Visual Basic のクライアント/サーバー アプリケーション用に DCOM をトラブルシューティングする方法

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概要
この資料では、DCOM (Distributed Component Object Model) を使用してリモート サーバー オブジェクトをインスタンス化する場合に発生する一般的なエラーと、それらをトラブルシューティングする際に利用できるさまざまな手順について説明しています。Visual Basic で表示される一般的なエラー メッセージは、以下のとおりです。
実行時エラー 70: 書き込みできません。
実行時エラー 429: ActiveX コンポーネントはオブジェクトを作成できません。
実行時エラー 462: リモート サーバーがないか、使用できる状態ではありません。
詳細

トラブルシューティングを開始する場所

DCOM を使用してリモート コンピュータ上で COM オブジェクトをインスタンス化する際に発生する問題のほとんどは、Dcomcnfg での誤った設定またはネットワーク上の問題に関連しています。コードに関連して問題が発生することはほとんどありません。

最初に、使用している環境やアプリケーション自体に関連する以下のような情報を記録します。
  1. サーバー コンピュータについて

    サーバー コンピュータは、サーバー アプリケーションを実行するコンピュータです。以下のデータを収集します。
    • オペレーティング システムとインストールされている Service Pack を確認します。
    • サーバー コンピュータにログオンしているユーザーが存在しているかどうかを確認します。
    • ログオンしているユーザーが存在する場合、そのユーザーの権限を確認します。Administrators グループのメンバなのか、また、ドメイン ユーザーとしてログオンしているかを確認します。
  2. クライアント コンピュータについて

    クライアント コンピュータは、クライアント アプリケーションを実行するコンピュータです。以下のデータを収集します。
    • オペレーティング システムとインストールされている Service Pack を確認します。
    • このコンピュータにログオンしているユーザーが存在するかどうかを確認します。それらのユーザーは、ドメイン ユーザーとしてログオンしているか、またはローカル ユーザーとしてログオンしているかを確認します。ドメイン ユーザーとしてログオンしている場合、サーバー コンピュータ上での権限を確認します。サーバー コンピュータ上で Administrators グループのメンバであるかどうかを確認します。
  3. サーバー アプリケーションについて
    • サーバー アプリケーションを開発した言語、バージョン、および Service Pack を確認します。
    • サーバー アプリケーションがクライアントにコールバックするかどうかを確認します。
    • サーバー アプリケーションがイベントを発生させる場合、クライアント コンピュータ上の DCOM のセキュリティ設定で、Everyone アカウントにアクセス権が付与されているかどうかを確認します。
    • ユーザー インターフェイスが使用されているかどうかを確認します。
    • [対話型インターフェイスの抑制] チェック ボックスがオンになっているかどうかを確認します。
    • CoInitializeSecurity または CoSetProxyBlanket などの関数を呼び出して、セキュリティ パラメータをプログラムで設定しているかどうかを確認します。
  4. クライアント アプリケーションについて
    • クライアント アプリケーションを開発した言語、バージョン、および Service Pack を確認します。
    • CoInitializeSecurity または CoSetProxyBlanket などの関数を呼び出して、セキュリティ パラメータをプログラムで設定しているかどうかを確認します。
  5. ネットワークについて
    • クライアント コンピュータとサーバー コンピュータが同じ LAN (Local Area Network) 上に存在するかどうかを確認します。
    • クライアント コンピュータとサーバー コンピュータが、両者の間にファイアウォールやプロキシが存在しない状態で、インターネットを経由して接続されているかどうかを確認します。
    • クライアント コンピュータとサーバー コンピュータが、両者の間にファイアウォールやプロキシが存在する状態で、インターネットを経由して接続されているかどうかを確認します。

基本的なトラブルシューティング

  1. これまでに収集したデータに基づいて、Dcomcnfg でのすべての設定が適切であることを確認します。
    268550 Visual Basic の DCOM クライアント/サーバー アプリケーションに Dcomcnfg を使用する方法
  2. クライアント コンピュータまたはサーバー コンピュータで Microsoft Windows 95 を使用している場合は、DCOM95 をインストールする必要があります。DCOM95 は、次のマイクロソフト Web サイトからダウンロードできます。
  3. サーバー コンピュータで Windows 95、Microsoft Windows 98、または Windows Millennium Edition (Me) を使用している場合、クライアントを使用する前にサーバー コンポーネントを実行させる必要があります。サーバーが稼動中で、クライアントの接続を待機していることを確認します。
    165101 [VB5] Windows 95 を DCOM サーバーとして使用する方法
  4. クライアント コンピュータとサーバー コンピュータがインターネット経由で接続されており、両者の間にファイアウォールおよびプロキシが存在し、何らかの NAT (Network Address Translation) が存在すると、DCOM は機能しません。アドレス変換が存在しない場合、これらのプロキシやファイアウォールを構成して DCOM が通信できるようにする必要があります。この件に関連するホワイト ペーパーを、Microsoft Developers Network (MSDN) または以下のマイクロソフト Web サイトで入手できます。この件については、この資料では説明しません。

追加のトラブルシューティング

使用している環境やアプリケーションの機能に基づいて、Dcomcnfg を使用して正しい設定を行った後でも引き続き問題が発生する場合、以下の手順を実行して問題を解決できることがあります。
  1. Dcomcnfg を使用して設定を変更している際に、サーバーが稼動していないことをタスク マネージャを使用して確認します。すべての設定は、プロセスが起動するときに割り当てられます。設定を変更する際にサーバーが稼動していると、次にサーバーが再起動されるまで、新しい設定は有効となりません。
  2. サーバーとクライアントが同じコンピュータ上で正しく稼動することを確認します。クライアントとサーバーをリモートで稼動させる前に、これらがローカルで、つまり同じコンピュータ上で正しく稼動することを常に確認する必要があります。
  3. 発生している問題が、通常、コード自体に関連しない DCOM の問題なのか、またはアプリケーション固有のコーディングの問題なのかを判別します。これを行うには、1 つまたは 2 つの単純なメソッドしか持たない非常に簡単なクライアント/サーバー アプリケーションを作成します。通常の方法でパッケージ化とインストールを実行します。サーバーがイベントを発生させると、この小規模なサンプルでもイベントが発生します。関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
    266717 Visual Basic を使用して DCOM クライアント/サーバー アプリケーションを作成する方法
    267836 Visual Basic を使用して、イベントを発生させる DCOM クライアント/サーバー アプリケーションを作成する方法
    開発の初期段階から最終的なパッケージ化や展開までを順を追って説明している上記の資料を、ガイドラインとして使用するのが理想的です。アプリケーション用に使用しているのと同じ設定で、サンプルが機能するかどうかを確認します。問題が DCOM に関連している場合は、アプリケーションと同じ問題が小規模なサンプルでも発生します。問題の原因が見つかるまで、この小規模なサンプルを使用してトラブルシューティングを継続して実行します。同じ設定で小規模なサンプルが機能し、本来のアプリケーションが機能しない場合は、次の 2 つの問題が考えられます。
    • コード内に問題を発生させる何らかの原因があります。たとえば、コード内でデータベースにアクセスしていますが、サーバーのユーザー ID にアクセスするための権限がありません。ファイルにアクセスしたり、他のオブジェクトをインスタンス化したりする場合に、同じ問題が発生する可能性があります。
    • コードは適切ですが、サーバーに対する複数のエントリが存在するなど、レジストリに問題があります。関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
      180525 [VB] 同一の DCOM サーバーが DCOMCNFG に複数表示される
    • クライアント コンピュータが誤ったサーバー コンピュータを指しています。クライアント コンピュータ上で Dcomcnfg を起動し、[場所] タブを確認します。関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
      268550 Visual Basic の DCOM クライアント/サーバー アプリケーションに Dcomcnfg を使用する方法
  4. クライアントとサーバーを正しくパッケージ化しインストールしていることを確認します。配布パッケージを正しく作成することは、インストールが成功するための基本となります。Visual Basic を使用して、DCOM クライアント/サーバー アプリケーションを作成する方法を手順を追って説明しているサンプルを参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
    266717 Visual Basic を使用して DCOM クライアント/サーバー アプリケーションを作成する方法
    267836 Visual Basic を使用して、イベントを発生させる DCOM クライアント/サーバー アプリケーションを作成する方法
  5. サーバー コンピュータからクライアント コンピュータに、そしてその逆方向に Ping を実行することにより、ネットワークが正常に機能していることを確認します。サーバー コンピュータ上でコマンド プロンプト ウィンドウを開き、以下のコマンドを実行します。ここでの ClientcomputerName は、サーバー コンピュータで Ping を実行する場合のクライアント コンピュータの名前です。
    Ping ClientcomputerName
    すべてが正しく動作している場合、3 ~ 4 個の応答が表示され、それぞれに要した時間も表示されます。タイムアウトまたは他のエラーが表示される場合は、ネットワーク設定に問題があり、作業を続ける前にそれらの問題を解決する必要があります。同じ手順をクライアント コンピュータ上で、サーバー コンピュータの名前を指定して実行します。
  6. クライアント コンピュータ上の Dcomcnfg で、サーバーの場所をサーバーの名前ではなく IP アドレスで指定します。IP アドレス指定で正常に動作し、名前指定で正常に動作しない場合は、ネットワーク設定に問題がある可能性が高いと言えます。
  7. サーバーとクライアントを再起動します。一部の設定がメモリにキャッシュされていることがあり、Dcomcnfg で設定を変更した後で再起動すると、問題が解決することがあります。
  8. Windows 95 または Windows 98 では、TCP/IP プロトコルを使用します。これを行うには、Dcomcnfg で既定のプロトコルの一覧から他のすべてのプロトコルを削除します。
  9. 通常、DCOM で問題が発生している場合は、CreateObject オブジェクト関数を呼び出してリモート オブジェクトのインスタンス化を試みる際か、New キーワードを使用してオブジェクト変数を設定する際にエラーが発生します。エラー メッセージが表示されるのは、オブジェクト自体の作成によるものなのか、またはオブジェクトの Initialize イベントの処理によるものなのかを判別することが重要です。インスタンス化しようとしているオブジェクトの Initialize イベントにコードが存在しない場合は、エラーは間違いなくオブジェクトのインスタンス化に関連しています。ただし、Initialize イベントにデータベースへの接続や他のオブジェクトのインスタンス化などのコードが存在する場合は、Initialize イベント内でエラー トラップを使用して独自のユーザー エラーを発生させる必要があります。Initialize イベント内でエラーをトラップしない状態でエラーを発生させると、エラーがクライアントにまで波及し、問題の特定に混乱が生じる可能性があります。問題が実際には Initialize イベント内のコードにある場合でも、オブジェクト作成に問題があると誤って判断する可能性があります。
  10. サーバーが Microsoft Windows NT 4 または Microsoft Windows 2000 上で稼動している場合、イベント ビューアを使用して、DCOM 接続が失敗した理由について追加の監査情報を入手することができます。ただし、こうした種類のイベントのログ出力は、通常、デフォルトで無効となっており、監査オプションを設定してこれを有効にする必要があります。

    これらのオプションを Windows NT 4 で有効にするには、以下の手順を実行します。

    • [スタート] ボタンをクリックし、[プログラム]、[管理ツール (共通)] を順にポイントし、[ユーザー マネージャ] (または [ドメイン ユーザー マネージャ]) をクリックします。
    • NT 4 Server を稼動している場合は、ドメインを選択する必要があります。この場合、[ユーザー] メニューの [ドメインの選択] をクリックし、使用しているローカル コンピュータを選択します。
    • [原則] メニューの [監査] をクリックします。最初の 3 つのエントリである [ログオンとログオフ]、[ファイルとオブジェクトへのアクセス]、および [ユーザー権利の使用] のそれぞれの [成功] および [失敗] のチェック ボックスをオンにします。[OK] をクリックしてユーザー マネージャを閉じます。

    これらのオプションを Windows 2000 で有効にするには、以下の手順を実行します。

    • [スタート] ボタンをクリックし、[プログラム]、[管理ツール] を順にポイントし、[ローカル セキュリティ ポリシー] をクリックします。
    • 左側のウィンドウに、ツリー ビューが表示されます。[ローカル ポリシー] の左にあるプラス (+) 記号をクリックすると、[監査ポリシー] が表示されます。[監査ポリシー] をクリックすると、右側のウィンドウにすべての監査オプションが、有効または無効の設定情報と共に表示されます。監査オプションを右クリックすると、成功時または失敗時の監査の有効または無効を設定できます。
    • [ログオン イベントの監査]、[オブジェクト アクセスの監査]、および [特権使用の監査] の各オプションで、成功時および失敗時の監査を有効にします。
    • [ローカル セキュリティ設定] ウィンドウを閉じます。

    これらのログ出力オプションを有効にした後で、クライアントを再度テストします。エラー メッセージが表示されたら、イベント ビューアを使用して DCOM イベントを探します。イベントには、アクセスが拒否された理由が含まれています。また、クライアント コンピュータにログオンしたユーザー名と、そのユーザーがドメイン ユーザーであるか、またはローカル ユーザーであるかの情報も提供されます。クライアントにより要求されたプロトコルがサーバーで利用できるかどうかなども判明します。COM ログは、通常、システム ログに記録されます。
  11. サーバーに複数のクラスが存在し、その一部が機能しており、他が機能していない場合は、クライアント コンピュータ上の Dcomcnfg で各クラスのエントリを確認します。デフォルトでは、クラスごとに固有の AppID が割り当てられており、それぞれ固有の設定となっているため、一部のクラスが正しく設定され、他のクラスが正しく設定されていない可能性があります。クライアントのアプリケーション一覧でサーバーを見つける方法の関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
    268550 Visual Basic の DCOM クライアント/サーバー アプリケーションに Dcomcnfg を使用する方法

実行時エラー 70: 書き込みできません

このエラーは、通常、セキュリティ設定に関連しています。このエラーは、呼び出しが送信先コンピュータに届いていることを示しており、ネットワーク設定に問題はないと考えられます。このエラーが表示された場合に確認する項目は、以下のとおりです。
  • 認証レベルを [接続] に設定している場合、クライアント コンピュータにログオンしているユーザーが、ローカル ユーザーとしてではなく、ドメイン ユーザーとしてログオンしていることを確認します。
  • 認証レベルを [接続] に設定している場合、サーバー コンピュータが実際にドメインに所属していることを確認します。サーバー コンピュータがスタンドアロン コンピュータである場合、クライアント コンピュータとサーバー コンピュータの両方で一致するユーザー名とパスワードが指定されていない限り、ユーザーは認証されません。
  • 認証レベルを [(なし)] に設定している場合、クライアント コンピュータとサーバー コンピュータの両方でこのオプションを [(なし)] に設定していることを確認します。
  • 認証レベルが [(なし)] に設定されており、クライアント コンピュータとサーバー コンピュータの両方でこの設定が正しいことを確認したら、クライアント アプリケーションおよびサーバー アプリケーションの両方で、CoInitializeSecurity または CoSetProxyBlanket などの関数を使用して認証をプログラムで設定していないことを確認します。認証をプログラムで設定すると、Dcomcnfg で設定されたレジストリ エントリが上書きされます。
  • 認証レベルが [(なし)] に設定されており、ユーザーがドメインに所属していない場合、[アクセスの許可] および [起動の許可] に "Everyone" (Windows 95 および Windows 98 の場合は、"すべてのユーザー") が含まれている必要があります。
  • Dcomcnfg で [アクセスの許可] および [起動の許可] を確認し、クライアント コンピュータにログオンしているユーザーが、これらの一覧に明示的に含まれているか、または表示されているグループに含まれていることを確認します。
  • この資料の「確認する必要のある既知の問題」を参照してください。関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
    216051 [FIX] NT 4.0 SP4 の DCOMCNFG は HKCR\APPID 下に書き込まない

実行時エラー 429: ActiveX コンポーネントはオブジェクトを作成できません

このエラーを発生させる可能性がある原因は、以下のとおりです。
  • サーバー アプリケーションがサーバー コンピュータに正しくインストールされていません。サーバー コンピュータで Dcomcnfg を実行し、アプリケーションの一覧でサーバー アプリケーションをクリックし、[プロパティ] をクリックします。[場所] タブで、[このコンピュータ上でアプリケーションを実行する] チェック ボックスだけがオンになっていることを確認します。
  • バイナリ互換のないサーバー アプリケーションを再コンパイルし、クライアント アプリケーションを再コンパイルしていません。クライアント側が古いクラス ID を探している可能性があります。クライアント アプリケーションを再コンパイルしている場合でも、レジストリに古いエントリと新しいエントリが複数存在している可能性があります。関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
    180525 [VB] 同一の DCOM サーバーが DCOMCNFG に複数表示される
  • [場所] タブで誤ったサーバー名を使用している可能性があります。たとえば、コンピュータ ServerA にサーバー アプリケーションをインストールしているにもかかわらず、何らかの理由により、Dcomcnfg で場所を ServerB と定義しています。クライアント コンピュータで Dcomcnfg を実行し、アプリケーション一覧でサーバー アプリケーションを見つけます。サーバー アプリケーションをクリックして [プロパティ] をクリックします。[場所] タブをクリックしてサーバー コンピュータの名前が正しいことを確認します。アプリケーション一覧でサーバー アプリケーションを見つけることができない場合は、次の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) の資料の「Locating your server in the client's applications list (クライアントのアプリケーション一覧でサーバー アプリケーションを見つける)」を参照してください。
    268550 Visual Basic の DCOM クライアント/サーバー アプリケーションに Dcomcnfg を使用する方法
  • この資料の「確認する必要のある既知の問題」も参照してください。関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
    193143 [VB] DCOM クライアントがハングしてエラー 429 を表示する

エラー 462 : リモート サーバーがないか、使用できる状態ではありません

このエラー メッセージを発生させる可能性がある原因は、以下のとおりです。
  • [場所] タブで誤ったサーバー名を使用している可能性があります。たとえば、コンピュータ ServerA にサーバー アプリケーションをインストールしているにもかかわらず、何らかの理由により、Dcomcnfg で場所を ServerB と定義しています。ServerB は有効なコンピュータではありません。クライアント コンピュータで Dcomcnfg を実行し、アプリケーションの一覧でサーバー アプリケーションを見つけます。サーバー アプリケーションをクリックして [プロパティ] をクリックします。[場所] タブをクリックしてサーバー コンピュータの名前が正しいことを確認します。アプリケーションの一覧でサーバー アプリケーションを見つけることができない場合は、次の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) の資料の「Locating your server in the client's applications list (クライアントのアプリケーション一覧でサーバー アプリケーションを見つける)」を参照してください。
    268550 Visual Basic の DCOM クライアント/サーバー アプリケーションに Dcomcnfg を使用する方法
  • クライアントからサーバーに対して Ping を実行し、サーバーにアクセスできることを確認します。同様に、サーバーからクライアントに Ping を実行し、クライアントにアクセスできることを確認します。Ping では、名前指定と IP アドレス指定の両方をテストします。この資料の「追加のトラブルシューティング」の手順 5. を参照してください。
  • サーバーが Windows 95、Windows 98、または Windows Me のコンピュータ上で稼動しており、クライアントの接続を待機しているためサーバーが稼動していないか、または RPCSS.EXE が実行されていません。このトピックの関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
    165101 [VB5] Windows 95 を DCOM サーバーとして使用する方法
  • コンピュータに複数のネットワーク カードが構成されています。このトピックの関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
    183930 [FIX] マルチホーム コンピュータで UDP を使用すると IP が破損する
  • この資料の「確認する必要のある既知の問題」も参照してください。
  • サーバー コンピュータが稼動していないか、再起動中です。

サーバーが応答を停止する

サーバーにユーザー インターフェイスが組み込まれていない場合、[対話型インターフェイスの抑制] チェック ボックスがオンになっていることを確認します。このチェック ボックスがオフになっていると、たとえば、トラップされないエラーによりサーバーがメッセージ ボックスを表示する可能性があります。サーバーが [対話ユーザー] のユーザー ID で稼動していない場合、このメッセージ ボックスはだれも見ることができないため、サーバーは、閉じられることのないボックスが閉じられるのを待ち続けます。[対話型インターフェイスの抑制] チェック ボックスをオンに設定すると、メッセージ ボックスはログ ファイルに出力されます。

インストール後にクライアントがクラッシュする

このトピックの関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
185193 [PRB] Clireg32 が DCOM サーバーのタイプ ライブラリの登録に失敗する
221173 [PRB] VB6 をインストールしても Clireg32.exe が更新されない

確認する必要のある既知の問題

インストールに影響を及ぼす可能性のある既知の問題を以下に示します。これらは、他の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) の資料で説明されており、それらの資料 ID がここに示されています。この資料や既知の問題で説明されているトラブルシューティングの手順を実行しても DCOM アプリケーションで引き続き問題が発生する場合は、この資料に記載されていない資料が存在する可能性がありますので、「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) を必ず検索してください。
  1. 次のエラー メッセージは、Service Pack 1 以前の Visual Basic 6.0 Initial Release で作成されたサーバー アプリケーションに影響を及ぼします。
    193143 [VB] DCOM クライアントがハングしてエラー 429 を表示する
  2. 次の問題は、Windows NT 4.0 Service Pack 4 に付属している Dcomcnfg で発生し、Windows NT 4.0 Service Pack 6 で修正されています。ただし、SP6 に付属している修正済みのバージョンをインストールしても、SP6 のインストール前にインストールされたサーバーでは、この問題が引き続き発生します。問題は、Dcomcnfg が Hkey_Classes_Root\AppID 下で必要なレジストリ キーを含んでいないことにより発生します。HKCR\AppID は、サーバーの実行可能ファイルを、その AppID に対応付けるキーです。たとえば、サーバーの実行可能ファイルが MyServer.exe である場合、この名前を持つキーが HKCR\AppID 下に存在する必要があります。このキーの下の値の 1 つは、サーバーの AppID GUID を含む AppID となっている必要があります。不足しているエントリを手動で追加する方法については、次の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) で説明されている手順を参照してください。
    216051 [FIX] NT 4.0 SP4 の DCOMCNFG は HKCR\APPID 下に書き込まない
    このエラーにより、このサーバー用に Dcomcnfg で定義された独自のエントリすべてが、システムで無視されます。たとえば、サーバーへのアクセスおよびサーバーの起動の権限を持つユーザーの一覧を定義し、この一覧に User1 が含まれている場合でも、User1 がサーバーに接続しようとすると、エラー 70 "アクセスが拒否されました" が表示されることがあります。発生する可能性がある別の問題としては、サーバーのユーザー ID を [対話ユーザー] に設定しても、サーバーが、デフォルトである [起動したユーザー] のユーザー ID で動作し続ける可能性があります。
  3. Visual Basic 5.0 に付属している Clireg32.exe にはバグがあります。このバグにより、クライアントがインストール後にクラッシュします。Visual Basic 6.0 に付属している Clireg32 のバージョンではこの問題は修正されています。ただし、Visual Basic 6.0 をインストールする際に古いバージョンがコンピュータ上に存在すると、インストール処理ではファイルが更新されません。このため、古いバージョンがコンピュータで引き続き使用されます。

    Clireg32.exe は、VBR ファイルおよび TLB ファイルをクライアント コンピュータに登録するユーティリティです。クライアント用の配布パッケージを作成し、VBR ファイルを追加すると、ディストリビューション ウィザード (PDW) が自動的に Clireg32.exe を配布パッケージに追加します。問題のある clireg32.exe のバージョンが開発コンピュータに存在する場合、問題のあるバージョンをアプリケーションと共に配布する可能性があります。配布先コンピュータに新しいバージョンが存在しない場合、この問題のあるバージョンが使用されます。Visual Basic 5.0 に付属している問題のあるバージョンは、5.00.3716 (日付 : 1997 年 1 月 16 日 12:00) です。
    185193 Clireg32 が DCOM サーバーのタイプ ライブラリの登録に失敗する
    221173 VB6 をインストールしても Clireg32.exe が更新されない
  4. 以下のバグは、複数のネットワーク カードが構成されているコンピュータ上で DCOM を使用すると、問題を発生させる可能性があります。表示される可能性のあるエラー メッセージは、以下のとおりです。
    エラー 462 : リモート サーバーがないか、使用できる状態ではありません。
    この問題を回避するには、このコンピュータ上で利用できるプロトコルの一覧に TCP/IP だけが含まれるようにします。この問題は、NT4 SP4 で修正されています。
    183930 マルチホーム コンピュータで UDP を使用すると IP が破損する
  5. Windows NT コンピュータ上の COM クライアントが、リモート コンピュータ上で認証されないユーザー ID で稼動している場合は、クライアントにより起動された COM サーバーは、約 6 分後にシャットダウンします。
    175020 [OLE] リモート COM サーバーが 6分後にシャットダウンしてしまう
関連情報
詳細については、次の書籍を参照してください。
70 429 462
プロパティ

文書番号:269330 - 最終更新日: 12/05/2015 21:10:19 - リビジョン: 2.2

Microsoft Visual Basic 5.0 Enterprise Edition, Microsoft Visual Basic 6.0 Enterprise Edition

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