はじめに
この資料では、Windows Vista で今まで使っていた Windows メ-ルのメール データを、別の Windows 8 コンピューターで使用する Windows Live メールに移行する (引き継ぐ) 方法について説明します。
注 : この資料の手順は、移行元・移行先どちらについても、そのコンピューターに対する管理者アカウントをもつユーザーが行う必要があります。管理者アカウントについての詳しい情報は、以下のサポート技術情報を参照してください。
Windows 7 または Windows Vista で管理者アカウントのパスワード入力を求められた! (961512)
今まで使っていたメール ソフトが Windows Live メール 2011 または Outlook Express だったり、同じコンピューター上で OS を Windows Vista から Windows 8 へアップグレードする場合など、この資料の説明以外の移行シナリオについては、関連情報に記載した資料を参照してください。
注 : この資料の手順は、移行元・移行先どちらについても、そのコンピューターに対する管理者アカウントをもつユーザーが行う必要があります。管理者アカウントについての詳しい情報は、以下のサポート技術情報を参照してください。
Windows 7 または Windows Vista で管理者アカウントのパスワード入力を求められた! (961512)
今まで使っていたメール ソフトが Windows Live メール 2011 または Outlook Express だったり、同じコンピューター上で OS を Windows Vista から Windows 8 へアップグレードする場合など、この資料の説明以外の移行シナリオについては、関連情報に記載した資料を参照してください。
概要
この資料で説明するシナリオでは、以下のメール関連データが移行されます。
- メール …… これまでに送受信していたメール
- アドレス帳 …… 送受信していた相手のメールアドレスなどのリスト
- アカウント設定 …… メール アドレスや、送受信を行うための設定
- 今まで使用していた Windows Vista パソコン (移行元) で行う作業
ステップ 1. Windows Vista パソコンで、Windows メールのメール データを保存する
ステップ 2. Windows Vista パソコンで、メール データを USB メモリーにコピーする - これから使用する Windows 8 パソコン (移行先) で行う作業
ステップ 3. Windows 8 パソコンで、USB メモリーからメール データをコピーする
ステップ 4. Windows 8 パソコンに、最新の Windows Live メールをインストールする
ステップ 5. Windows 8 パソコンで、Windows Live メールにメールデータを取り込む
今まで使用していた Windows Vista パソコン (移行元) で行う作業
ステップ 1. Windows Vista パソコンで、Windows メールのメール データを保存する
保存した 「メール移行用」 フォルダーを USB メモリーにコピーします。
- 保存用フォルダーの作成
最初に、メール データを保存するためのフォルダーを作っておきます。このフォルダーにメール、アドレス帳、アカウントのデータを保存することになります。- デスクトップを右クリック
- [新規作成] をクリック
- [フォルダ] をクリック
- 新しいフォルダーができたことを確認
注 : 上図のような状態のとき、キーボードから文字を入力すると、フォルダー名を書き換えることができます。書き換えられない状態の時は、フォルダーのアイコンを右クリックして、[名前の変更] をクリックしてください。 - フォルダー名を変更して Enter を押す
注 : フォルダー名は、作業するユーザーが判別できれば、どのような名前でも構いません。ここでは例として [メール移行用] と付けています。 - フォルダー名が変更されたことを確認
- Windows メールの起動
使用していた Windows メールを起動します。- [スタート] ボタンをクリック
- [電子メール Windows メール] をクリック
- Windows メールが起動したことを確認
- アカウント設定の保存
Windows メールで今までメールの送受信に使用していたアカウント設定を、「メール移行用」フォルダーに保存します。- メニューの [ツール]、[アカウント] をクリック
- 移行したいメール アカウントをクリック
注 : 一覧に複数のアカウントが並んでいるときは、自分が使っているアカウントを選んでください。 - [エクスポート] をクリック
- [フォルダの参照] をクリック
注 : [フォルダの参照] の代わりに [フォルダの非表示] リンクがある場合は、そのまま次の手順に進んでください。 - [デスクトップ] をクリック
- [メール移行用] をダブル クリック
注 : ここで保存先として、「メール移行用」フォルダーを選択します。 - [保存する場所] が 「メール移行用」になっていることを確認
- [保存] をクリック
- [閉じる] をクリック
以上で、アカウント設定の保存が完了しました。
注 : 移行したいアカウントが複数ある場合は、手順 a ~ h を繰り返します。
- メニューの [ツール]、[アカウント] をクリック
- メールの保存
Windows メールのメール データを、 「メール移行用」 フォルダーに保存します。この作業は、必ず Windows メールを閉じてから行います。- Windows メールが開いていたら [×] をクリックして閉じます
- 次の文字列を選択して、キーボードの [Ctrl] キーを押したまま [C] キーを同時に押す
%localappdata%\Microsoft
注 : この操作により、選択した文字列がコピーされます。 - [スタート] ボタンをクリック
- [検索の開始] ボックスの中で右クリック
- [貼り付け] をクリック
- [Microsoft] フォルダーをクリック
- [Windows Mail] フォルダーの上で右クリック
注 : この 「Windows Mail」 というフォルダーが、メールのデータが保存されているフォルダーです。このフォルダーを、デスクトップに作成したフォルダーにコピーすることになります。 - [コピー] をクリック
- デスクトップにある 「メール移行用」 フォルダーをダブル クリックして開く
- 開いたフォルダー内の空白の場所で右クリック
- [貼り付け] をクリック
注 : ここで [貼り付け] が薄色になっていて選べない場合は、Windows メールのメール作成ウィンドウ等が開いていないか確認してください。開いていた場合はすべて閉じ、再度手順 a からやり直します。 - [Windows Mail] フォルダーがコピーされたことを確認
以上でメールの保存が完了しました。
- Windows メールが開いていたら [×] をクリックして閉じます
- アドレス帳の保存
アドレス帳のデータを 「メール移行用」 フォルダーに保存します。この作業は、Windows メールを起動してから行います。- [アドレス帳] をクリック
- アドレス帳が開いたことを確認
- [エクスポート] をクリック
- [CSV (カンマ区切り)] をクリック
- [エクスポート] をクリック
- [参照] をクリック
- [フォルダの参照] をクリック
注 : [フォルダの参照] の代わりに [フォルダの非表示] リンクがある場合は、そのまま次の手順に進んでください。 - [デスクトップ] をクリック
- [メール移行用] をダブル クリック
- [保存する場所] が 「メール移行用」になっていることを確認
- [ファイル名] に「アドレス帳」と入力
- [保存] をクリック
- [次へ] をクリック
- [エクスポートするフィールドを選択してください] リストで、移行したいフィールドにチェックが入っていなかったらチェックを入れる
- [完了] をクリック
- [OK] をクリック
- デスクトップの [メール移行用] フォルダーの中に「アドレス帳」または「アドレス帳.csv」ファイルが作成されたことを確認
- 画面右上にある [×] をクリックして、アドレス帳を閉じる
以上で、アドレス帳の保存が完了しました。
- [アドレス帳] をクリック
- 保存したファイルの確認
デスクトップにある 「メール移行用」 フォルダーをダブル クリックして、中身を確認。
以上で「メール移行用」 フォルダーには、メール、アドレス帳、アカウント設定の 3 つのデータが保存されました。
注 : 保存作業後は、Windows Vista 上の Windows メールでメールの送受信は行わないでください。新しく受信したメールが、新しいパソコンに移行されないからです。
保存した 「メール移行用」 フォルダーを USB メモリーにコピーします。
- メール データを USB メモリーにコピーする
- USB メモリーを差し込む
注 : ここで、自動的に USB メモリーフォルダーが開いた場合は、手順 e へ進んでください。 - [スタート] ボタンをクリック
- [コンピュータ] をクリック
- USB ドライブ (下図の例では “USB DISK”) をダブル クリック
注 : 使用する USB メモリーによって、画面に表示されるドライブの名称が図とは異なる場合があります。 - 「メール移行用」 フォルダーをドラッグ アンド ドロップでコピー
注 : USB メモリーの空き容量が少ない場合は、エラーメッセージが表示されます。[キャンセル] をクリックしてコピーを中止した後に、十分に空き容量のある USB メモリーを用意して、作業を続けてください。 - USB メモリーにコピーされたことを確認
- USB メモリーを差し込む
- USB メモリーの取り外し
メール データを保存した USB メモリーを Windows Vista コンピューターから取り外します。- タスク トレイにある [ハードウェアの安全な取り外し] アイコンをクリック
注 : [ハードウェアの安全な取り外し] アイコンが表示されていない場合は、[<] アイコンをクリックしてください。 - [USB 大容量記憶デバイス装置 -ドライブを安全に取り外します] をクリック
注 : [USB 大容量記憶装置-ドライブ (○:) を安全に取り外します] に含まれるアルファベットは、パソコンの構成によって異なります。挿入した USB メモリーに割り当てられたものを選んでください。 - USB メモリーをコンピューターから取り外す
- タスク トレイにある [ハードウェアの安全な取り外し] アイコンをクリック
これから使用する Windows 8 パソコン (移行先) で行う作業
Windows 8 パソコンに移って作業を続けます。以下の説明では、マウスを使用する場合の「クリック」操作と、タブレットのタッチを使用する場合の「タップ」操作とを、一律「クリック」と表記します。
ステップ 3. Windows 8 パソコンで、USB メモリーからメール データをコピーする
ステップ 4. Windows 8 パソコンに、最新の Windows Live メールをインストールする
Windows 8 パソコンに Windows Live メールをまだインストールしていない場合は、次の手順に従ってインストールしてください。
ステップ 5. Windows 8 パソコンで、Windows Live メール 2012 にメール データを取り込む
今まで使っていたコンピューターでバックアップを行ったアカウント設定、メールおよびアドレス帳を Windows 8 パソコン上の Windows Live メール 2012 に一つずつインポートしていきます。
ステップ 3. Windows 8 パソコンで、USB メモリーからメール データをコピーする
- 保存したメール データを USB メモリーから取り込む
- [スタート] 画面を表示しておく
- USB メモリーを差し込む
- 自動的にデスクトップへ移動し USB メモリーの中身が開く
注 : 自動的に開かない場合は、チャームを表示し、[検索] をクリックします。[検索] ボックスに “コンピューター” (前後の “ は不要) と入力し、表示された [コンピューター] リンクをクリックします。開いた [コンピューター] 画面内に表示されている USB ドライブ ( “USB_DISK” 等、表示名は使用する USB ドライブによって異なります) をダブル クリックして開きます。 - USB メモリーの 「メール移行用」 フォルダーをデスクトップへドラッグ アンドドロップでコピー
- デスクトップにコピーされたことを確認
- [スタート] 画面を表示しておく
- USB メモリーの取り外し
メール データをデスクトップへコピーし終えた USB メモリーを Windows 8 コンピューターから取り外します。- タスクトレイの ▲ をクリック
- [ハードウェアの安全な取り外し] アイコンをクリック
注 : [ハードウェアの安全な取り外し] アイコンがすでに表示されている場合は ▲ をクリックする必要はありません。 - [Flash Disk の取り出し] をクリック
注 : 使用する USB メモリーによって、[Flash Disk の取り出し] 表記が変わる場合があります。 - USB メモリーをコンピューターから取り外す
- 保存データの確認
「メール移行用」 フォルダーをダブル クリックして中身を確認
注 : これまで使っていたパソコンのデスクトップに作った「メール移行用」フォルダーの中身と同じであることを確認しておきましょう。
ステップ 4. Windows 8 パソコンに、最新の Windows Live メールをインストールする
Windows 8 パソコンに Windows Live メールをまだインストールしていない場合は、次の手順に従ってインストールしてください。
- .NET Framework をインストールする
はじめに、Windows Live メールをインストールするために必要な .NET Framework をインストールしておきます。- [スタート] 画面を表示しておく
- [デスクトップ] をクリック
- チャームを表示し、[設定] をクリック
注 : チャームを表示するには、タッチ操作の場合は画面の右端からスワイプします。マウス操作の場合はポインターを画面の右上隅または右下隅へ移動します。 - [コントロール パネル] をクリック
- [プログラム] をクリック
注 : 右上の [表示方法] が [カテゴリ] 以外だった場合は [カテゴリ] に変えてください。 - [Windows の機能の有効化または無効化] をクリック
- [.NET Framework 3.5 (.NET 2.0 および 3.0 を含む)] をチェックして選択
- [OK] をクリック
注 : すでに [.NET Framework 3.5 (.NET 2.0 および 3.0 を含む)] にチェックが入っていた場合は、Windows Live メールをインストールするために必要な機能がすでに組み込まれています。ここまでの手順で開いた画面を閉じ、そのまま 最新の Windows Live メールをインストールするへ進んでください。 - [Windows Update からファイルをダウンロードする] をクリック
- [必要な変更が完了しました] と表示されたら [閉じる] をクリック
以上で事前準備が完了しました。引き続き 最新の Windows Live メールをインストールするへ進んでください。
- 最新の Windows Live メールをインストールする
- Windows Essentials の公式ページを表示
- [今すぐダウンロード] をクリック
- [実行]をクリック
- [確認済みの発行元] が “Microsoft Corporation” であることを確認してから [はい] をクリック
- [インストールする製品の選択] をクリック
- [メール] をクリック
注 : 他のプログラムを同時に選択、インストールすることもできます。 - [インストール] をクリック
- [閉じる] をクリック
ステップ 5. Windows 8 パソコンで、Windows Live メール 2012 にメール データを取り込む
今まで使っていたコンピューターでバックアップを行ったアカウント設定、メールおよびアドレス帳を Windows 8 パソコン上の Windows Live メール 2012 に一つずつインポートしていきます。
- Windows Live メール 2012 を起動する
- アカウント設定の移行
メールの送受信を行うために必要な電子メール アカウント設定をインポートします。- Windows Live メールの [ファイル]、[オプション]、[電子メールアカウント] をクリック
- [インポート] をクリック
- 左側のペーンで [デスクトップ] をクリックし、右側のペーンで [メール移行用] フォルダーをダブル クリック
- <メールアカウント名>.iaf ファイルを選択して [開く] をクリック
- 使用しているメール アカウント名が追加されたことを確認して [閉じる] をクリック
注 : メール アカウントのパスワード入力を求められた場合は、受信メール サーバー接続用パスワードを入力します。メールサービス提供者 (通常はインターネット サービス プロバイダー) から提供される、受信メールサーバー (POP3) 接続用のパスワードです。
以上でメール アカウントの移行が完了しました。
- Windows Live メールの [ファイル]、[オプション]、[電子メールアカウント] をクリック
- メールの移行
今まで別 PC で使っていた Windows メールで送受信を行ったメールを、Windows Live メールにインポートします。- [ファイル]、[メッセージのインポート] をクリック
- 「Windows メール」を選択し [次へ] をクリック
- [参照] をクリック
- [メール移行用] の右向き三角をクリック
- 「Windows Mail」をクリック
- [OK] をクリック
- [次へ] をクリック
- [すべてのフォルダー] が選択されていることを確認
- [次へ] をクリック
- [完了] をクリック
- メールがインポートされたことを確認
以上で、メールの移行が完了しました。
- [ファイル]、[メッセージのインポート] をクリック
- アドレス帳の移行
今まで Windows メールで使用していたアドレス帳をインポートします。- Windows Live メールで [アドレス帳] をクリック
- [インポート]、[カンマ区切り (.CSV)] をクリック
- [参照] をクリック
- [デスクトップ] をクリック、[メール移行用] をダブル クリック
- 「アドレス帳」(または「アドレス帳.csv」) をクリック
- [開く] をクリック
- [次へ] をクリック
- [インポートするフィールドの割り当て] 一覧に目を通してから [完了] をクリック
注 : テキスト フィールドとアドレス帳フィールドとが一致していない場合は、[割り当ての変更] ボタンをクリックして手動で正しい割り当てに変更してから [完了] をクリックします。 - 使用していたアドレスが表示されることを確認
注 : 姓、名の順が入れ替わっている場合は、データをダブル クリックして開き、[知り合い] をクリックして、姓、名を入れ替えます。
以上でアドレス データの移行が完了しました。
- Windows Live メールで [アドレス帳] をクリック
- メールが使えるか確認
メールの送受信を今まで通り行えることを確認
関連情報
この資料で説明した以外のメール データ移行シナリオについては、次の関連情報を参照してください。
- Windows 8 PC の Microsoft Outlook 2013 へメール データを移行する方法 (2812960)
- Windows 8 PC の Windows Live メールへメールデータを移行する方法 (2771456)
- Outlook Express のメール データを、別の Windows 8 の Windows Live メールへ移行する方法 (2771458)
- Windows メールのメール データを、Windows 8 にアップグレード後の Windows Live メールへ移行する方法 (2771465)
- 今まで使っていた Windows Live メールのメール データを、Windows 8 にアップグレード後の Windows Live メールへ移行する方法 (2771461)
- 今まで使っていた Windows Live メールのメール データを、別の Windows 8 の Windows Live メールへ移行する方法 (2771463)
- Windows 8 でメールを快適に使おう (Windows 8 上の Outlook 2010 への移行用資料)