フォレスト間またはハイブリッド空き時間情報の参照がExchange Serverで失敗する

元の KB 番号: 2734791

現象

フォレスト間またはハイブリッドの空き時間情報参照は、Microsoft Exchange Serverで失敗します。 ただし、同じフォレスト内のユーザーの標準的な空き時間情報の参照は、想定どおりに機能します。

この問題は、次の製品バージョンで発生します。

  • Microsoft Exchange Server 2016
  • Microsoft Exchange Server 2013
  • Microsoft Exchange Server 2010 Service Pack 2 (SP2) Update Rollup 1 以降のバージョン
  • Microsoft Exchange Server 2007 Service Pack 3 (SP3) Update Rollup 6 以降のバージョン
  • Microsoft Exchange Online

注:

Microsoft Exchange Server 2010 のExchange 管理コンソールに含まれるハイブリッド構成ウィザードはサポートされなくなりました。 そのため、古いハイブリッド構成ウィザードは使用しなくなります。 代わりに、Microsoft 365 ハイブリッド構成ウィザードで使用できる Microsoft 365 ハイブリッド構成ウィザードを使用してください。

原因

この問題は、Exchange Web サービスの外部 URL がターゲット フォレストで構成されていない場合に発生します。

解決方法

ターゲット フォレストの Exchange Web サービスの外部 URL を構成します。 これを行うには、Windows PowerShell for Exchange で次のコマンドを実行します。

Set-WebServicesVirtualDirectory -identity "server_name\EWS (Default Web Site)" -ExternalURL
https://mail.contoso.com/ews/Exchange.asmx

注:

このコマンドでは、 contoso は 実際のドメイン名を表します。

詳細

[現象] セクションに記載されているExchange Serverのバージョンでは、Exchange Web Services の外部 URL を使用してターゲット フォレストに接続します。 ターゲット フォレストで Outlook Anywhere が有効になっていない場合、自動検出サービスは Exchange Web サービスの外部 URL を返すことができないため、フォレスト間またはハイブリッド参照は失敗します。

次のいずれかのコマンドレットが $False の値を返す場合、Outlook Anywhere を使用して外部接続を許可するようにメールボックスは設定されません。

  • Outlook Anywhere を使用して接続を許可するようにメールボックスが設定されていることを確認するには、次のコマンドレットを実行します。

    Get-CASMailbox <mailbox identity> | fl MAPIBlockOutlookRpcHttp
    
  • Exchange Server 2016 および Exchange Server 2013 の場合、Outlook Anywhere を使用して外部接続を許可するようにメールボックスが設定されていることを確認するには、次のコマンドレットを実行します。

    Get-CASMailbox <mailbox identity> | fl MAPIBlockOutlookExternalConnectivity
    

関連情報

コマンドレットの Set-WebServicesVirtualDirectory 詳細については、「 Set-WebServicesVirtualDirectory」を参照してください。