Windows 2000 でクリーンブート トラブルシューティングを実行する方法

概要

Windows オペレーティング システムの実行中に発生する問題の多くは、同時に実行している互換性のないプログラムまたは破損しているプログラムの使用が原因で発生します。このような状況であるかどうかを調べるには、"クリーンブート" を実行するか、それらのプログラムを起動せずに Windows を再起動する必要があります。


この資料では、クリーンブート トラブルシューティングを実行して、問題の原因がコア オペレーティング システムにあるのか、Windows 環境に読み込まれるプログラムにあるのかを特定する方法について説明します。

詳細

クリーンブート トラブルシューティングを実行するには、コンピュータに変更を加えて数回再起動し、問題がオペレーティング システム環境内にあるかどうかを調べ、オペレーティング システム環境内の場合は、どのコンポーネントに問題があるかを調べる必要があります。


この資料に記載されているクリーンブート トラブルシューティングの全体的な構成は、次のように分類されます。
  1. セーフ モード、セーフ モードとネットワーク
  2. レジストリ エントリを削除する
  3. ユーザー プロファイルをテストする
  4. サードパーティ製のサービスを無効にする
  5. プログラムをアンインストールする

セーフ モード、セーフ モードとネットワーク

問題の原因が環境にあると考えられる場合、そのトラブルシューティングを実行するには、まず、コンピュータを "セーフ モード" または "セーフ モードとネットワーク" で再起動します。ネットワーク接続に依存しないプログラムに問題がある場合は、セーフ モードが適しています。ネットワークを使用するプログラムに問題があり、ネットワークへの接続にネットワーク アダプタを使用している場合は、"セーフ モードとネットワーク" で起動することにより、ブラウザの問題など、ネットワークを使用するプログラムをテストできます。


: ネットワークへの接続にモデムまたは PC カードを使用している場合は、"セーフ モードとネットワーク" を使用できません。セーフ モードまたはセーフ モードとネットワークでは、モデムおよび PC カードのドライバが読み込まれないためです。


セーフ モードで起動するには、次の手順を実行します。
  1. [スタート] ボタンをクリックし、[シャットダウン] をクリックします。
  2. [次の中から選んでください] ボックスの一覧の [再起動] をクリックして、[OK] をクリックします。
  3. コンピュータの再起動時に F8 キーを押します。
  4. [セーフ モード] または [セーフ モードとネットワーク] を選択して、Enter キーを押します。
セーフ モードまたはセーフ モードとネットワークでコンピュータを起動して、以前に問題が発生していた操作を正常に実行できる場合は、おそらく環境に問題があります。 問題の原因となっているプログラム コンポーネントを特定する方法については、この資料の「レジストリ エントリを削除する」を参照してください。


: セーフ モードまたはセーフ モードとネットワークで起動した場合は一部のサービスやデバイスが読み込まれないため、テストできない操作があります。たとえば、セーフ モードでは、音声を伴うマルチメディア機能や、スタンバイ モード、休止状態の問題をテストすることはできません。また、セーフ モードとネットワークでは、リモート プロシージャ コール サブシステム (RpcSS) が読み込まれないため、RpcSS に依存するネットワーク プログラムが機能しません。


セーフ モードまたはセーフ モードとネットワークで起動しても問題が引き続き発生する場合は、依然として環境に関する問題が存在する可能性があります。セーフ モードでは、サードパーティ製のソフトウェアによってインストールされるファンクション ドライバまたはフィルタ ドライバの多くも読み込まれます。


そのため、セーフ モードでサードパーティ製のドライバをテストし、必要に応じて削除するため、追加の手順を実行する必要があります。

レジストリ エントリを削除する

セーフ モードでプログラムを実行しているときに問題の発生を再現できない場合は、Windows 2000 の起動中に読み込まれるプログラムが問題の原因であると考えられます。


Windows 2000 の起動プロセスの一部として読み込まれるプログラムは、通常、以下のいずれかの場所に追加されます。
  • [プログラム] メニューの [スタートアップ] フォルダ
  • レジストリのすべてのユーザー用の Run 行
  • レジストリの特定のユーザー用の Run 行
  • レジストリのすべてのユーザー用の load エントリ
: レジストリには、Windows 2000 用のコンピュータ設定およびプログラム設定がすべて格納されているため、レジストリの編集後、起動できなくなった場合に備えて、レジストリおよび特定のレジストリ エントリのバックアップを作成する必要があります。


Windows 2000 のレジストリをバックアップするには、次の手順を実行します。
  1. [スタート] ボタンをクリックし、[プログラム]、[アクセサリ]、[システム ツール] を順にポイントして、[バックアップ] をクリックします。
  2. [ウィザード] タブで、[システム修復ディスク] をクリックし、表示される指示に従います。

スタートアップ フォルダのアイコンは、2 つの場所から読み込まれます。これらのスタートアップ項目を削除するには、次の手順を実行します。
  1. [スタート] ボタンをクリックし、[設定] をポイントして、[タスク バーと [スタート] メニュー] をクリックします。
  2. [詳細] タブで [詳細] をクリックします。
  3. ログオンしているユーザー アカウントのスタートアップ フォルダに移動し、[編集] メニューの [すべて選択] をクリックした後、[切り取り] をクリックします。
  4. SysDriversBak という名前のフォルダを作成し、そのフォルダの下に UserStartup という名前のフォルダを作成します。次に UserStartup フォルダを開き、[貼り付け] をクリックします。
  5. 手順 1. と 2. を再度実行し、今度は "All Users\スタート メニュー\プログラム\スタートアップ" フォルダに移動します。
  6. [編集] メニューの [すべて選択] をクリックした後、[切り取り] をクリックします。SysDriversBak フォルダに移動し、AllUsersStartup という名前のフォルダを作成して、[貼り付け] をクリックします。

レジストリで、すべてのユーザーに適用される Run 行の値を削除するには、次の手順を実行します。
  1. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。次に regedit と入力し、[OK] をクリックします。
  2. 次のレジストリ キーに移動します。
    HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
  3. Run キーを開き、右側のウィンドウのエントリをメモします。
  4. [(標準)] 値を除く各値に対して、[レジストリ] メニューの [レジストリ ファイルの書き出し] をクリックします。SysDriversBak フォルダに移動し、次の名前付け規則を使用してファイルを保存します。
    HKLMRun_(valuename)

    ここで、(valuename) は、エクスポートしようとしている値の名前です。
  5. [編集] メニューの [削除] をクリックします。
  6. Run キーの下の各値に対して、これらの手順を繰り返します。
  7. 関連する RunOnce および RunOnceEx キーを確認してプログラムのインストールが完全でなかったかどうかを確認し、手順 3. ~ 5. を再度実行します。ただし、RunOnce または RunOnceEx を反映するように、名前付け規則を変更する必要があります。
現在ログオンしているユーザー アカウントに対して適用されるレジストリの Run 行の値を削除するには、次の手順を実行します。
  1. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。次に regedit と入力し、[OK] をクリックします。
  2. 次のレジストリ キーに移動します。
    HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
  3. Run キーを開きます。
  4. [(標準)] [(値の設定なし)] 値のすぐ下の値を選択し、値をクリックして [レジストリ] メニューの [レジストリ ファイルの書き出し] をクリックします。SysDriversBak フォルダに移動し、次の名前付け規則を使用してファイルを保存します。
    HKCURun_(valuename)
    ここで、(valuename) は、エクスポートしようとしている値の名前です。
  5. [編集] メニューの [削除] をクリックします。
  6. Run キーの下の各値に対して、これらの手順を繰り返します。
  7. 関連する RunOnce キーを確認してプログラムのインストールが完全でなかったかどうかを確認し、手順 3. ~ 5. を再度実行します。ただし、RunOnce を反映するように、名前付け規則を変更する必要があります。

load の値を削除するには、次の手順を実行します。
  1. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。次に regedit と入力し、[OK] をクリックします。
  2. 次のレジストリ キーに移動します。
    HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Windows
  3. "load" (引用符は含まれません) 値に値のデータが存在する場合、[レジストリ] メニューの [レジストリ ファイルの書き出し] をクリックします。SysDriversBak フォルダに移動し、HKCUload という名前でファイルを保存します。
  4. load 値をダブルクリックして値のデータを消去します。
  5. 以上の手順が終わったら、コンピュータを再起動し、テストします。

問題が発生しなくなったことを確認できた場合は、次の順序で値を元に戻します。
  1. すべてのユーザー グループおよび現在ログオンしているユーザー アカウントの両方のスタートアップ アイコン
  2. HKCURun_ values
  3. HKLMRun_ values
  4. HKCUload


[スタートアップ] メニューにアイコンを戻すには、次の手順を実行します。
  1. [スタート] ボタンをクリックし、[プログラム]、[アクセサリ] を順にポイントして、[エクスプローラ] をクリックします。
  2. 前に作成した SysDriversBak フォルダに移動して AllUsersStartup フォルダを開き、[編集] メニューの [すべて選択] をクリックした後、[コピー] をクリックします。
  3. 次のフォルダに移動して、[貼り付け] をクリックします。
    \Documents and Settings\All Users\スタート メニュー\プログラム\スタートアップ
  4. SysDriversBak\UserStartup フォルダに移動し、[編集] メニューの [すべて選択] をクリックした後、[コピー] をクリックします。
  5. 次のフォルダに移動して、[貼り付け] をクリックします。
    \Documents and Settings\username\スタート メニュー\プログラム\スタートアップ
    ここで username は、現在ログオンしているユーザー アカウントの名前です。
  6. コンピュータを再起動し、テストします。

ユーザー プロファイルをテストする

場合によっては、特定のユーザーの設定情報のみが損傷していて、同じコンピュータの他のユーザーでは何も問題が発生しないこともあります。このような現象が発生しているかどうかを確認するには、別のユーザーとしてログオンするか、新しいユーザー アカウントを作成してログオンし、テストします。


: 場合によっては、デフォルトの Administrator アカウントでログオンした場合にのみプログラムが正常に機能するケースもあります。古いプログラムではこのような現象が起こることがあります。


デフォルトの Administrator プロファイルが破損している場合は、Windows 2000 を再インストールして、問題を修正する必要があります。


ユーザー固有の構成情報 (レジストリ エディタで HKEY_CURRENT_USER キーに表示される情報) は、Documents and Settings\username フォルダの Ntuser.dat ファイルにすべて格納されています。

サードパーティ製のサービスを無効にする

場合によっては、問題を取り除くために、インストールされているサードパーティ製のサービスを無効にする必要があります。セーフ モードおよびセーフ モードとネットワークでは、サードパーティ製のサービスが読み込まれません。そのため、セーフ モードでは正常に機能する場合、通常の起動中に読み込まれるサードパーティ製のサービスが問題の原因である可能性があります。


次の表は、コア オペレーティング システムのサービス一覧の一部です。ただし、実際に読み込まれるサービスは、インストールされているサービスや使用している Windows 2000 のバージョンによって異なります。


サービス
説明
起動モード
Alerter
警告
自動
AppMgmt
アプリケーション管理
手動
ClipSrv
クリップブック
手動
EventSystem
COM+ イベント システム
手動
Browser
コンピュータ ブラウザ
自動
DHCP
DHCP クライアント
自動
Dfs
分散ファイル システム
自動
TrkWks
分散リンク トラッキング クライアント
自動
TrkSrv
分散リンク トラッキング サーバー
手動
MSDTC
分散トランザクション コーディネータ
自動
DNSCache
DNS クライアント
自動
EventLog
イベント ログ
自動
Fax
Fax サービス
無効
NtFrs
ファイル レプリケーション
手動
IISADMIN
IIS 管理サービス
自動
cisvc
インデックス サービス
手動
SharedAccess
インターネット接続の共有 (ファイアウォール)
手動
PolicyAgent
IPSEC ポリシー エージェント (IPSEC サービス)
自動
LicenseService
ライセンス ログ サービス
自動
dmserver
論理ディスク マネージャ
自動
dmadmin
論理ディスク マネージャ管理サービス
手動
Messenger
メッセンジャー
自動
mspadmin
Microsoft Proxy Server 管理
自動
wspsrv
Microsoft Winsock Proxy サービス
自動
Netlogon
ネット ログオン
自動
mnmsrvc
NetMeeting リモート デスクトップ共有
手動
Netman
ネットワーク接続
手動
NetDDE
ネットワーク DDE
手動
NetDDEdsdm
ネットワーク DDE DSDM
手動
NtLmSsp
NT LM セキュリティ サポート プロバイダ
自動
OnlBroad
オンライン プレゼンテーション ブロードキャスト
手動
SysmonLog
パフォーマンス ログと警告
手動
PlugPLay
プラグ アンド プレイ
自動
Spooler
印刷スプーラ
自動
ProtectedStorage
保護された記憶域
自動
mailalrt
プロキシ警告通知サービス
自動
RSVP
QoS RSVP
手動
RasAuto
リモート アクセス自動接続マネージャ
手動
RasMan
リモート アクセス接続マネージャ
自動
RpcSs
リモート プロシージャ コール (RPC)
自動
RPCLOCATOR
リモート プロシージャ コール (RPC) ロケータ
手動
RemoteRegistry
リモート レジストリ サービス
自動
NtmsSvc
リムーバブル記憶域
自動
seclogon
RunAs サービス
自動
SamSs
セキュリティ アカウント マネージャ
自動
lanmanserver
サーバー
自動
ScardSvr
スマート カード
手動
ScardDrv
スマート カード ヘルパ
手動
SNMP
SNMP サービス
自動
SNMPTRAP
SNMP トラップ サービス
手動
SENS
システム イベント通知
自動
Schedule
タスク スケジューラ
自動
LmHosts
TCP/IP NetBIOS Helper サービス
自動
TapiSrv
テレフォニー
手動
W3svc
World Wide Web 発行サービス
自動
LanmanWorkstation
ワークステーション
自動


インストールされている可能性のあるその他のサービスは、次のとおりです。
  • Asc
  • AsynMac
  • Beep
  • Diskperf
  • Fastfat
  • Fsrec
  • Ftdisk
  • Gpc
  • Ismserv
  • Mountmgr
  • MSFTPSVC
  • MSIServer
  • MSKSSRV
  • MSPCQ
  • NDIS
  • NdisTapi
  • NdisWan
  • NDProxy
  • NetBIOS
  • NetBT
  • NetDetect
  • PartMgr
  • ParVdm
  • RCA
  • Schedule
  • SchedulingAgent
  • TermService
  • TlntSrv
  • TrkSrv
  • UPS
  • UtilMan
  • W32Time
  • WinMgmt
  • WMI
これらの手順で、問題が解決しない場合は、コントロール パネルの [アプリケーションの追加と削除] でプログラムをアンインストールし、コンピュータを再起動して、テストする必要があります。


この手順でも問題を解決できない場合は、マイクロソフト テクニカル サポートにお問い合わせください。または、オペレーティング システムとプログラムを再インストールしてください。

関連情報

この資料は米国 Microsoft Corporation から提供されている Knowledge Base の Article ID 281770 (最終更新日 2004-07-15) を基に作成したものです。
プロパティ

文書番号:281770 - 最終更新日: 2005/04/12 - リビジョン: 1

フィードバック