Excel のセルに長い数値を入力すると最後の桁がゼロに変更される

現象

Microsoft Excel のセルに 15 桁を超える数値を入力すると、Excel は 15 桁を超える数値をゼロに変更します。 たとえば、クレジット カードの ID 番号を次の書式設定で入力します。

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この状況では、Excel は最後の桁をゼロに変更します。

原因

Excel は、浮動小数点数の格納および計算方法について IEEE 754 仕様に準拠しています。 したがって、Excel は、数値に有効な数字 15 桁のみを格納し、15 位以降の桁をゼロに変更します。

回避策

引用符を追加する

数値がゼロに変更されないようにするには、数値を入力する前に単一引用符を入力します。

これを行うには、空白のセルを選択し、単一引用符 (') を入力してから、数値を入力します。 すべての数値がセルに表示されます。

単一引用符を入力し、数値を入力します。

セルを書式設定する

影響を受けるすべてのセルに引用符を入力する必要がないように、データを入力する前にセルを文字列として書式設定できます。

  1. 影響を受けるすべてのセルを選択し、Ctrl+1 キーを押して [セルの書式設定] ダイアログ ボックスを開きます。

  2. [数値] タブで、[分類] の一覧から [文字列] を選択し、[OK] を選択します。

    [セルの書式設定] ダイアログ ボックスの [数値] タブで [文字列] を選択します。

詳細

この動作は、セルが [数値] として書式設定されており、入力された数値が 15 桁を超える場合にのみ発生します。 文字列として書式設定されたセルの場合は、最大 32,767 文字を入力できます。 Excel は、ワークシートに最大 1,024 文字を表示します。

ユーザー設定の数値形式は主に数値で機能するように設計されているため、15 桁を超える数字を格納するユーザー設定の数値形式を作成することはできません。 たとえば、次の書式設定を使用して、16 文字のクレジット カード ID を数値として格納することはできません。

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ただし、文字列として書式設定されたセルに数値を入力すると、Excel は数値を数値ではなく文字列として格納するため、入力したとおりにすべての文字が残ります。

さらにヘルプが必要ですか? Microsoft コミュニティを参照してください。