ボタンをクリックします。
  2. [コンピュータの管理] 画面で、[記憶域] をダブルクリックし、[ディスクの管理] をクリックします。
  3. 拡張したいパーティションを右クリックし、[ボリュームの拡張] をクリックします。
  4. [ボリュームの拡張ウィザード] が開始されるので [次へ] ボタンをクリックします。
  5. [ディスクの選択] の [ディスク領域 (MB) を選択] で拡張したいサイズを入力し、[次へ] ボタンをクリックします。
  6. [ボリュームの拡張ウィザードの完了] で [完了] ボタンをクリックします。
ボリュームの拡張は即時されますが、動作確認のために作業後に、一度システムの再起動をすることをお勧めします。ボリュームの拡張は、導入されているドライバ等の影響により、ドライブ内のデータの破損、損失等が発生し、システムの動作に影響が発生する可能性があります。操作をする前にシステムのバックアップをお勧めします。

ベーシック ボリュームの拡張については、次のマイクロソフト Web サイトを参照してください。
ベーシック ボリュームを拡張する
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc771473.aspx (http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc771473.aspx)

この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Windows Server 2008 Standard
  • Windows Server 2008 Enterprise
  • Windows Server 2008 Datacenter
  • Windows Server 2008 Service Pack 2
  • Windows Server 2008 Standard without Hyper-V
  • Windows Server 2008 Enterprise without Hyper-V
  • Windows Server 2008 Datacenter without Hyper-V
  • Windows Server 2008 for Itanium-Based Systems
  • Windows Vista Ultimate
  • Windows Vista Enterprise
  • Windows Vista Business
  • Windows Vista Home Premium
  • Windows Vista Home Basic
  • Windows Vista Ultimate 64-bit edition
  • Windows Vista Enterprise 64-bit edition
  • Windows Vista Business 64-bit edition
  • Windows Vista Home Premium 64-bit edition
  • Windows Vista Home Basic 64-bit edition
  • Windows Vista Service Pack 1
  • Windows Vista Service Pack 2
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