System Center 2012 DPM において、Hyper-V CSV 上の VM のバックアップが ID 112 (指定されたファイルが見つかりません。) にて失敗する

適用対象: System Center 2012 Data Protection Manager

現象


下記のようなシナリオにて、DPM からの VM のバックアップが失敗します。

1.     System Center 2012 DPM を使用し、Hyper-V CSV の VM をバックアップするように保護グループを構成します。

2.     VM が起動中はオンライン バックアップ、VM の停止中はオフライン バックアップが実行されます。

3.     VM を停止したままの状態で回復ポイントのスケジュールが訪れると、VM のオフライン バックアップが実行されます。この場合、回復ポイントの作成は成功します。

4.     VM を起動状態にします。次回 DPM の回復ポイント作成の実行時間となり、オンライン バックアップを行った時に、下記エラーにてバックアップが失敗します。

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<Hyper-V ホスト名> 上の Microsoft Hyper-V \Backup Using Child Partition Snapshot\<VM 名> の変更は、C:\ClusterStorage\CSV\<VM名>\Virtual Machines\<GUID>\<GUID>.bin に適用できません。 (ID 112 詳細: 指定されたファイルが見つかりません。 (0x80070002))
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原因


Hyper-V の .bin ファイルは、仮想マシンを保存状態とするために確保するファイルであり、仮想マシンの物理メモリ イメージを格納します。このため、仮想マシンの起動状態あるいは保存状態中にのみ存在します。

VM が停止状態になると、.bin ファイルが削除されるため、DPM はバックアップ時に .bin ファイルをバックアップ対象ではないと認識します。次回、オンライン状態で .bin ファイルが作成されたバックアップ対象を見ると、.bin ファイルを新しいバックアップ対象と認識できなくなります。このため、高速完全バックアップが失敗します。

回避策


エラーの発生後、整合性チェックを実行することで、バックアップは成功します。

DPM 2012 では、ジョブの失敗後に整合性エラーが検知されると、既定では 15 分後に自動的に整合性チェックが実行されます。本事象については、こちらのジョブの完了をお待ちいただければ、バックアップが完了します。

整合性エラー検知時の自動実行を有効化するには、[保護グループの変更] ウィザードから、”整合性チェック オプションの選択” ページにて、”レプリカが不整合になった場合に整合性チェックを実行する”  にチェックしてください。

尚、仮想マシンのバックアップの仕組み上、整合性チェックの実行時間は、高速完全バックアップと比較してもおよそ同等となります。このため、整合性チェックの実行によるバックアップの大きな遅延はありません。

状況


マイクロソフトにおいて、以下手順で事象が再現することを確認しています。

1.     VM をシャットダウンし、停止状態とします。

2.     [DPM 管理者コンソール] – [保護] ワークスペースより、該当の VM の保護グループを作成します。

3.     初期レプリカ作成を行います。オフライン バックアップが実行され、この処理は問題無く完了します。

4.     VM が停止状態である限り、次回の回復ポイント作成も問題無く実行可能です。

5.     VM を開始状態に変更し、次回の回復ポイント作成を実行すると、ID 112 のエラーが発生します。

関連情報


Hyper-V のバックアップにおいて、オンライン バックアップとオフライン バックアップの説明については、以下をご参考下さい。

Hyper-V バックアップ (オンライン バックアップ、オフライン バックアップ、DPM へのデータの転送) の方法を教えてください。
http://technet.microsoft.com/ja-jp/systemcenter/gg675302