ファイル サーバー上のファイルの操作時に、システムが応答を停止する、ファイル サーバーのパフォーマンスが低下する、または遅延が発生する

適用対象: Microsoft Windows XP ProfessionalMicrosoft Windows XP Tablet PC EditionMicrosoft Windows Server 2003 Web Edition

現象


ネットワーク上のファイルを操作する際に、以下のいずれかまたは複数の現象が発生することがあります。
  • ファイル サーバーおよびプリント サーバーとして構成されている Windows ベースのファイル サーバーが応答を停止し、その機能が一時的に停止します。
  • 共有リソースにあるファイルのオープン、保存、クローズ、削除、または印刷の処理に予想以上に長い時間がかかります。
  • ネットワークを介してプログラムを使用する際に、パフォーマンスが一時的に低下します。パフォーマンスが低下する時間は、一般的に約 40 ~ 45 秒ですが、場合によっては 5 分間続くこともあります。
  • ファイルのコピーまたはバックアップの処理に時間がかかります。
  • 共有リソースに接続する際に、エクスプローラが応答を停止します。また、エクスプローラでネットワーク ドライブに赤い X が表示されます。
  • ファイル サーバーへのログオン時に、名前とパスワードを [Windows へログオン] ダイアログ ボックスに入力した後、画面が空白になります。デスクトップは表示されません。
  • リモート プロシージャ コール (RPC) を使用するか、名前付きパイプを使用してファイル サーバーに接続するプログラムが、応答を停止します。
  • サーバーが一時的に応答を停止し、ファイル サーバーのシステム ログに以下のようなイベント ID メッセージが 1 つまたは複数表示されます。 また、クライアント コンピューターのシステム ログに次のイベントが表示されます。
  • 共有リソースに接続する際に、以下のようなエラー メッセージが表示されます。エラー メッセージ 1
    システム エラー 53 ネットワーク パスが見つかりません。
    エラー メッセージ 2
    システム エラー 64 指定されたネットワーク名は利用できません。
  • ネットワーク リソースへの接続が断続的に切断され、ファイル サーバー上のネットワーク リソースに再接続できません。ただし、サーバーに対して ping を実行することや、ターミナル サービス セッションを使用してサーバーに接続することはできます。
  • 複数のユーザーがサーバー上の Microsoft Office ドキュメントにアクセスする場合に、2 番目のユーザーがファイルを開く際に、そのファイルは編集がロックされていることを通知するダイアログ ボックスが表示されないことがあります。
  • ネットワーク トレースの結果を確認すると、SMB サービス クライアントのコマンド実行からファイル サーバーの応答が返されるまでに 30 ~ 40 秒の遅延があります。
  • Microsoft Access 97、Microsoft Access 2000、または Microsoft Access 2002 で Access 2.0 データベース ファイル (.mdb ファイル) を開くと、次のようなエラー メッセージが表示されることがあります。
    Disk or network error
  • Microsoft Word ファイルを開くときに、次のエラー メッセージが表示されることがあります。
    ファイル名 を読み取ることができません。ネットワークの接続を確認するか、フロッピー ディスクを入れ替えてもう一度実行してください。
また、クライアント コンピューターのシステム ログに次のイベントが記録されます。

原因


この問題は、コンピューターにインストールされているマイクロソフト以外のプログラムで、古いカーネル モードのフィルター ドライバーが使用されている場合に発生することがあります。次の条件に該当する場合、カーネル モードのフィルター ドライバーが古い可能性があります。
  • コンピューターに次のいずれかのプログラムがインストールされています。

    • Computer Associates International, Inc. の ARCserve Backup Agent for Open Files または ARCserve Open File Agent がコンピューターにインストールされていて、そのプログラムの Ofant.sys ドライバーが最新のものではありません。
    • Open Transaction Manager がコンピューターにインストールされていて、そのプログラムの Otman.sys ドライバーが最新のものではありません。

      注: Open Transaction Manager は VERITAS Software Corporation の一部のプログラムに含まれていますが、VERITAS プログラムとは別にインストールすることもできます。たとえば、Open Transaction Manager は Open File Option に含まれている場合もあります。このプログラムは VERITAS Backup Exec に含まれている場合があります。
    • Otman4.sys または Otman5.sys ドライバーを使用する VERITAS プログラム (Open File Option など) がコンピューターにインストールされていて、そのプログラムの Otman4.sys または Otman5.sys ドライバーが最新のものではありません。
  • プログラムのドライバーに、マイクロソフト以外のウイルス対策プログラムによってコンピューターにインストールされているフィルター ドライバーとの互換性がありません。その結果、サーバー上のフィルター ドライバーによりサーバー サービスに誤ったステータス コードが返されることがあります。たとえば、STATUS_OPLOCK_BREAK_IN_PROGRESS コードの代わりに STATUS_SUCCESS コードが返されることがあります。

解決方法


この問題を解決するには、プログラムの製造元に連絡して、フィルター ドライバーの更新プログラムを入手できるかどうかを問い合わせてください。Computer Associates に問い合わせて最新の Ofant.sys ドライバーを入手する方法については、次の Computer Associates Web サイトを参照してください。Open Transaction Manager を単独でインストールしている場合は、Columbia Data Products, Inc. に連絡して、この問題を解決する更新プログラムを入手できるかどうかを問い合わせてください。Columbia Data Products の問い合わせ先については、次の Columbia Data Products Web サイトを参照してください。VERITAS の問い合わせ先については、次の VERITAS Web サイトを参照してください。 他社テクニカル サポートのお問い合わせ窓口は、ユーザーの便宜のために提供されているものであり、将来予告なしに変更されることがあります。マイクロソフトは、掲載している情報に対して、いかなる責任も負わないものとします。

詳細


重要 このセクション、方法、またはタスクには、レジストリを変更する手順が記載されています。しかし、レジストリを誤って変更すると、深刻な問題が発生する可能性があります。したがって、これらの手順は慎重に実行する必要があります。万一に備えて、変更前のレジストリをバックアップしてください。これにより、問題が発生した場合にレジストリを復元することが可能になります。レジストリのバックアップ方法と復元方法の詳細については、以下のサポート技術情報番号をクリックしてください。
322756 Windows でレジストリをバックアップおよび復元する方法


この問題を一時的に回避するには、サーバー上のサーバー サービスを再起動します。サーバー サービスを再起動するには、以下の手順を実行します。
  1. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。
  2. [名前] ボックスに「cmd」と入力し、[OK] をクリックします。
  3. コマンド プロンプトで次のコマンドを入力し、1 行入力するごとに Enter キーを押します。
    net stop server
    net start server
この問題のトラブルシューティングを行うには、以下のいずれかの方法を使用します。
  • パフォーマンス ログと警告サービスを使用して、PhysicalDisk パフォーマンス オブジェクトの Avg. Disk Queue Length カウンターを監視します。通常、待機中の入出力 (I/O) 要求の数は物理ディスクのスピンドル数の 1.5 ~ 2 倍以内です。RAID (Redundant Array of Independent Disks) デバイスには一般的に複数のスピンドルがありますが、大部分のディスクでスピンドルは 1 つです。プログラムでサイズの小さな入出力処理が連続して実行される場合、入出力に関連した処理がキューに挿入されると、Current Disk Queue Length カウンターの値が大きくなります。System パフォーマンス オブジェクトの Context Switches/sec カウンターの値が増加することもあります。
  • クライアントまたはサーバーで Opportunistic Lock を無効にします。クライアントで Opportunistic Lock を無効にするには、次のレジストリの値を 1 に設定します。
    HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\MRXSmb\Parameters\OplocksDisabled
    サーバーで Opportunistic Lock を無効にするには、次のレジストリの値を 0 に設定します。
    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\LanmanServer\Parameters\EnableOplocks
    OpLock を無効にする方法の関連情報を参照するには、以下のサポート技術情報番号をクリックしてください。

    296264 Windows で Opportunistic Lock を構成する

  • Microsoft Configuration Capture ユーティリティ (MPS_REPORTS) を使用して、コンピューターにインストールされているフィルター ドライバーのバージョンを確認します。

    Microsoft Configuration Capture ユーティリティの関連情報を参照するには、以下のサポート技術情報番号をクリックしてください。

    818742 Microsoft Configuration Capture ユーティリティ (MPS_REPORTS) の概要

  • レジストリを編集して、フィルター ドライバーを一時的に無効にします。

    カーネル モードのフィルター ドライバーを一時的に無効にする方法の関連情報を参照するには、以下のサポート技術情報番号をクリックしてください。

    816071 Windows でカーネル モードのフィルター ドライバーを一時的に無効にする方法

    Ofant.sys ドライバーの情報が格納されているレジストリ キーは、Ofadriver です。

関連情報


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