構成されたサイズ制限を超えるメッセージが、Exchange 2000 Server を実行しているサーバーに送信される

現象

Microsoft Exchange 2000 Server を実行しているサーバーで構成されたサイズ制限を超えるメッセージが、ユーザーによって Microsoft Office Outlook 2003 からそのサーバーに送信されたという状況を考えます。そのメッセージが構成されたサイズ制限を超えているにもかかわらず、以下の条件のいずれかを満たしているとそのメッセージは Exchange サーバーに送信されます。
  • Outlook がキャッシュ モードを使用するように構成されている。
  • Outlook がオフライン モードを使用するように構成されている。
  • Outlook が、個人用フォルダ (.pst) を配信場所として使用するように構成されている。
構成されたサイズ制限を超えるメッセージを Exchange サーバーで受信すると、Exchange サーバーによって元のメッセージが添付された配信不能レポート (NDR) が生成され、Outlook 2003 によってこの NDR がダウンロードされます。


構成されたサイズ制限を超えるメッセージが Exchange サーバーに送信されると、以下の現象が発生する場合があります。
  • Exchange サーバーで全般的なパフォーマンスの問題が発生する。
  • Outlook 2003 と Exchange サーバーの間で、ネットワーク帯域が過剰に使用される。
  • Exchange サーバーで、トランザクション ログが過剰に生成される。
  • Exchange サーバーのデータベースのサイズが極端に増大する。

解決方法

この問題を解決するには、修正プログラム 885917 を Exchange サーバーに適用します。Outlook 2003 で新しい動作を有効にするには、Microsoft Office 2003 Service Pack 2 (SP2) を Outlook 2003 クライアント コンピュータに適用します。
関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。

870924 最新の Office 2003 Service Pack を入手する方法
Office 2003 SP2 を Outlook クライアント コンピュータに適用すると、メッセージの送信時に以下の動作が発生します。以下の動作は、Outlook 2003 がキャッシュ モードを使用するように構成されている場合、オフライン モードを使用するように構成されている場合、または配信場所として .pst ファイルを使用するように構成されている場合に発生します。
  • Outlook のユーザーのメールボックスが構成されたサイズ制限を超えると、メッセージは Exchange サーバーに送信されません。Outlook のユーザーに対しては次のメッセージが表示されます。
    タスク 'Microsoft Exchange Server - 送信中' はエラー (0x8004060C) を報告しました: 'メッセージ ストアのサイズが最大サイズに達しました。このメッセージ ストア内のデータ量を減らすには、必要でないアイテムを選択して、Shift + Del キーを使って完全に削除してください。'
    また、Outlook のユーザーに対して、メールボックスの整理ウィザードを使用することを促すメッセージが表示されます。
  • メッセージが Exchange サーバーで構成されたサイズ制限を超える場合、メッセージは Exchange サーバーに送信されず、Outlook のユーザーに対して次のエラー メッセージが表示されます。
    タスク 'Microsoft Exchange Server - 送信中' はエラー (0x80040610) を報告しました: '送信中のメッセージはこのユーザーに設定したメッセージ サイズの制限を超えています。'
この資料で説明しているサイズ制限を構成するには、次の手順を実行します。
  1. Exchange システム マネージャを使用して、[送信を禁止するサイズ (KB)]、[送受信を禁止するサイズ (KB)]、および [送信メッセージ サイズ] の制限を構成します。
  2. Exchange サーバーでキャッシュが更新されるのを待ちます (以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) を参照してください)。
    327378 Exchange 2000 および Exchange 2003 のメールボックス サイズが長時間に渡って制限値を超えたままになる (修正には Exchange 2000 SP3 が必要)
  3. Exchange サーバーのキャッシュの期限が切れたら、Outlook で新しい制限が認識されるように Outlook を再起動します。

修正プログラムの情報

マイクロソフトでは、現在この問題を修正する修正プログラムを提供中ですが、修正プログラムはこの資料に記載された問題のみを修正することを目的としており、障害があったコンピュータに対してのみ適用することを推奨します。この修正プログラムは、今後さらにテストを行う場合があります。この問題で深刻な影響を受けていない場合は、この修正プログラムが含まれる次の Microsoft Exchange 2000 Server Service Pack がリリースされるまで待つことを推奨します。


この問題を解決するには、Microsoft Product Support Services にお問い合わせのうえ、修正プログラムを入手してください。Microsoft Product Support Services の電話番号一覧およびサポート料金については、次のマイクロソフト Web ページを参照してください。
: Microsoft Support 担当者が、特定の更新プログラムを適用することにより問題が解決されると判断した場合、まれに通常サポート依頼にかかる料金が免除されることがあります。ただし、特定の更新プログラムの対象とならない追加の質問および問題については、通常のサポート料金が適用されます。

必要条件

この修正プログラムをインストールする前に、Microsoft Exchange 2000 Server Service Pack 3 (SP3) をインストールする必要があります。
関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。

301378 [XGEN] 最新の Exchange 2000 Server Service Pack の入手方法

再起動の必要性

この修正プログラムの適用後にコンピュータを再起動する必要はありませんが、Microsoft Exchange Information Store サービスおよび依存するサービスをすべて再起動する必要があります。

修正プログラムの置き換えに関する情報

この修正プログラムを適用しても、他の修正プログラムが置き換えられることはありません。

ファイル情報

ファイル名バージョン日付時刻サイズプラットフォーム
mdbmsg.dll6.0.6617.892005/09/1711:042,342,912x86
store.exe6.0.6617.892005/09/1711:554,714,496x86

状況

マイクロソフトでは、この問題をこの資料の対象製品として記載されているマイクロソフト製品の問題として認識しています。

詳細

修正プログラム 885917 を適用した Exchange サーバーでは、サイズ制限情報が含まれる 2 つの読み取り専用の MAPI プロパティが新たに公開されます。新たに公開されるプロパティは、PR_PROHIBIT_SEND_QUOTA プロパティと PR_MAX_SUBMIT_MESSAGE_SIZE プロパティです。
  • PR_PROHIBIT_SEND_QUOTA = 0x666e0003

    ユーザーがメッセージを送信できなくなる制限は、KB で表されます。


    PR_PROHIBIT_SEND_QUOTA プロパティの値は、以下の処理で決定されます。
    • ユーザー アカウントが、ユーザー設定のストレージの制限を使用するように構成されていて、[送信を禁止するサイズ (KB)] と [送受信を禁止するサイズ (KB)] のいずれの制限もそのユーザー アカウントに対して構成されていない場合、PR_PROHIBIT_SEND_QUOTA プロパティを照会すると MAPI_E_NOT_FOUND が返ります。また、メールボックスのサイズ制限は確認されません。
    • ユーザー アカウントが、ユーザー設定のストレージの制限を使用するように構成されていて、[送信を禁止するサイズ (KB)] または [送受信を禁止するサイズ (KB)] のいずれかの制限がそのユーザー アカウントに対して構成されている場合、そのユーザー アカウントに対して構成されている制限が使用されます。
    • ユーザー アカウントが、ユーザー設定のストレージの制限を使用するように構成されていて、[送信を禁止するサイズ (KB)] と [送受信を禁止するサイズ (KB)] の制限の両方がそのユーザー アカウントに対して構成されている場合、2 つのうちの小さい方の値が使用されます。
    • ユーザー アカウントが、メールボックス ストアのデフォルトを使用するように構成されていて、[送信を禁止するサイズ (KB)] と [送受信を禁止するサイズ (KB)] のいずれの制限もそのメールボックス ストアに対して構成されていない場合、PR_PROHIBIT_SEND_QUOTA プロパティを照会すると MAPI_E_NOT_FOUND が返ります。また、メールボックスのサイズ制限は確認されません。
    • ユーザー アカウントが、メールボックス ストアのデフォルトを使用するように構成されていて、[送信を禁止するサイズ (KB)] または [送受信を禁止するサイズ (KB)] のいずれかの制限がそのユーザー アカウントに対して構成されている場合、そのユーザー アカウントに対して構成されている制限が使用されます。
    • ユーザー アカウントが、メールボックス ストアのデフォルトを使用するように構成されていて、[送信を禁止するサイズ (KB)] と [送受信を禁止するサイズ (KB)] の制限の両方がそのメールボックス ストアに対して構成されている場合、2 つのうちの小さい方の値が使用されます。
  • PR_MAX_SUBMIT_MESSAGE_SIZE = 0x666d0003

    ユーザーが送信可能なメッセージの最大サイズは、KB で表されます。


    PR_MAX_SUBMIT_MESSAGE_SIZE プロパティの値は、以下の処理で決定されます。
    • ユーザー アカウントに対して [送信メッセージ サイズ] が構成されている場合、[送信メッセージ サイズ] の制限値が使用されます。
    • ユーザー アカウントに対して制限が構成されていない場合、組織レベルでの [送信メッセージ サイズ] の制限が使用されます。
    • 組織レベルの [送信メッセージ サイズ] が [制限なし] に設定されている場合、PR_MAX_SUBMIT_MESSAGE_SIZE プロパティを照会すると、MAPI_E_NOT_FOUND が返ります。また、最大メッセージ サイズの確認は行われません。
関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。

824684 マイクロソフトのソフトウェアの更新で使用される一般的な用語の説明
817903 Exchange Server ソフトウェア更新プログラム パッケージの新しい命名方式
関連情報については、次のマイクロソフト Web サイトを参照してください。

関連情報

Microsoft Exchange Server 2003 で同様の問題を解決する修正プログラムの関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。

894795 構成されたサイズ制限を超えるメッセージが、Exchange Server 2003 を実行しているサーバーに送信される

プロパティ

文書番号:885917 - 最終更新日: 2006/07/26 - リビジョン: 1

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