PowerPoint 2010 で読み取りパスワードを設定した場合、カスタムプロパティが消失する

現象

 PowerPoint 2010 で読み取りパスワードが設定されたファイルに対して、エクスプローラなどからカスタムプロパティを設定しても、ファイルを上書き保存した際に、設定したカスタムプロパティが消失します。

原因

PowerPoint ではエクスプローラなど外部から追加されたプロパティは暗号化されません。

しかし、外部から追加方法以外で設定されたプロパティはパスワードを設定してファイルを保存 (暗号化) することで暗号化されます。

この違いにより、ファイルに対して暗号化されたプロパティと暗号化されないプロパティが存在する状況となります。



しかし、ファイルが暗号化されている場合、ファイルを復号化する際に、暗号化されているプロパティのみを参照していることを確認いたしました。

そのため、暗号化されていないプロパティは参照されず、保存するとき、設定したカスタムプロパティが消失します。

この現象は、操作方法やファイルの形式に依存せず、発生します。

解決方法

N/A 

回避策

後述いたしますレジストリを設定することで、ファイルを暗号化する際に、プロパティ情報全般が暗号化されなくなります。

また、ファイルの復号化の際に暗号化されていないプロパティを参照するようになります。



ただし、本レジストリの効果は、レジストリが設定された状況で PowerPoint にてファイルを開き、保存を行うことで、その後、エクスプローラーで設定したカスタムプロパティが反映されるようになります。

また、本レジストリを使用した場合でも、プログラムなどから追加を行った場合は効果がない場合がございます。





<Office 97-2003 形式のファイルのカスタム ドキュメントプロパティを暗号化しない設定>

 キー : HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\14.0\Common\Security

 値の種類 : DWORD

  値の名前 : EncryptDocProps

  値のデータ : 0



<Office 2007 形式のファイルのカスタム ドキュメントプロパティを暗号化しない設定>

 キー : HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\14.0\Common\Security

 値の種類 : DWORD

  値の名前 : OpenXMLEncryptProperty

  値のデータ : 0

詳細

1. PowerPoint を起動します

2. 読み取りパスワードを設定してファイルを pptx 形式で保存し PowerPoint を終了します

3. エクスプローラーで手順 2 で保存した該当のファイルのアイコンを右クリックしプロパティを開きます

4. [カスタム] タブで以下の通りプロパティに値を設定し [OK] をクリックします



名前:グループ

種類:テキスト

値:1



5. PowerPoint で手順 4 でカスタムプロパティを追加した該当ファイルを開き、編集を行わず上書き保存します

6. PowerPoint を終了し、手順 2 で保存した該当のファイルのアイコンを右クリックしプロパティを開きます



結果

手順 4 で設定したカスタムプロパティが表示されません
プロパティ

文書番号:2697799 - 最終更新日: 2016/09/29 - リビジョン: 1

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