以前のバージョンでデジタル署名された Excel ブックを開くときの "このドキュメントに無効な署名が含まれています" エラー

現象

以前のバージョンの Excel で使用しているブックよりもデジタル署名された Microsoft Excel ブックを開きます。 この場合、署名は無効になり、信頼バーに次の警告メッセージが表示されます。

このドキュメントには無効な署名が含まれています。 [View Signatures]

注:

デジタル署名されたブックを、作成されたのと同じプログラム バージョンで開くと、ブックは予期したとおりに開き、エラー メッセージは表示されずに開きます。

原因

Excel は、別のバージョンで最後に再計算されたブック (別の製品バージョンまたは再計算動作の変更を導入した更新プログラム) を開くと、内部再計算データを現在のバージョンに更新します。 このデータはファイル コンテンツの一部であるため、コンテンツのこの変更によりデジタル署名は無効になります。

回避策

回避策 1

ブックに署名する前に、計算モードを [手動] に切り替えます。 これを行うには、リボンの [数式] タブを選択し、[計算オプション] の一覧で [手動] を選択します。

注:

計算オプションはブックごとに保存されますが、Excel の同じインスタンスで開かれている他のブックの設定に影響する可能性があります。

回避策 2

ブックが既に署名されている場合は、次の手順に従います。

  1. ブックを開く前に、[スタート] メニューから Excel を起動 します。
  2. 計算モードを [手動] に変更します。 これを行うには、リボンの [数式] タブを選択し、[計算オプション] の一覧で [手動] を選択します。
  3. 署名されたファイルを開くには、[ファイル] メニューの[開く] を選択します。

署名は有効として表示する必要があります。

注:

ブックが開いているときにブック内の計算が行われると、同じ値を返しても署名が更新されるため、署名は無効になります。

状態

マイクロソフトでは、この問題をこの資料の対象製品として記載されているマイクロソフト製品の問題として認識しています。