EWS を利用して非公開に設定された他人の予定アイテムを更新しようとするとエラーが発生する

適用対象: Exchange Server 2010 EnterpriseExchange Server 2010 Standard

現象


Exchange Server 2007 Service Pack 2 以降の環境で、Exchange Web Service (EWS) を利用して [編集者] 以上の権限を持つユーザーから非公開に設定された他人の予定アイテムを操作する場合、対象アイテムを取得することはできますが、更新しようとすると以下のようなエラーが発生して更新処理に失敗します。
指定されたオブジェクトがストア内から見つかりませんでした。
また、Exchange Server 2007 Service Pack 2 以前の環境では非公開に設定された他人の予定アイテムを取得することもできません。

解決方法


非公開に設定された予定アイテムに対する [代理アクセス権] を設定する必要があります。

Outlook 2003
  1. Outlook 2003 を起動します。
  2. [ツール] メニューから [オプション] を選択します。
  3. [代理人] タブにて [追加] (既にエントリが存在する場合には [アクセス権]) をクリックします。
  4. [代理人にプライベートに設定したアイテムへのアクセスを許可する] を有効にします。

Outlook 2007
  1. Outlook 2007 を起動します。
  2. [ツール] メニューから [オプション] を選択します。
  3. [代理人] タブにて [追加] (既にエントリが存在する場合には [アクセス権]) をクリックします。
  4. [代理人に非公開に設定したアイテムへのアクセスを許可する] を有効にします。

Outlook 2010
  1. Outlook 2010 を起動します。
  2. [ファイル] メニューから [情報] を選択します。
  3. [アカウント設定] - [代理人アクセス] を選択します。
  4. [代理人] 画面にて [追加] (既にエントリが存在する場合には [アクセス権]) をクリックします。
  5. [代理人に非公開に設定したアイテムへのアクセスを許可する] を有効にします。

状況


この動作は仕様です。

詳細


従来の API (CDOEX や ADO など) では代理アクセス権が付与されていなくても、[編集者] 以上の権限が付与されているユーザーであれば非公開に設定された他人の予定アイテムを更新することができました。一方で、EWS では非公開に設定された他人の予定アイテムを更新する場合には代理アクセス権が必要となります。この動作は EWS の意図された正常な動作であり、Exchange Server の設定などによって変更することはできません。なお、Outlook で非公開に設定された他人の予定アイテムを更新する場合にも同様に代理アクセス権が必要となります。

ただし、EWS を利用して非公開に設定された他人の予定アイテムを取得する動作に関しては、Exchange Server 2007 Service Pack 2 で以下のように変更されています。これは、非公開に設定された他人の予定アイテムをどのように処理 (非公開の予定が存在するという情報のみを提供するなど) するかを、 EWS を利用するアプリケーション側で制御できるようにするための変更となります。

Exchange Server 2007 Service Pack 2 以前
非公開に設定された他人の予定アイテムを取得するには代理アクセス権が必要となります。

Exchange Server 2007 Service Pack 2 以降
非公開に設定された他人の予定アイテムを取得するには [参照者] 以上の権限が必要となり、代理アクセス権は必須ではありません。