電子メール メッセージの形式が Outlook のインターネット電子メール メッセージに与える影響

適用対象: Outlook 2016Outlook 2013Microsoft Outlook 2010

Microsoft Outlook 2000 については、241538 をご覧ください。

概要


Microsoft Outlook と Microsoft Exchange クライアントの両方は、インターネット上でメッセージを送信するために情報をパッケージ化する特別な方法を使うことがあります。 この方法は技術的に Transport Neutral Encapsulation Format (TNEF) と呼ばれています。

TNEF に関する技術情報については、次の MSDN Web サイトをご覧ください。

詳細情報


一般的に、TNEF の使用は Microsoft Outlook リッチ テキスト形式 (RTF) と呼ばれる Outlook の設定の影響を受けます。 リッチ テキスト形式と TNEF は全く同じではありませんが、密接に関連しています。

TNEF でエンコードされたメッセージには、メッセージのプレーン テキスト版と、オリジナル メッセージのその他のさまざまな部分を「パッケージ化する」バイナリ アタッチメントが含まれています。 ほとんどの場合において、バイナリ アタッチメントは Winmail.dat の名前が付けられており、次の情報が含まれていることがあります。
  • メッセージの書式付きテキスト版 (例: フォント情報、色など)
  • OLE オブジェクト (例: 埋め込み画像、埋め込まれた Microsoft Office 文書など)
  • Outlook の特別な機能 (例: カスタム フォーム、投票ボタン、会議出席依頼など)
  • オリジナル メッセージに追加された通常の添付ファイル
上記の情報の一覧の他に、個人用フォルダー (.pst) ファイルへのパスとログオン名が Winmail.dat ファイルに埋め込まれています。 このデータは受信者に明示的に公開されていませんが、受信者がバイナリ エディターまたはテキスト エディターで編集するために Winmail.dat ファイルを開くと、パスとログオン名を確認できます。 パスワード情報は公開されていません。 .pst ファイルへのパスまたはログオン名が Winmail.dat 添付ファイルに含めないようにするには、この記事の手順を実行して、Winmail.dat ファイルを含まないメッセージを送信するようにします。

Outlook の機能によっては、Outlook も使うインターネット メールの受信者が TNEF エンコーディングを正しく理解することが要求されます。 例えば、投票ボタン付きのメッセージをインターネット経由で受信者に送信する場合に TNEF がその受信者に対して有効になっていないと、投票ボタンが受信されません。 また、通常の添付ファイルを送信する場合には TNEF は必要ありません。 Outlook または Exchange クライアントを使わない受信者に添付ファイル付きのメッセージを送信する場合は、TNEF を必要としない (プレーン テキストなどの) メールの形式を手動で選ぶ必要があります。 TNEF メッセージを送信しないと、受信者は想定されたとおりに添付ファイルを表示して保存できます。

懸念事項の送受信

TNEF を理解しないメール クライアントが TNEF 情報を含むメッセージを受信しすると、一般的に、次の 3 つの結果となります。
  • メッセージのプレーン テキスト版が受信され、メッセージに Winmail.dat と名前が付けられた添付ファイルが含まれている。 Winmail.dat 添付ファイルは特別な TNEF 形式ではないため、このファイルを開いた際に役立つ情報が含まれていない。

    注: Win.dat 添付ファイルを受信した旨を報告したユーザーもいます。
  • メッセージのプレーン テキスト版が受信され、メッセージに ATT00008.dat や ATT00005.eml などの汎用名が付けられた添付ファイルが含まれている。 この場合、クライアントはメッセージの TNEF の部分を認識できないがために、Winmail.dat ファイル名を認識できないので、ファイル名を作成して TNEF 情報を保持するようにします。
  • メッセージのプレーン テキスト版が受信され、クライアントが Winmail.dat 添付ファイルを無視する。 これは、Microsoft Outlook Express で確認された動作です。 Outlook Express は TNEF を理解しませんが、TNEF 情報を無視することはわかっています。 その結果、プレーン テキストのメッセージが受信されます。
受信側のクライアントの他に、メール サーバーがメッセージの配信時に TNEF 情報を削除することは珍しいことではありません。 TNEF を削除するサーバーのオプションが有効になっている場合は、クライアントは常にメッセージのプレーン テキスト版を受信します。 メッセージから TNEF を削除するオプションを持つメール サーバー プログラムの例として、Exchange Server があります。

メッセージ エンコーディング

Multipart Internet Mail Extensions (MIME) や UUENCODE などのメッセージをエンコードするインターネット規格は、TNEF とは個別に使われています。 TNEF は、 MIME エンコードされたメッセージ内に「application/ms-tnef」の種類の MIME ボディ部として、または UUENCODE でエンコードされたメッセージ内に Winmail.dat と名前が付けられた添付ファイルとして存在できます。

MIME を使って TNEF メッセージが送信されると、次に類似したエントリがメッセージに追加されます。 また、UUENCODE を使って TNEF メッセージが送信されると、次に類似した情報がメッセージの一番下に追加されます。 いずれの場合も、TNEF エンコーディングが受信者に送信され、カプセル化された情報を正しく表示するために受信側のクライアントに理解される必要があります。

メッセージ内の TNEF を制御する方法

次の 3 つの方法で TNEF を制御できます。
  • グローバル - 既定のメール形式をプレーン テキストまたは Hypertext Markup Language (HTML) に変更すると、Outlook 機能が必要とする場合を除いて TNEF が送信されないようにするのに役立ちます。
  • 受信者ごと - 受信者が常にメッセージのプレーン テキスト版を受信するよう、受信者のメール アドレスで TNEF を送信しないよう指定できます。
  • メッセージごと - メッセージの作成時または受信したメッセージに返信する際に、メッセージごとに TNEF を有効または無効にできます。

方法 1: TNEF に対してグローバルな変更を行う方法

Microsoft Outlook 2010 以降のバージョンの場合:

TNEF を無効にするには、次の手順を実行します。
  1. [ファイル] タブ、[オプション]、[メール] の順にクリックします。
  2. [このメッセージ形式で作成する] の一覧で、[テキスト形式] または [HTML 形式]、[OK] の順にクリックします。
TNEF でメッセージを送信するには、次の手順を実行します。
  1. [ファイル] タブ、[オプション]、[メール] の順にクリックします。
  2. [このメッセージ形式で作成する] の一覧で、[リッチ テキスト形式]、[OK] の順にクリックします。
Microsoft Office Outlook 2007 の場合:

次の手順を実行して TNEF を無効にします。
  1. [ツール] メニューの [オプション]、[メール形式] タブの順にクリックします。
  2. [このメッセージ形式で作成する] の一覧で、[テキスト形式] または [HTML 形式]、[OK] の順にクリックします。
次の手順を実行して TNEF でメッセージを送信します。
  1. [ツール] メニューの [オプション]、[メール形式] タブの順にクリックします。
  2. [このメッセージ形式で作成する] の一覧で、[リッチ テキスト形式]、[OK] の順にクリックします。
Microsoft Office Outlook 2003 以前のバージョンの Outlook の場合:

次の手順を実行して TNEF を無効にします。
  1. [ツール] メニューの [オプション]、[メール形式] タブの順にクリックします。
  2. [このメッセージ形式で送信] の一覧で、[テキスト形式] または [HTML 形式]、[OK] の順にクリックします。
次の手順を実行して TNEF で送信します。
  1. [ツール] メニューの [オプション]、[メール形式] タブの順にクリックします。
  2. [このメッセージ形式で送信] の一覧で、[Microsoft Outlook リッチ テキスト形式] をクリックして選び、[OK] をクリックします。

方法 2: TNEF に対して受信者ごとに変更を行う方法

Outlook 2010 の場合:

連絡先フォルダーでの変更

TNEF を無効にするには、次の手順を実行します。
  1. 連絡先フォルダーで受信者のレコードを開きます。
  2. 受信者のメール アドレスをダブルクリックします。
  3. 連絡先カードが表示されます。 [この人との対話について他のオプションを表示する]、[Outlook のプロパティ] の順にクリックします。
  4. [インターネット メール形式] の一覧で、[テキスト形式] のみを選びます。
 TNEF で送信するには、次の手順を実行します。 
  1. 連絡先フォルダーで受信者のレコードを開きます。
  2. 受信者のメール アドレスをダブルクリックします。
  3. 連絡先カードが表示されます。 [この人との対話について他のオプションを表示する]、[Outlook のプロパティ] の順にクリックします。
  4. [インターネット メール形式] の一覧で、[Outlook リッチ テキスト形式で送信] をクリックします。

Outlook 2007 以前のバージョンの場合:

連絡先フォルダーでの変更

次の手順を実行して TNEF を無効にします。
  1. 連絡先フォルダーの受信者のレコード
    を開きます。
  2. 受信者の電子メール アドレスをダブルクリックします。
  3. [インターネット メール形式] ボックスで、[テキスト形式のみ] を選びます。
次の手順を実行して TNEF で送信します。
  1. 連絡先フォルダーの受信者のレコード
    を開きます。
  2. 受信者の電子メール アドレスをダブルクリックします。
  3. [インターネット メール形式] ボックスで、[Outlook リッチ テキスト形式で送信] をクリックします。
個人用アドレス帳での変更
注: Outlook 2007 では、個人用アドレス帳の作成および使用はできません。
次の手順を実行して TNEF を無効にします。
  1. 個人用アドレス
    で受信者を検索します。
  2. 受信者の電子メール アドレスをダブルクリックします。
  3. [この受信者には Microsoft Exchange リッチ テキスト形式で送信する] チェック ボックスをクリックしてオフにし、[OK] をクリックします。
次の手順を実行して TNEF で送信します。
  1. 個人用アドレス
    帳で受信者を検索します。
  2. 受信者の電子メール アドレスをダブルクリックします。
  3. [この受信者には Microsoft Exchange リッチ テキスト形式で送信する] チェック ボックスをクリックして選び、[OK] をクリックします。
注: Microsoft Outlook 2013 を使っている場合はこの方法は使えません。

方法 3: TNEF に対してメッセージごとに変更を行う方法


Outlook 2010 およびそれ以降のバージョン:


TNEF を無効にするには、次の手順を実行します。
  1. 新しいメール メッセージを開くか、受信したメッセージで [返信] をクリックします。
  2. [書式設定] タブの [HTML 形式] または [テキスト形式] をクリックします。

TNEF を有効にするには、次の手順を実行します。
  1. 新しいメール メッセージを開くか、受信したメッセージで [返信] をクリックします。
  2. [書式設定] タブの [リッチ テキスト形式] をクリックします。

Outlook 2007 の場合:
次の手順を実行して TNEF を無効にします。
  1. 新しいメール メッセージを開くか、受信したメッセージで [返信] をクリックします。
  2. [オプション] タブの [HTML 形式] または [テキスト形式] をクリックします。
次の手順を実行して TNEF を有効にします。
  1. 新しいメール メッセージを開くか、受信したメッセージで [返信] をクリックします。
  2. [オプション] タブの [リッチ テキスト形式] をクリックします。
Outlook 2003 以前のバージョンの Outlook の場合:
次の手順を実行して TNEF を無効にします。
  1. 新しいメール メッセージを開くか、受信したメッセージで [返信] をクリックします。
  2. [メール形式] ツールバーのドロップダウン メニューから [テキスト形式] または [HTML 形式] をクリックして選びます。
次の手順を実行して TNEF を有効にします。
  1. 新しいメール メッセージを開くか、受信したメッセージで [返信] をクリックします。
  2. [メール形式] ツールバーのドロップダウン メニューから [リッチ テキスト形式] をクリックして選びます。

一般的な状況

  • 問題: 受信者が Winmail.dat 添付ファイルを受信する。

    解決方法: TNEF を無効します (受信者ごと、またはグローバルに実行)。

  • 問題: 受信者が ATT00001.DAT 添付ファイルを受信する。

    解決方法: TNEF を無効します (受信者ごと、またはグローバルに実行)。

  • 問題: 受信者が通常の添付ファイルを受信しない。
    解決方法: TNEF を無効します (受信者ごと、またはグローバルに実行)。

  • 問題: 受信者の Outlook に投票ボタンがない。
    解決方法: 受信者に対して TNEF を有効にします。

  • 問題: 受信者が通常のメッセージとして会議出席依頼を受信する。
    解決方法: 受信者に対して TNEF を有効にします。

  • 問題: 受信者がカスタム フォームの情報を受信しない。
    解決方法: 受信者に対して TNEF を有効にします。

  • 問題: 受信者が書式付きメッセージ テキストを受信しない。

    解決方法: 受信者に対して TNEF を有効にします。
Exchange 2000 Server および Exchange Server 2003 の MIME とコンテンツ変換の詳細については、次の記事番号をクリックして「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) の記事を表示してください。

836555 Frequently asked questions about MIME and content conversion in Exchange 2000 Server and in Exchange Server 2003 (英語情報)

Exchange Server 2003 においてユーザー レベルおよびドメイン レベルでインターネット メール メッセージを構成する方法の詳細についてには、次の記事番号をクリックして「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) の記事を表示してください。

821750 How to configure Internet e-mail message formats at the user and the domain levels in Exchange Server 2003 (英語情報)

Exchange 2000 Server において適切な書式でインターネット メール メッセージを送信する方法の詳細については、次の記事番号をクリックして「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) の記事を表示してください。

319252 How to send Internet e-mail messages in an appropriate format in Exchange 2000 Server (英語情報)