Windows Vista および Windows Server 2008 以降の OS で、ミラーリングを構成した環境からディスクを取り外した場合、エクスプローラー上にボリュームが表示されなくなる場合がある

現象

Windows 7、Windows Vista、Windows Server 2008 R2 および Windows Server 2008 オペレーティング システム (OS) に、ミラーリングを構成している環境で、ミラー化されているボリュームを持つディスクをミラーの削除を行わずに取り外した場合、ミラーを構成するボリュームがエクスプローラー上に表示されなくなります。

原因

この現象は Windows Vista および Windows Server 2008 以降の OS で、Microsoft 仮想ディスクサービス (VDS) が一新され、ディスクの構成が変更された場合、各ボリューム間の不整合や、データ破壊の発生を防ぐため、オンラインとなるディスクに対し特定の状況下で制限を加えるようになったために発生します。

回避策

ディスクの交換後に、[ディスクの管理] コンソール (diskmgmt.msc) のミラー ボリュームの状態が [失敗] と表示されている場合は、ソフトウェア ミラーを構成する各ディスクが正しく接続されていることを確認した上で、以下の手順でミラー ボリュームを再構成してください。
  1. [ディスクの管理] コンソール (diskmgmt.msc) を起動します。
  2. 任意のミラー ボリュームを右クリックし、[ミラーの削除] をクリックします。
  3. [ミラーの削除] ダイアログ ボックス上で [不足] と表示されているディスクをクリックし、[ミラーの削除] をクリックします。
  4. ミラーの削除の確認を求めるダイアログ ボックスで [はい] をクリックします。
ミラーの削除を行った後にも切断したディスク情報が残っている場合は、以下の手順でディスクを削除してください。
  1. [コマンド プロンプト] を管理者権限で起動します。
  2. [コマンド プロンプト] で diskpart と入力して実行します。
  3.  "DISKPART>” に list disk と入力し、ディスクの一覧を表示して、一覧の中で "Status" が "不足" かつ、"Size" が "0 B" となるディスク番号を控えます。

    例 :  DISKPART> list disk Disk 

    Disk ###  Status           Size     Free     Dyn  Gpt
    -------- --------------- ------- ------- --- ---
    Disk 0 オンライン 127 GB 0 B
    Disk 1 オンライン 5120 MB 0 B *
    Disk M0 不足 0 B 0 B *
  4. "DISKPART>" に select disk <手順 3 で控えたディスク番号を入力> と入力して実行します。

    例 : DISKPART> select disk M0

  5. DISKPART>" に delete disk と入力して実行し、不正なディスクを削除します。

    例 : DISKPART> delete disk
なお、その後、新たなミラー ボリュームを構成する場合は、以下のように、新たに追加したディスクをミラーに追加することにより設定できます。
  1. 既存のダイナミック ボリュームを右クリックし、[ミラーの追加] をクリックします。
  2. [ミラーの追加] ダイアログ ボックスで、新たに追加したダイナミック ディスクをクリックし、[ミラーの追加] をクリックします。
  3. ミラーの再構成が行われることを確認します。

状況

この動作は仕様です。

詳細

問題の再現手順

  1. ハード ディスクが 3 台あるマシンを用意します。
  2. 1 つのハード ディスクをベーシック ディスクとし、Windows Server 2008 以降のオペレーティング システムをインストールします。
  3. 残り 2 台のハード ディスクをダイナミック ディスクとして構成します。
  4. ダイナミック ディスク上に新しいミラー ボリュームを作成します。
  5. システムをシャットダウンし、ミラーを構成しているハード ディスクの一方を外し、再起動します。

結果

ミラー化されているボリュームがエクスプローラー上で認識されなくなり、[ディスクの管理] コンソール (diskmgmt.msc) 上で、ミラー ボリュームの状態が [失敗] と表示されます。 なお、再起動を行ってもこの状態は更新されません。

Microsoft 仮想ディスクサービスでは、ディスクの構成情報を「パック」というディスクの論理的なグループとして管理しています。上記の「問題の再現手順」の場合、ミラーを構成する両ディスクが 1 つのパックとして扱われます。



ハードウェアの交換などに伴いディスクやボリュームの構成が更新された場合、複数のホストが同一のパックに対しオンライン状態となることを防ぐため、システムはパックに含まれるオンラインの各ディスクの状態を確認し、パックが起動可能であるかを判断します。パック内のオンラインとなっているディスクが過半数を満たしている場合、システムはパックがオンライン状態であると判断し、各ボリュームをオンライン状態に設定します。また、オンラインであるディスクが過半数に満たない場合、Microsoft 仮想ディスクサービス (VDS) はパック全体を起動可能な状態ではないものとします。



上記の「問題の再現手順」では、パック内のディスク 2 台のうち、オンラインのディスクが 1 台、オフラインのディスクが 1 台となり、オンラインであるディスク数が過半数を満たしていません。この結果、システムはパックが起動可能な状態ではないと判断し、ミラー ボリュームの状態を [失敗] と設定します。



一方、もう 1 台ダイナミック ディスクが存在するなどで、パックにディスクが 3 台ある場合、オンラインのディスクが が 2 台、オフラインのディスクが 1 台となり、パック内の過半数のディスクがオンライン状態となります。この結果、システムはパックが起動可能な状態であると判断します。ただし、ミラーリングの構成するディスクが不足していることからボリュームの状態を [冗長の失敗] と設定します。この際、パック自体はオンラインであることから、エクスプローラーで該当するボリュームを閲覧することができます。



なお、システム ボリュームとデータ ボリュームを持つダイナミック ディスク 2 台がソフトウェア ミラーを構成している場合、一方のディスクを切断した状態で起動すると、オンラインのディスクが 1 台、オフラインのディスクが 1 台となり、システムはパックが起動可能な状態ではないと判断します。




しかしながら、このままではシステム全体が起動できないため、例外的にシステム ボリュームのみ起動が行われます。この際、起動当初はパックが起動可能ではないと判断されているため、ソフトウェア ミラーを構成するデータボリュームの状態は [失敗] と表示されますが、システムの起動に伴いパックの情報が更新されるため、改めて再起動を行った場合、ミラーボリュームの状態が [冗長の失敗] と表示されるようになります。
プロパティ

文書番号:2563608 - 最終更新日: 2016/10/04 - リビジョン: 1

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