Windows Vista または Windows 7 上の Excel 2007 または Excel 2010 でファイルの上書き保存に失敗する場合がある

文書番号: 981094 - 対象製品
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目次

現象

Windows Vista または Windows 7 上の Microsoft Office Excel 2007 または Microsoft Excel 2010 で .xlsx 形式のファイルを上書き保存すると共有違反のエラー メッセージが表示され保存処理が中断する場合があります。この現象は、保存先のフォルダをエクスプローラーで開いている状態で、かつ、上書き保存を行ったファイルのサムネイルや詳細表示が行われている時に発生することがあります。

この現象が発生すると、以下のエラー メッセージが表示されます。

'Book1.xlsx' への変更は、共有違反のため保存されませんでした。別のファイルに保存し直してください。

表示されたメッセージに対して [OK] をクリックすると、以下のメッセージが表示されます。

開こうとしているファイル 'xxxxxxxx' の形式は、ファイル拡張子が示す形式と異なります。 このファイルを開く前に、ファイルが破損していないこと、信頼できる発行元からのファイルであることを確認してください。 ファイルを今する開きますか?

このメッセージは、[はい]、[いいえ]、[ヘルプ] のボタンが表示されます。[はい] をクリックすると、[名前を付けて保存] ダイアログが表示されますので、先のメッセージで表示された保存済みのファイルを改めて別のファイルとして保存して開き直すことができます。なお、[名前を付けて保存] ダイアログをキャンセルすると [いいえ] を選択した場合と同じ動作になります。[いいえ] をクリックすると、以下のメッセージが表示されます。

変更を 'Book1.xlsx' に保存できませんでしたが、テンポラリ ドキュメント 'xxxxxxxx' に保存されました。
既存のドキュメントを閉じて、テンポラリ ドキュメントを開き新しい名前を付けて保存してください。

原因

この現象は、エクスプローラーが実行するサムネイルのキャッシュ作成処理と Excel が行う保存処理が競合することが原因で発生します。 Office 2007 形式ファイルのサムネイルのキャッシュ作成はエクスプローラーから行われ、Office 2007 のシェル拡張 (DLL) が処理を行います。この処理は、ファイルに含まれる縮小版表示の画像を抽出しますが、情報を抽出する際に予期しない変更による問題を防止するために、他のプロセスからのファイルの更新および削除を禁止した状態でファイルを開きます。そのため、サムネイルを作成中に、Excel の保存処理による、保存作業用の一時ファイルと元のファイルの置換処理が行われると、置換のための元ファイルの削除に失敗し、エラー メッセージが表示されます。

解決方法

この現象を解決するには、以下の修正プログラム パッケージを適用してください。

修正プログラム パッケージを入手するには、次のサポート技術情報をクリックしてください。

982125?2007 Office system 修正プログラム パッケージ (2010 年 4 月 27日) について
補足 : 982125 の修正は、Office 2007 のシェル拡張 (DLL) に対する修正であり、サムネイル作成中のファイルの削除を許可するように変更されます。そのため、現象が発生しても置換処理に失敗することがなくなります。

983314 Office Excel 2007 修正プログラム パッケージ (2010 年 6 月 29日) について
補足 : 983314 の修正は、Excel の修正であり、保存時の置換処理でエラーが発生した場合に再試行するように変更しています。なお、この修正は、ローカル ドライブに保存する場合にのみ有効です。

保存処理の最後に行われる、保存されたファイル (一時ファイルを元ファイルの名前に変更したファイル) を開きなおす段階で、Office 2007 のシェル拡張 (DLL) のサムネイルの作成処理が再実行されている場合は、更新可能な状態で開くことができないため、以下のエラー メッセージが表示される場合があります。このエラー メッセージが表示された場合は、エラー メッセージの指示の通り、該当のファイルを開きなおしてください。

ドキュメントは保存されましたが、共有違反のため、保存したドキュメントを再び開くことができません。ドキュメントを閉じて、再度開いてみてください。

このエラー メッセージは、Office 2007 のシェル拡張 (DLL) 以外にもウィルス対策アプリケーション等のファイルを監視するようなプログラムによってファイルの更新が禁止されている場合にも表示されることがあります。さらに、これ以外のエラーが表示される場合もありますが、いずれも Excel 以外のアプリケーションが一時的にファイルを占有していることが原因で発生します。

このような場合は、一時的な占有が原因であるため、再実行することで回避できます。

また、Office 2010 には、982125 の修正プログラム パッケージと同様の修正が含まれています。Excel 2010 には、983314 の修正プログラム パッケージの修正が含まれていないため、以下の修正プログラム パッケージを適用してください。
2345338 Excel 2010 修正プログラム パッケージ (2010 年 8 月 31日) について
補足 : 2345338 の修正は Excel 2007 の修正プログラム 983314 と同様に ローカル ドライブに保存する場合にのみ有効です。

なお、Office 2007 形式のファイルのシェル拡張に関するファイルを開く際の問題として、以下のサポート技術情報で公開されている現象があります。

950817 Windows Vista でネットワーク共有の PowerPoint ファイルを開くと読み取り専用で開かれる場合がある
942146 Windows Vista ベースのコンピュータで共有フォルダにある Excel 2007 ファイルを開こうとすると、ほかのユーザーが使用していなくても、ファイル使用中のエラー メッセージが表示される
これらの問題は、保存をする際にも影響を与える可能性が確認されています。

保存時のエラーの要因の 1 つとなるこれらの問題を解決するために、前述の修正プログラムの適用に加え、Windows Vista SP1 以降および Windows 7 に対して、以下のレジストリを追加してください。

重要 : このセクション、方法、またはタスクには、レジストリの編集方法が記載されています。レジストリを誤って変更すると、深刻な問題が発生することがあります。レジストリを編集する際には十分に注意してください。万一に備えて、編集の前にレジストリをバックアップしておくと、問題が発生した場合にレジストリを復元することができます。バックアップおよび復元方法の詳細を参照するには、以下のサポート技術情報をクリックしてください。
322756 Windows でレジストリをバックアップおよび復元する方法

キー :
HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{993BE281-6695-4BA5-8A2A-7AACBFAAB69E}
名前 : EnableShareDenyNone
値の種類: REG_DWORD
: 1

キー :
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\CLSID\{993BE281-6695-4BA5-8A2A-7AACBFAAB69E}
名前 : EnableShareDenyNone
値の種類 : REG_DWORD
: 1

いずれの対処方法を実施しても問題が改善しない場合は、これまでに記載した以外の原因が考えられます。

たとえば、ネットワーク共有のファイルに対して発生する問題については、お使いの製品の最新のアップデート (Windows Vista SP2 や Windows 7 SP1 や SMB (Server Message Block) に関連する最新のセキュリティ更新プログラム) で改善するか試してください。

ネットワーク共有の問題については、以下の更新プログラムの適用を推奨いたします。

これらの更新プログラムは Office 97-2003 および 2007 形式のファイルを操作する場合に発生するいくつかの問題に対する修正も含まれています。

2434932 一時ファイルは、Windows 7 または Windows Server 2008 R2 を実行しているクライアント コンピューターからサーバー上の非 DFS 共有に正しく同期しない
2511455 [MS11-019] SMB クライアントの脆弱性により、リモートでコードが実行される 2011 年 4 月 12 日

回避策

サムネイルは以下のいずれかの表示設定で有効になります。この現象を回避するには、以下のいずれの条件にも該当しないように上書き保存を行うフォルダの表示方法を事前に変更してください。
  • [詳細] ウィンドウが表示されていて、保存を行ったファイルの詳細が表示中である。
  • "中 アイコン" 以上でアイコン表示されている。
  • "並べて表示" または "コンテンツ" 表示されている。
なお、デスクトップは既定でアイコン表示になるため、上記の変更による対応は行えません。 保存時にエラーが発生した場合は、別名で新規に保存を実施してください。

状況

マイクロソフトでは、この問題をこの資料の対象製品として記載されているマイクロソフト製品の問題として認識しています。

詳細

問題の再現手順

  1. Windows 7 上のデスクトップに新規 Excel 2007 ファイルを作成します。
  2. 作成した Excel ファイルを開きます。
  3. Ctrl + S を押し、保存を繰り返します 。

結果

「現象」セクションで説明したエラー メッセージが表示されることがあります。

関連情報

関連情報を参照するには、以下のサポート技術情報をクリックしてください。
950817 Windows Vista でネットワーク共有の PowerPoint ファイルを開くと読み取り専用で開かれる場合がある

プロパティ

文書番号: 981094 - 最終更新日: 2011年5月17日 - リビジョン: 5.1
この資料は以下の製品について記述したものです。
キーワード:?
kbtshoot kbharmony kbexpertisebeginner kbexpertiseinter KB981094
"Microsoft Knowledge Baseに含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation及びその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。さらに、Microsoft Corporation及びその関連会社は、本文書に含まれている情報の使用及び使用結果につき、正確性、真実性等、いかなる表明・保証も行ないません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの権限ある代理人による口頭または書面による一切の情報提供またはアドバイスは、保証を意味するものではなく、かつ上記免責条項の範囲を狭めるものではありません。Microsoft Corporation、その関連会社 及びこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含む全ての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。(Microsoft Corporation、その関連会社 またはこれらの者の供給者がかかる損害の発生可能性を了知している場合を含みます。) 結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。なお、本文書においては、文書の体裁上の都合により製品名の表記において商標登録表示、その他の商標表示を省略している場合がありますので、予めご了解ください。"

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