Visual Studio .NET の最適なインストール

概要

この資料では、Visual Studio .NET のインストール中に発生する問題を最小限にするための最適なインストール方法と、インストール中に作成されるログ ファイルについて説明します。特定のエラーや問題については、「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) のその他の資料を参照してください。


ほとんどの場合、Microsoft Visual Studio .NET 製品のインストールは正常に実行されます。Visual Studio .NET 製品のインストールには、Microsoft Windows インストーラが使用されます。Windows インストーラは、Visual Studio .NET で開発するアプリケーションの展開にも使用されます。


Windows インストーラにより、通常はインストールが円滑に行われ、必要なログ ファイルが出力されます。また、破損が発生した場合は直ちに修復され、潜在的な問題が検出された場合は完全なロールバックが実行されます。


この資料に記載されている最適なインストールの推奨事項に従うことにより、多くの問題を防止できます。Service Pack (SP) を含め、Visual Studio .NET をインストールするときはできるだけこの資料に記載されている最適なインストールを実施してください。

詳細

最適なインストールのための準備

最適なインストールの基準

Windows NT 4.0、Windows 2000、または Windows XP での最適なインストールには、以下の 3 つの基準があります。
  • ローカルの管理者アカウントを使用する
    これにより、アクセス許可と権限に関する問題を防止できます。ローカルの管理者アカウントは保守用のアカウントです。プログラムのインストールまたは削除を行う場合は、このアカウントを使用します。
  • 不要なサービスやプログラムをすべて停止する
    ウイルス対策ソフトウェアや監視プログラムなど、さまざまなプログラムにより、インストール処理が中断されることがあります。
  • TEMP フォルダの内容を削除する
    インストール ウィザードでは、TEMP フォルダが頻繁に使用されます。インストール中に破損したファイルやフォルダがこのフォルダ内に残っていると、インストール元のファイルではなく、このフォルダにある破損したファイルが再利用されます。

ローカルの管理者アカウントを使用する

ローカル管理者は、デフォルトでは Administrator ですが、セキュリティを強化するために名前を変更することができます。この名前の表示またはパスワードの変更を行うには、次の手順を実行します。
: Windows NT 4.0 を実行しているコンピュータでは、以下の手順ではなく、ユーザー マネージャを使用します。ドメイン コントローラでは、[ローカル ユーザーとグループ] にアクセスできません。
  1. [マイ コンピュータ] を右クリックします。
  2. [管理] をクリックします。
  3. [ローカル ユーザーとグループ] を展開します。
  4. [ユーザー] をクリックします。
  5. 詳細ウィンドウで、管理者アカウントを見つけます。通常、管理者アカウントは Administrator という名前です。[説明] には通常、"コンピュータ/ドメインの管理用 (ビルトイン アカウント)" と表示されます。
  6. パスワードを変更するには、アカウントを右クリックし、[パスワードの設定] をクリックします。[パスワードの設定] ダイアログ ボックスに表示される指示に従って、新しいパスワードを設定します。

不要なサービスやプログラムをすべて停止する

サービスとプログラムを停止するには、以下のうち、使用中のオペレーティング システムに適した手順を実行します。
  • Windows NT 4.0
    1. [スタート] ボタンをクリックし、[設定] をポイントし、[コントロール パネル] をクリックします。コントロール パネルの [サービス] をダブルクリックします。
    2. マイクロソフトのサービス以外のサービスをすべて停止します。停止するサービスには、ウイルス対策ソフトウェアやその他の監視ツールが含まれます。
  • Windows 2000
    1. [スタート] ボタンをクリックし、[設定] をポイントし、[コントロール パネル] をクリックします。コントロール パネルの [管理ツール] をダブルクリックし、[サービス] をダブルクリックします。
    2. マイクロソフトのサービス以外のサービスをすべて停止します。停止するサービスには、ウイルス対策ソフトウェアやその他の監視ツールが含まれます。
  • Windows XP

    Windows XP には、インストール セッションで、サービスやプログラムが起動しないようにする MSConfig というユーティリティが含まれています。
    このユーティリティの実行方法の関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。

    310353 Windows XP でクリーン ブートを実行する方法

TEMP フォルダの内容を削除する

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。[名前] ボックスに %temp% と入力し [OK] をクリックします。これにより、TEMP フォルダが開きます。
  2. このフォルダの内容を削除します。重要な内容 (削除の対象から除外する必要のある内容) がある場合は、他のフォルダに移動します。

インストール

Visual Studio .NET 2002 の Windows コンポーネント アップデートまたは Visual Studio .NET 2003 の Visual Studio .NET 必須コンポーネントには、Visual Studio .NET 製品に必要な更新プログラムやコンポーネントが含まれています。インストールされるコンポーネント、およびインストール処理で必要となる再起動の回数は、オペレーティング システムにより異なります。


インストール先のコンピュータには、ベータ版や RC 版の Visual Studio .NET 製品がインストールされたことのないコンピュータを使用します。ベータ版や RC 版がインストールされている (または、インストールされていた) コンピュータにインストールする場合は、コンピュータを再構築して (ハード ディスクを再フォーマットしてから、オペレーティング システムを再インストールして)、ベータ版や RC 版を完全に削除します。


Visual Studio .NET セットアップ実行可能ファイルの名前は Setup.exe です。このファイルは、CD-ROM または DVD-ROM インストール メディアの Disk 1 のルート フォルダにあります。Disk 1 をドライブに挿入するか、このファイルをダブルクリックすると、[Visual Studio .NET セットアップ] ダイアログ ボックスが表示されます。最初に [1] ([Windows コンポーネント アップデート] または [Visual Studio .NET 必須コンポーネント]) をクリックして必要なコンポーネントをインストールした後、[2] をクリックして Visual Studio .NET をインストールします。


セットアップ中、Windows コンポーネント アップデート ディスクまたは Visual Studio .NET 必須コンポーネント ディスクを挿入するように求めるメッセージが表示されたら、その番号の付いたインストール メディアを挿入します。Windows コンポーネント アップデートの詳細については、この資料の「関連情報」を参照して、「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) の資料を検索してください。


Visual Studio .NET のインストールでは、デフォルトで詳細ログが有効になっています。このログ ファイルには、VSMsiLog*.txt (* はファイル名に含まれる 4 文字の英数字) の形式の名前 (たとえば VSMSILogA1d1.txt) が付けられます。このファイルのサイズは約 40 MB です。

コンポーネント ファイルとログ

次の表は、各コンポーネントのインストール メディア上の場所と、生成されるログ ファイルの一覧です。これらのログ ファイルの多くは TEMP フォルダに保存され、インストールの完了後、\Program Files\Microsoft Visual Studio .NET\Visual Studio .NET(Edition Name)\Logs フォルダに移動されます。

Microsoft Visual Studio .NET 2002

コンポーネントWCU CD-ROM 上の場所生成されるログ
Windows NT 4.0 Service Pack 6a
NTSP6a\sp6i386.exe
Windows 2000 Service Pack 2
Win2kSP2\W2KSP2.exe
Windows Directory\Setuplog.txt (エラーは Setuperrorlog.txt) に追加されます。
Microsoft Windows インストーラ 2.0 (Windows 98 用)
WindowsInstaller\2.0\InstMsiA.exe
"Msiexec -I .msi Path:\*.msi /l*v Output Path:\log.txt" を使用してログが作成されます (.exe ファイルから .msi ファイルの抽出後)。
Microsoft Windows インストーラ 2.0 (Windows 2000 および Windows NT 用)
WindowsInstaller\2.0\InstMsiW.exe
"Msiexec -I .msi Path:\*.msi /l*v Output Path:\log.txt" を使用してログが作成されます (.exe ファイルから .msi ファイルの抽出後)。
Microsoft Windows Management Instrumentation
WMI\Wmicore.exe
Microsoft FrontPage 2000 Web Extensions Client
Weccom.msi
Documents and Settings\UserName\Local Settings\Temp\MSI*.log (詳細ログを使用)
Microsoft FrontPage 2000 Server Extensions Service Release 1.2
FrontPageServer\Fpse2k.exe
Documents and Settings\UserName\Local Settings\Temp\MSI*.log
セットアップ ランタイム ファイル
Bootstrap.msi
Documents and Settings\UserName\Local Settings\Temp\MSI*.log
Microsoft Internet Explorer 6
IE60\Ie6setup.exe
Windows Directory\Active Setup Log.txt
Microsoft Data Access Components 2.7
MDAC27\Mdac_typ.exe
Windows Directory\Dasetup.log
Microsoft Jet 4.0 Service Pack 3
Jet\Jetsetup.exe
Documents and Settings\UserName\Local Settings\Temp\dotNetfx.log、Netfx.log
Microsoft .NET Framework
dotNetFramework\dotnetfx.exe
Documents and Settings\UserName\Local Settings\Temp\dotNetfx.log および netfx.log
Visual Studio .NET
Setup\Vs70uimgr.exe
Documents and Settings\UserName\Local Settings\Temp
Windows コンポーネント アップデート
Documents and Settings\UserName\Local Settings\Temp\Baseventlog.txt、Baserrorlog.txt、DepCheckData.txt

Microsoft Visual Studio .NET 2003

コンポーネントWCU CD-ROM 上の場所生成されるログ
Windows NT 4.0 Service Pack 6a
NTSP6a\sp6i386.exe
Microsoft Windows インストーラ 2.0 (Windows 98 用)
WindowsInstaller\2.0\InstMsiA.exe
"Msiexec -I .msi Path:\*.msi /l*v Output Path:\log.txt" を使用してログが作成されます (.exe ファイルから .msi ファイルの抽出後)。
Microsoft Windows インストーラ 2.0 (Windows 2000 および Windows NT 用)
WindowsInstaller\2.0\InstMsiW.exe
"Msiexec -I .msi Path:\*.msi /l*v Output Path:\log.txt" を使用してログが作成されます (.exe ファイルから .msi ファイルの抽出後)。
Microsoft FrontPage 2000 Web Extensions Client
Weccom.msi
Documents and Settings\UserName\Local Settings\Temp\MSI*.log (詳細ログを使用)
セットアップ ランタイム ファイル
Bootstrap.msi
Documents and Settings\UserName\Local Settings\Temp\MSI*.log
Microsoft Internet Explorer 6
IE60\Ie6setup.exe
Windows Directory\Active Setup Log.txt
Microsoft Data Access Components 2.7
MDAC27\Mdac_typ.exe
Windows Directory\Dasetup.log
Microsoft .NET Framework
dotNetFramework\dotnetfx.exe
Documents and Settings\UserName\Local Settings\Temp\dotNetfx.log および netfx.log
Windows コンポーネント アップデート
Documents and Settings\UserName\Local Settings\Temp\wcuerror71.txt、wcuevent71.txt、DepCheck71.txt
ファイルの破損やメディアの読み取りに関する問題の多くは、インストール ファイルをローカル ディスクの共有フォルダにコピーした後、そのフォルダからインストールを行うことで、防止できます。
関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。

322950 [PRB] Visual Studio .NET または MSDN ライブラリのセットアップをキャンセルするとエラー メッセージが表示される

関連情報

関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。

888470 Visual FoxPro、Visual Studio .NET、または必須コンポーネントをインストールしようとすると、別のインストール プログラムが起動する
詳細については、次のマイクロソフト Web サイトにアクセスし、製品の一覧から [Visual Studio .NET 2002] または [Visual Studio .NET 2003] をクリックします。その後、[検索の実行] をクリックします。
サポート技術情報検索 (高度な検索)

http://support.microsoft.com/selectindex/default.aspx?target=search
Visual Studio .NET とインストールの詳細については、次のマイクロソフト Web サイトを参照してください。
プロパティ

文書番号:319714 - 最終更新日: 2008/05/13 - リビジョン: 1

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