Exchange 2010 の SP1 を適用した後、ユーザーがクォータの警告メッセージを受け取らない

現象

Microsoft Exchange Server 2010 Service Pack 1 (SP1) にアップグレードした後、一部のユーザーは、メールボックス サイズがクォータ警告しきい値を超えていてもクォータの警告メッセージを受け取らなくなります。

原因

Microsoft Exchange Server 2010 SP1 でクォータの警告メッセージが生成される方法が変更されています。SP1 よりも前では、クォータ警告スケジュール中にサーバー上のすべてのメールボックスが調査され、サイズがクォータ警告しきい値を超えているかどうかを確認します。超えている場合は、そのメールボックスに対してクォータの警告メッセージが作成されます。

SP1 では、サイズが設定済み警告しきい値を超えているかどうかを確認するためにメールボックスを調査するかどうかを制御する、新しいフラグが導入されています。メールボックス サイズが 送信禁止クォータの 50% 以上である場合、メールボックスに対してこのフラグが設定されます。

このことは、警告クォータが送信禁止クォータの 50% 未満の値に設定されている場合、メールボックス サイズが警告クォータの制限を超えていても、送信禁止クォータの 50% を超えない可能性があることを意味します。この場合、メールボックスはしきい値を超えているかどうかを確認するために調査されることはなく、クォータの警告メッセージを受け取りません。

たとえば、メールボックスのサイズの上限を 10 MB に設定し、送信禁止サイズを 8 MB に設定した場合、8 MB の上限に達した後はユーザーはメールを送信できなくなります。ただし、メールの受信は 10 MB の上限になるまで続けることができます。警告クォータを 3 MB に設定した場合、これは送信禁止サイズの 50% より少ないので警告が表示されることはありません。

また、QuotaNotificationSchedule (データベースごと) の時点でメールボックスが調査されると、フラグはクリアされます。このことは、フラグがリセットされるまで、そのメールボックスは再調査されないことを意味します。メッセージがメールボックスに保存されるか、メールボックスでメッセージが送信されるときに、この現象が発生します。この時点で、メールボックス サイズが送信禁止クォータの 50% を超えている場合、フラグはリセットされ、QuotaNotificationSchedule の次のタイム スライスでメールボックスが調査されます。

解決方法

この問題を解決するには、次の更新プログラムのロールアップ パッケージをインストールします。
2608646 Exchange Server 2010 Service Pack 1 用の更新プログラムのロールアップ 6 について

詳細

管理者が、メールボックスが警告送信禁止送受信禁止、および格納域の制限を超えているかどうかを確認する必要がある場合は、次の手順を実行して診断ログを強化することができます。
  1. Exchange 管理コンソールを起動します。
  2. [Microsoft Exchange On-Premises] を展開します。
  3. [サーバーの構成] を選択します。
  4. [サーバーの構成] で、ログを強化するサーバーの名前を選択します。
  5. [アクション] ウィンドウで、[診断ログのプロパティの管理] を選択します。
  6. [MSExchangeIS] を展開します。
  7. [900 プライベート] を展開します。
  8. [格納域の制限] を選択します。
  9. [エキスパート] ラジオ ボタンを選択し、[構成] をクリックします。
  10. この設定を有効にするために、MSExchangeIS サービスを再起動したり、データベース ストアをマウント解除して再度マウントしたりする必要はありません。
  11. QuotaNotificationSchedule の次回実行時に、アプリケーション ログにイベントが記録され、格納域の制限送信制限、および送信禁止および受信禁止の格納域の制限を超えたメールボックスの詳細を示します。

各データベースの QuotaNotificationSchedule を確認するには、次のコマンドを実行します。
Get-MailboxDatabase | fl Name, QuotaNotificationSchedule

プロパティ

文書番号:2480474 - 最終更新日: 2011/11/11 - リビジョン: 1

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