Internet Explorer の制限付きサイト ゾーンで保護モードを無効にすると、Office 用アドインが起動しない

現象

Microsoft Office 2013 以降を使用すると、次の問題が発生します。

問題 1

Office 用アプリを含む Office 文書を開くか、Microsoft Outlook でメール アプリを使用するとします。 ただし、アプリが起動せず、次のエラー メッセージが表示されます。

APP ERROR
This app could not be started. Close this dialog to ignore the problem or click "Restart" to try again.

問題 2

Microsoft Word 文書でビデオを再生しようとすると、ビデオが再生されず、次のエラー メッセージが表示されます。

VIDEO ERROR
This video could not be started. Close this dialog to ignore the problem or click "Restart" to try again.

原因

これらの問題は、Internet Explorer の制限付きサイト ゾーンで保護モードが有効になっていないために発生します。

回避策

Office 2013 の場合は、まず、次の更新プログラムがインストールされていることを確認します。

2015 年 5 月 12 日、Office 2013 の更新プログラム (KB2986156)

制限付きサイトの保護モードを再度有効にする:

  1. Internet Explorer で、[ツール] ボタンの [インターネット オプション] をクリックします。
  2. [セキュリティ] タブをクリックし、「制限されたサイトゾーン」を選択します。
  3. [保護モードを有効にする] チェック ボックスをオンにし、[OK] をクリックします。
  4. Internet Explorer を再起動します。

重要

管理ポリシーはローカル設定よりも優先されます。 インターネットエクスプローラーで保護モードを有効にしても効果がない場合、または保護モードを有効にする機能がオフになっている場合は、管理者設定をチェックして、保護モードを無効にするグループ ポリシーがあるかどうかを確認します。

詳細情報

Office 用アドイン プラットフォームを使用する Microsoft Office アドインは、低い権限のサンドボックスを使用して分離して実行するように設計されています。 作業ウィンドウ ビューなど、いくつかの機能では、Internet Explorer API を使用して提供される Web ビューを使用します。 これらのコンポーネントが低い権限モードで HTML スクリプトを実行するように、Office は明示的にブラウザー オブジェクトを保護モードで実行する必要があります。 現在、IE 自体の制限付きサイト ゾーンで保護モードが有効になっていない限り、IE は API からこれをサポートしていません。 これは既定の設定であるため、通常これは問題にならず、ユーザーが無効にすることはめったにありません。 ただし、(ユーザーの操作または GPO によって) 無効になっている場合、これらの Office アドインの種類は、起動時にエラーを報告し、読み込みを拒否することがあります。 これは、その条件下で予期されるエラーであり、セキュリティ上の理由からブロックされます。