Enhanced Write Filter (EWF) をリムーバブル メディアで使用する

概要

Enhanced Write Filter (EWF) 機能を使用して、コンパクト フラッシュ (CF) カードなどリムーバブル メディア上の 1 つまたは複数のパーティションを保護することができます。たとえば、オペレーティング システム (OS) のイメージが変更されないよう保護することができます。この資料では、リムーバブル メディアで EWF を設定する方法を説明し、発生する可能性のあるいくつかの問題について記載します。


: OS では、固定であると報告されているメディア (ハード ディスクなど) とは異なり、リムーバブル メディアにパーティションをマウントすることはできません。EWF を設定するときには EWF パーティションを作成する必要があるため、リムーバブル メディアを別の方法で処理する必要があります。

詳細

: ここでは、リムーバブル メディアの例として CF カードを使用しますが、この資料で説明する手順および問題は、その他すべてのリムーバブル ディスクにも同様に適用できます。


CF カードは、CF カードを固定メディアに変換できるツールが製造元から提供されていない限り、通常はリムーバブル メディアとして OS に報告されます。
  • リムーバブル : 手順 2. (後述) は、リムーバブル CF カードの場合のみ実行する必要があります。
  • 固定 : 固定の CF カードの場合は、FBA 前のイメージを CF カードに直接コピーして、そのカード上で FBA を実行させることができます (ハード ディスクの場合とまったく同じ方法)。
  1. 構築前に、Target Designer で、次の項目を正確に設定します。
    1. EWF コンポーネントが含まれていて、EWF 設定が適切に設定されていることを確認します。


      これらの設定の中で、[Start EWF Enabled] チェック ボックスをオフにして、[Enhanced Write Filter] コンポーネントの [EWF Partition Size in Kbytes] フィールドに適切な値が設定されていることを確認します。RAM ベースのオーバーレイの場合は、32 KB 以上が有効です。
    2. El Torito コンポーネントを構成に含める必要はありません。また、Etprep.exe ツール (手順 2. 参照) を使用する必要もありません。
    3. ルート ノードの [Target Device Settings] の [Boot Partition Size] フィールドに値を入力します。この値は、CF ブート パーティションのサイズです (300 MB など)。
  2. CF カードで EWF を設定するには、次の手順を実行します。
    1. 別のディスク ドライブ (ディスク ドライブ [X] など) を使用して、後に CF カードにコピーする一時的なイメージを保存します。つまり、開発コンピュータ上のメイン ドライブとは別のドライブを使用します。
    2. ドライブ [X] に、Embedded OS イメージを保存するのに十分なサイズのプライマリ パーティションと、EWF パーティションを作成するのに十分なサイズの未割り当て領域 (未定義の領域、EWF プロパティの [EWF Partition Size in KBytes] フィールドで指定) があることを確認します。既存の EWF パーティション (Fdisk.exe で DOS 以外のパーティションとして報告されているもの) をすべて削除します。


      : ディスク ドライブ上に拡張パーティションが存在し、その拡張パーティションで論理ドライブが定義されていると、そのディスク ドライブに十分なサイズの未割り当て領域がある場合でも、そのディスク ドライブで EWF を正常に作成することや正常に開くことができない場合があります。この問題が発生する場合は、ドライブ上にプライマリ パーティションのみが存在するようにします (十分なサイズの未割り当て領域を確認することも必要です)。

    3. ドライブ [X] を開発コンピュータに挿入します。
    4. 開発コンピュータで構成をビルドし、イメージをドライブ [X] にコピーします。
    5. ドライブ [X] を対象となるブート コンピュータのドライブ [X] に移動して、FBA を実行し、完了させます。
    6. ドライブ [X] で対象となるランタイムに EWF が正常に設定されたかどうかを確認します。これを行うには、ログオンした後に、次のコマンドを実行し、出力を調べてエラーの有無を確認します。
      ewfmgr c:
      (このコマンドでは、ドライブ C が保護されているパーティションであると仮定しています)
    7. ドライブ [X] および CF カードを開発コンピュータに移動して、FBA 後のイメージをドライブ [X] から CF カードにコピーします (xcopy またはドラッグ アンド ドロップを使用)。


      CF カードが既に設定済みであることを確認します。つまり、パーティション分割済み (Fdisk.exe を使用) かつフォーマット済み (Format.exe を使用) であり、Windows XP でブート可能なようにブート準備済みであることを確認します。
    8. CF カードを、対象となるコンピュータ上のプライマリ マスタ統合開発環境 (IDE) チャネルに移動して、CF カードからシステムを起動します。

リムーバブル メディアで EWF を使用する場合の問題

EWF をリムーバブル メディアで使用すると、次の問題が発生する場合があります。
  • EWF パーティションを作成または開くときに、FBA ログにエラーが表示されます。
  • ランタイムで ewfmgr と入力すると、次のメッセージが表示されます (リムーバブル メディアにパーティションをマウントすることはできないため、これは正常な動作です)。
    Unable to locate EWF partition
  • 保護されているボリュームの状態を確認するために ewfmgr c: と入力すると、次のブート コマンドを除いてすべて正常に見えることがあります。次のブート コマンド ラインは出力に表示されず、次のブート コマンドが何かを特定する方法はありません。
  • RAM ベースの EWF の有効化または無効化は、Enhanced Write Filter SP1 でのみサポートされています。ただし、EWF を無効にするには、無効化処理の一環として "コミット" も行う必要があります。コミットは、無効なレジストリ キーをディスクにフラッシュして、次回コンピュータを起動したときにそのレジストリ キーが無効であることが EWF で認識されるようにするために必要です。


    SP1 システムで RAM ベースの EWF を無効にするには、次の手順を実行します。
    1. ewfmgr c: -disable コマンドを実行します。
    2. ewfmgr c: -commit コマンドを実行します。
    3. コンピュータを再起動します。
  • EtPrep ツールを使用するタイミングは次のとおりです。
    • 対象となる OS 上で、FBA が実行されていたハード ディスク (ドライブ X) を使用する (2 次記憶メディアとして、ページング ファイルの保存用としてなど) 予定がない場合は、ドライブ名をスワップする必要はありません。したがって、Etprep も不要です。


      この場合、システムが起動して、CF カードがコンピュータ上の唯一のボリュームであることが確認されると、システムによって CF カードがドライブ C に割り当てられます。これは、このドライブ名が以前にハード ディスクに割り当てられていた場合でも同じです。このドライブ割り当てが行われるのは、ハード ディスク ボリュームがもう存在しないためです。したがって、ドライブ C は CF カードに再度割り当てられ、CF カードは正常に動作します。
    • ただし、コンピュータ上で同じハード ディスクを使用する場合や、ドライブ名を明示的にスワップしない場合は、システムではドライブ C を CF カードに割り当てることができません。イメージはドライブ C 用に構築されているため、CF ドライブからコンピュータを起動することはできません。
これらの問題に該当する場合でも、EWF を正常に機能させることができます。EWF を簡単にテストするには、次の手順を実行します。
  1. ewfmgr c: -enable コマンドを実行して EWF を有効にします。
  2. コンピュータを再起動します。
  3. OS イメージを一部変更します。
  4. コンピュータを再起動します。
  5. 手順 3. で行った変更が残っていないことを確認します。

関連情報

なお、この資料は英語版の翻訳であり、日本語環境での確認は行っておりません。
プロパティ

文書番号:814257 - 最終更新日: 2005/12/01 - リビジョン: 1

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