DPM 2010 で Hyper-V の CSV 環境のバックアップを行った際に、Hyper-V ホストで Microsoft-Windows-FailoverClustering ID 5121 のエラーが記録される

現象

Microsoft System Center Data Protection Manager (DPM) 2010 で、Windows Server 2008 R2 Hyper-V 2.0 のクラスター共有ボリューム (CSV) 環境のバックアップを行うと、Hyper-V クラスター ノード上で、以下のイベント ID 5121 が記録されることがあります。

原因

この現象は、CSV へのアクセスがリダイレクト I/O となっているために発生します。 DPM 2010 により CSV 環境のバックアップを行った場合、バックアップ対象の VM をホストしている物理ノード以外の Hyper-V ノードからの同一 CSV へのアクセスはリダイレクト モードに一時的に切り替わります。Microsoft Failover Cluster (MSFC) は、リダイレクト I/O を検知した場合にイベント ID 5121 を発行し、管理者にその旨を通知します。VM からのリダイレクト I/O が頻発すると、当該イベントが VM をホストしている Hyper-V ノード上に記録されます。

回避策

バックアップ中に イベント ID 5121 が発生する場合、無視しても問題ありません。リダイレクト I/O は、通常のダイレクト I/O に比べて負荷のかかる処理となります。CSV 環境のバックアップは、ユーザーからのアクセスの少ない時間帯に行うことをお奨めします。

また、Hyper-V から CSV への経路が障害となった場合、以下のイベント ID 5120 が発生します。CSV への経路障害を検知する場合には、イベント ID 5120 を監視してください。

詳細

問題の再現手順

  1. Hyper-V クラスタ ノード 2 台構成で、各ノードで 1 台ずつ Virtual Machine (VM) が稼働する環境を構築します。
  2. 各 VM は 1 つの CSV 上に存在するように設定します。
  3. DPM 2010 により、片方の VM のバックアップを行います。
  4. バックアップされていない側の VM で、I/O を頻繁に発生させます。

結果

Hyper-V クラスタ ノード上のイベントログに、イベント ID 5121 が記録されます。

補足 : Hyper-V クラスタにて、VSS ハードウェア プロバイダーを使用していても、若干の期間はリダイレクト I/O が発生するため、本イベントが発生することがあります。

関連情報

関連情報を参照するには、次のマイクロソフト Web サイトをクリックしてください。
Understanding Protection for CSV (英語情報)
http://technet.microsoft.com/en-us/library/ff634189.aspx
Event ID 5120 — Cluster Shared Volume Functionality (英語情報)
http://technet.microsoft.com/en-us/library/ee830293(WS.10).aspx
Event ID 5121 — Cluster Shared Volume Functionality (英語情報)
http://technet.microsoft.com/en-us/library/ee830327(WS.10).aspx
DPM 2010 による Hyper-V 2.0 CSV 環境のバックアップ その 1
http://blogs.technet.com/b/systemcenterjp/archive/2010/11/30/dpm-2010-hyper-v-2-0-csv.aspx
DPM 2010 による Hyper-V 2.0 CSV 環境のバックアップ その 2
http://blogs.technet.com/b/systemcenterjp/archive/2010/11/30/dpm-2010-hyper-v-2-0-csv-2.aspx
プロパティ

文書番号:2492143 - 最終更新日: 2016/10/04 - リビジョン: 1

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