Excel ブックを保存するときに発生するエラーのトラブルシューティング方法

適用対象: Excel 2016Excel 2013Excel 2010 詳細

概要


Microsoft Excel ブックを保存するときに、以下の 1 つまたは複数の条件に該当する場合、問題が発生することがあります。
  • Excel ブックの保存先が、アクセス許可が制限されたネットワーク ドライブにある。
  • Excel ブックの保存先のドライブに十分な空き容量がない。
  • Excel ブックへの接続が切断されている。
  • ウイルス対策ソフトウェアと競合している。
  • 保存する Excel ブックが共有されている。
  • Excel ブックを保存するときに、パスの長さが 218 文字の制限を超えている。
  • Excel で [計算方式を変更する] チェック ボックスがオンになっている。
  • 組み込みオブジェクトを含むテンプレートからブックが作成されている。

回避策と解決方法


次のセクションでは、ブックを保存するための回避策と問題の原因を解明するためのトラブルシューティング手順を説明します。 トラブルシューティングを開始する前に、開いている Excel ブックがあれば、まず変更を保存することをお勧めします。 

Excel ブックを保存するための回避策

トラブルシューティングを行う前に、この問題を回避してブックを保存するには、次の方法を使用します。 問題の原因によって、現在のファイルを完全に回復できない場合があります。 ただし次の方法は通常成功します。 この方法は、元のファイル形式を維持する場合に、形式維持を目的として記載されています。

: 次の方法では、最新の変更内容、形式、および使用している Excel のバージョンに固有なブックの機能セットをすべて保存できるわけではありません。 次の方法は、使用可能で保存済みのバージョンのファイルを取得することを目的としています。 これらの方法では、固有のファイル名を使用してローカル ハード ディスクにファイルを保存する必要があります。

方法 1: 新しいファイル名を使用してブックを保存する

  1. [ファイル] メニューの [名前を付けて保存] をクリックします。
  2. 新しいファイル名を使用して Excel ブックを保存します。

方法 2: 元のワークシートを新しいブックに移す

  1. ブックにワークシートを追加します。 これを行うには、Shift + F11 キーを押します。

    : 必要なデータ シートをすべて移動した後に少なくとも 1 枚以上のシートが残っている必要があるため、このシートを挿入しておく必要があります。
  2. (追加したワークシートを除く) すべてのワークシートをグループ化します。 これを行うには、最初のシートをクリックし、Shift キーを押えたまま最後のシートをクリックします。 
  3. グループ化したシートを右クリックし、[移動またはコピー] をクリックします。
  4. [移動先ブック名] ボックスの一覧の [(新しいブック)] をクリックします。
  5. [OK] をクリックします。
: この手順により、アクティブな (グループ化された) ワークシートが新しいブックに移動します。

ブックに VBA マクロが含まれている場合は、古いブックから新しいブックにモジュールをコピーしてください。
 

方法 3: Excel ファイルを別の形式で保存する

  1. [ファイル] メニューの [名前を付けて保存] をクリックします。
  2. [ファイルの種類] ボックスの一覧で、現在のファイル形式以外のファイル形式を選択します。 Microsoft Excel 2007 以降のバージョンを使用している場合は、ファイルを .xls ではなく .xlsx または .xlsm として保存します。 

方法 4: HTML 形式でファイルを保存する

  1. [ファイル] メニューの [名前を付けて保存] をクリックします。
  2. [ファイルの種類] ボックスの一覧の [Web ページ] をクリックします。
  3. [保存] をクリックします。

トラブルシューティング

この問題をトラブルシューティングするには、次の手順を指定された順序で実行します。
 

手順 1: ブックを別の場所に保存する

ノートブックをローカル ハード ディスク、ネットワーク ドライブ、リムーバブル ドライブなど別の場所に保存してみます。 正常に保存できる場合、問題の考えられる原因は次のとおりです。
 

手順 2: 元の場所に新しい Excel ブックを保存する

新しい Excel ファイルを元の場所に保存するには、以下の手順を実行します。
 
  1. Excel ブックを作成します。
  2. [ファイル] メニューの [名前を付けて保存] をクリックします。
  3. [名前を付けて保存] ダイアログ ボックスで、次の手順を実行します。
     
    1. [保存先] ボックスで、元のブックが保存されていた場所をクリックします。
    2. [ファイル名] ボックスに新規ファイル名を入力します。
    3. [保存] をクリックします。
元の場所に新しいブックを保存できる場合、考えられる原因は次のとおりです。
 元の場所に新しいブックを保存できない場合、考えられる原因は次のとおりです。
 十分な空き容量がある場合は、手順 3. に進みます。

手順 3: ブックをセーフ モードで保存する

Windows をセーフ モードで再起動し、ブックをローカル ハード ディスクに保存してみます。

注意事項
 
  • ブックの保存先としてネットワーク上の場所を使用する場合は、ネットワーク サポートを含めたセーフ モードで Windows を再起動して保存してください。
  • Microsoft Excel 2010 以降のバージョンの問題のトラブルシューティングには、Windows セーフ モードは使用できません。
Windows をセーフ モードで開始する方法の詳細については、「コンピューターをセーフ モードで起動する」を参照してください。

Windows をセーフ モードで再起動した後にブックを保存できる場合は、ファイルをもう一度保存してみます。 このためには、[ファイル] メニューの [保存] をクリックします。

セーフ モードで Windows を再起動してもブックを保存できない (再度保存できない) 場合、考えられる原因は次のとおりです。
 

原因

サードパーティのアドイン

Windows セーフ モードで Excel を起動しても、Excel ファイルを保存できなかった場合、問題の原因はサードパーティのアドインか、Excel のいずれかの起動場所にあるファイルである可能性があります。 既定では、これらのファイルは Excel の起動時に読み込まれます。

サードパーティ ソフトウェア ベンダーが、Excel で動作するカスタム アドインをインストールする場合があります。 アドインによっては、既存の Excel 機能に合わせて動作するよう設計されているものがあります。また、サードパーティ製品を使用しているときにシームレスに移行できるようになっているものもあります。 一般的には、これらのサードパーティのアドインによって通常の Excel の機能が妨げられることはありません。 しかし、中には例外もあり、 アドインによって Excel の保存で競合が発生することもあります。

サードパーティの Excel アドインまたはファイルが、Excel での保存の問題の原因となっているかどうかを確認するには、Excel をセーフ モードで起動します。 これを行うには、次の手順を実行します。 
 
  1. Excel を終了します。
  2. [スタート] ボタンをクリックし、[プログラム] をポイントします。
  3. Ctrl キーを押しながら Excel を起動します。次のようなメッセージが表示されるまで押したままにします。

    Excel has detected that you are holding down the Ctrl key. Excel をセーフ モードで起動しますか?
  4. [はい] をクリックします。
  5. 新しい Excel ファイルを保存し、同じ Excel ファイルを再度保存します。
ファイルが正常に保存された場合、Excel の起動場所にあるカスタム アドインまたはファイルが原因である可能性が高いです。 問題が発生しないようにするには、アドインまたはファイルの場所を見つけ、削除する必要があります。 問題の原因となっているアドインまたはファイルを特定できたら、設計したベンダーに問い合わせてください。 この問題に関する詳細情報や、この問題が発生しないようにするための更新プログラムがベンダーから提供されている場合があります。

Microsoft Excel セーフモードの詳細については、Excel でF1 キーを押して [ヘルプ] メニューを開き、検索ボックスに [セーフ モード] と入力してから [検索] をクリックして表示されるトピックを参照してください。


Excel の起動時に使用されるフォルダを特定する方法およびこの機能を無効にする詳細オプションの関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。

822107 Excel での起動フォルダの使用方法
826922 Excel でファイルが自動的に開かれないようにする方法

アクセス許可の制限

Excel ファイルを保存する場合、ファイルの保存先のフォルダーに対して以下のアクセス許可を持っている必要があります。
 
  • 読み取りのアクセス許可
  • 書き込みのアクセス許可
  • 名前の変更のアクセス許可
  • 削除のアクセス許可
: これらのアクセス許可がない場合は、Excel の保存処理は実行できません。

ドライブの空き容量の不足

フロッピー ディスク ドライブ、ローカル ハード ディスク、またはネットワーク ドライブなど、どのメディアに保存する場合にも、ドライブにファイルを保存できる十分な空き容量があることを確認する必要があります。 保存先ドライブに十分な空き容量がない場合は、Excel は保存処理を最後まで行えず、以下のようなエラー メッセージが表示されます。
 
ディスクがいっぱいです。


このエラー メッセージの関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
 
214245 Excel でブックの保存時にエラー メッセージ "ディスクがいっぱいです" が表示される
 
214073 Excel でファイルの保存時にエラー メッセージが表示される

ネットワーク接続の切断

Excel ブックで作業中、そのファイルが存在するドライブへの接続が切断されると、ファイルを保存するときにエラー メッセージが表示されることがあります。

この問題は、ネットワーク上の場所からファイルを開いたとき、ブックの一部がローカル コンピューターにダウンロードされないことがあるために発生します。 ファイルのピボットテーブル キャッシュ、ActiveX オブジェクト、および Microsoft Visual Basic for Applications (VBA) の部分は、ローカルの Excel セッションでアクセスするまでローカル コンピューターにダウンロードされません。

そのため、ネットワーク接続が切断されると、Excel はローカル コンピュータにダウンロードされていないファイルの一部にアクセスできず、ファイルを保存できません。

関連情報を参照するには、以下のサポート技術情報番号をクリックしてください。
 
291204 ネットワーク接続の切断後に Excel でファイルを保存するとエラー メッセージが表示される
 
214073 Excel でファイルの保存時にエラー メッセージが表示される

ウイルス対策ソフトウェアとの競合

ウイルス対策ソフトウェアがインストールされているか、実行されていると、既存のブックを保存するときに、エラー メッセージが表示されることがあります。 新しいファイルを保存するときには、エラー メッセージは表示されません。 一部のウイルス対策プログラムでは、コンピューター上に新しいファイルが作成されるとすぐにスキャンが実行されるため、エラー メッセージが表示される場合があります。 このスキャンによって Excel の保存処理が妨げられ、 正常な Excel の保存処理が中断される場合があります。

ファイル共有の競合

共有されているブックを、別のユーザーと同時に使用している場合、そのユーザーと同時に Excel ファイルを保存すると、エラー メッセージが表示される可能性があります。 Excel の別のインスタンスで同じファイルが保存されている間は、Excel でファイルを保存することはできないため、エラー メッセージが表示されます。

このエラー メッセージの詳細については、以下のサポート技術情報番号をクリックしてください。
 
130494 Excel 2002 で共有されているブックを保存するときに、ロックされていることを通知するエラー メッセージが表示される

ファイル名の長さ

Excel ファイルを保存するとき、または Excel ファイルを開くときに、ファイル名も含めたファイルのパスが 218 文字を超えている場合、次のエラー メッセージが表示されることがあります。
 
ファイル名が正しくありません。

詳細については、以下のサポート技術情報番号をクリックしてください。
 
213983 Microsoft Excel でファイルを開いたり保存したりするとエラー メッセージ "ファイル名は無効です" が表示される

ファイルの保存処理

Excel でファイルを保存する場合、次の手順で処理が実行されます。

  1. Excel は、[名前を付けて保存] ダイアログ ボックスに指定された保存先フォルダに、ランダムに名前を付けた一時ファイル (たとえばファイル名拡張子の付かない Cedd4100 など) を作成します。 ブック全体が一時ファイルに書き込まれます。
  2. 既存のファイルに変更が保存される場合、元のファイルは削除されます。
  3. Excel は一時ファイルの名前を変更します。 Excel は一時ファイルに、[名前を付けて保存] ダイアログ ボックスに指定されたファイル名 (Book1.xls など) を付与します。
詳細については、以下のサポート技術情報番号をクリックしてください。
814068 Excel のファイル保存方法について

: コンピューターで実行されている他の処理によって、Excel の保存処理が妨げられることがあります。 このような問題は、Excel の保存処理が完了する前に、Excel の一時ファイルに対してアクセスが行なわれた場合に発生することがあります (たとえば、一時ファイルの名前が変更される前に、ローカルのウイルス対策ソフトウェアによって、スキャンのために一時ファイルがロックされた場合など)。 このため、ブックの保存の問題が発生する前に行った、新しいソフトウェアのインストールおよび更新の履歴を確認できるようにしておく必要があります。 この情報は、この資料で問題が解決できず、Microsoft サポートに問い合わせる必要が生じた場合に役立ちます。 詳細については、以下のマイクロソフト Web サイトを参照してください。