.NET Framework 3.5 インストール時のエラー0x800F0906、0x800F081F、0x800F0907、0x800F0922

この記事は、Microsoft .NET Framework 3.5 のインストール エラーを修正する際に役立ちます。

適用対象: Windows 10 - すべてのエディション、Windows Server 2019、Windows Server 2012 R2
元の KB 番号: 2734782

注:

.Net Framework のインストール時に、この記事に記載されているエラーとは異なるエラーが発生することがありますが、それらのエラーも、以下の手順を試すことで修正できる場合があります。 Microsoft は、.NET Framework の帯域外 (OOB) 更新プログラムをリリースしています。 2022 年 1月 11 日の Windows Update のインストール後の問題に対処するための .NET Framework 帯域外更新プログラム

Windows Server の場合の解決方法

Windows Server で .NET Framework 3.5 をインストールすると、次のエラーが発生する場合があります。

エラー コード 0x800F0906

このエラー コードは、コンピューターが Windows Update から必要なファイルをダウンロードできないために発生します。

この問題を解決するには、以下のいずれかの方法を使用します。

方法 1: インターネット接続を確認する

この動作は、ネットワーク、プロキシ、またはファイアウォールの構成または障害が原因で発生することがあります。 この問題を修正するには、Microsoft Update Web サイトに接続してみてください。

この Web サイトにアクセスできない場合は、インターネット接続を確認するか、Web サイトへのアクセスをブロックするような構成があるかどうかをネットワーク管理者に確認してください。

方法 2: グループ ポリシー設定を構成する

この動作は、システム管理者が、Windows Update サーバーではなく Windows Server Update Services (WSUS) を使用してサービスを受けるようにコンピューターを構成したことが原因で発生することもあります。 この場合は、システム管理者に連絡し、[オプション コンポーネントのインストールおよびコンポーネントの修復のための設定を指定する] グループ ポリシー設定を有効にし、[代替ソース ファイル パス] 値を構成するか、[Windows Server Update Services (WSUS) の代わりに、Windows Update に直接アクセスして修復コンテンツをダウンロードする] オプションを選択するように依頼します。

グループ ポリシー設定を構成するには、次の手順を実行します。

  1. ローカル グループ ポリシー エディターまたはグループ ポリシー管理コンソールを起動します。

    画面の右上隅をポイントし、[検索] をクリックして「グループ ポリシー」と入力し、[グループ ポリシーの編集] をクリックします。

  2. [コンピューターの構成]、[管理用テンプレート] の順に展開し、[システム] を選択します。 この手順のスクリーン ショットを以下に示します。

    [システム] グループ ポリシー設定ウィンドウのスクリーンショット。

  3. [オプション コンポーネントのインストールおよびコンポーネントの修復のための設定を指定する] グループ ポリシー設定を開き、[有効] を選択します。 この手順のスクリーン ショットを以下に示します。

    [オプション コンポーネントのインストールおよびコンポーネントの修復のための設定を指定する] 項目の [有効] オプションのスクリーンショット。

  4. 代替ソース ファイルを指定する場合は、[代替ソース ファイル パス] ボックスで、インストール メディアの \sources\sxs フォルダーの内容が含まれている共有フォルダーの完全修飾パスを指定します。

    共有フォルダーのパスの例: \\server_name\share\Win8sxs

    または、WIM ファイルを指定します。 代替ソース ファイルの場所として WIM ファイルを指定するには、プレフィックス WIM: をパスに追加し、WIM ファイルで使用するイメージのインデックスをサフィックスとして追加します。

    WIM ファイルのパスの例: WIM:\\server_name\share\install.wim:3

    注:

    この例で、3 は、機能ファイルが含まれているイメージのインデックスを表します。

  5. 必要な場合は、[Windows Server Update Services (WSUS) の代わりに、Windows Update に直接アクセスして修復コンテンツをダウンロードする] チェック ボックスをオンにします。

  6. [OK] をタップまたはクリックします。

  7. 管理者特権を持つコマンド プロンプトで、gpupdate /force を入力し、Enter キーを押して、ポリシーを直ちに適用します。

方法 3: Windows インストール メディアを使用する

.NET Framework 3.5 機能を有効にする場合、ファイル ソースとして Windows インストール メディアを使用できます。 これを行うには、次の手順を実行します。

  1. Windows インストール メディアを挿入します。

  2. 管理者特権を持つコマンド プロンプトで、次のコマンドを実行します。

    Dism /online /enable-feature /featurename:NetFx3 /All /Source:<drive>:\sources\sxs /LimitAccess
    

    このコマンド内の <drive> は DVD ドライブを示すドライブ文字が入るプレースホルダーです。 たとえば、次のコマンドを実行します。

    Dism /online /enable-feature /featurename:NetFx3 /All /Source:D:\sources\sxs /LimitAccess
    

方法 4: Windows Server の代替手順

Windows Server 2012 R2 では、Windows PowerShell コマンドレットまたは役割と機能の追加ウィザードを使用して代替ソースを指定することもできます。

Windows PowerShell を使用するには、次の手順を実行します。

  1. Windows インストール メディアを挿入します。

  2. 管理者特権を持つ Windows PowerShell コマンド ウィンドウで、次のコマンドを実行します。

    Install-WindowsFeature name NET-Framework-Core source <drive>:\sources\sxs
    

    このコマンド内の <drive> は、DVD ドライブまたは Windows インストール メディアを示すドライブ文字が入るプレースホルダーです。 たとえば、次のコマンドを実行します。

    Install-WindowsFeature name NET-Framework-Core source D:\sources\sxs
    

役割と機能の追加ウィザードを使用するには、次の手順を実行します。

  1. Windows インストール メディアを挿入します。

  2. 役割と機能の追加ウィザードを起動します。

  3. [機能の選択] ページで、[.NET Framework 3.5 の機能] チェック ボックスをオンにし、[次へ] をクリックします。

  4. [インストール オプションの確認] ページで、[代替ソース パスの指定] リンクをクリックします。 この手順のスクリーン ショットを以下に示します。

    [インストール オプションの確認] ページにある [代替ソース パスの指定] リンクのスクリーンショット。

  5. [代替ソース パスの指定] ページで、ローカル パスまたはネットワーク共有パスとして SxS フォルダーのパスを入力します。 この手順のスクリーン ショットを以下に示します。

    [代替ソース パスの指定] ページのスクリーンショット。

  6. [OK] をクリックします。

  7. [インストール] をクリックしてウィザードを終了します。

エラー コード 0x800F081F

このエラー コードは、代替インストール ソースが指定され、さらに以下のいずれかの条件に該当する場合に発生する可能性があります。

  • パスで指定された場所にこの機能をインストールするために必要なファイルが含まれていない。
  • 機能をインストールしようとしているユーザーが、その場所とファイルに対する読み取り以上のアクセス許可を持っていない。
  • インストール ファイルのセットが壊れている、不完全、または搭載している Windows のバージョンに対して無効である。

この問題を修正するには、ソースの完全なパス (x:\sources\sxs) が正しいこと、およびその場所に対して読み取りアクセス以上のアクセス権を持っていることを確認します。 これを行うには、影響を受けたコンピューターから直接ソースにアクセスしてみます。 インストール ソースに有効で完全なファイルのセットが含まれていることを確認します。 問題が解決しない場合は、異なるインストール ソースを使用してみます。

エラー コード 0x800F0907

このエラー コードは、代替インストール ソースが指定されていないか無効であり、かつ [オプション コンポーネントのインストールおよびコンポーネントの修復のための設定を指定する] グループ ポリシー設定が [Windows Update からペイロードのダウンロードを試行しない] に構成されている場合に発生します。

この問題を修正するには、ポリシー設定が環境に適しているかどうかを確認します。 機能のペイロードを Windows Update からダウンロードしない場合は、グループ ポリシー設定で [代替ソース ファイルのパス] 値を構成することを検討します。

注:

ローカル コンピューターでグループ ポリシー設定を変更するには、Administrators グループのメンバーである必要があります。 管理するコンピューターのグループ ポリシー設定がドメイン レベルで制御されている場合は、システム管理者に連絡します。

これを行うには、次の手順を実行します。

  1. 使用している環境に合わせてローカル グループ ポリシー エディターまたはグループ ポリシー管理コンソールを起動します。

  2. [コンピューターの構成]、[管理用テンプレート] の順に展開し、[システム] を選択します。

  3. [オプション コンポーネントのインストールおよびコンポーネントの修復のための設定を指定する] グループ ポリシー設定を開き、[有効] を選択します。

  4. [Windows Update からペイロードのダウンロードを試行しない] グループ ポリシー設定が有効になっているかどうかを確認し、環境に適した設定を判断します。

  5. 代替ソース ファイルを指定する場合は、[代替ソース ファイルのパス] ボックスで、インストール メディアの \sources\sxs フォルダーの内容が含まれている共有フォルダーの完全修飾パスを指定します。 または、WIM ファイルを指定します。 代替ソース ファイルの場所として WIM ファイルを指定するには、プレフィックス WIM: をパスに追加し、WIM ファイルで使用するイメージのインデックスをサフィックスとして追加します。 次に指定できる値の例を示します。

    • 共有フォルダーのパス: \\server_name\share\Win8sxs
    • WIM ファイルのパス、ここで 3 は、機能ファイルが含まれているイメージのインデックスを表します:
      WIM:\\server_name\share\install.wim:3
  6. 必要な場合は、[Windows Server Update Services (WSUS) の代わりに、Windows Update に直接アクセスして修復コンテンツをダウンロードする] チェック ボックスをオンにします。

  7. [OK] をタップまたはクリックします。

  8. 管理者特権を持つコマンド プロンプトで、gpupdate /force を入力し、Enter キーを押して、ポリシーを直ちに適用します。

Windows 10 の場合の解決方法

  • エラー コード 0x800F0906、0x800F081F、または 0x800F0907

    Windows 10 の場合のエラー コードを修正するには、次の手順を実行します。

    1. Windows メディア作成ツールをダウンロードして、ローカルに ISO イメージを作成するか、インストール済み Windows バージョンのイメージを作成します。

    2. 方法 2 と同様にグループ ポリシーを構成します。ただし以下の手順にも従ってください。

      1. 手順 1 で作成した ISO イメージをマウントします。
      2. [代替ソース ファイルのパス] が ISO の ISO sources\sxs フォルダーをポイントするようにします。
      3. gpupdate /force コマンドを実行します。
      4. .NET Framework 機能を追加します。
  • エラー コード 0x800F0922

    Windows 10 アップグレードの実行時に次のエラー メッセージが表示される。

    0x800F0922 CBS_E_INSTALLERS_FAILED: 高度なインストーラーとジェネリック コマンドの処理に失敗しました (Processing advanced installers and generic commands failed)。

    注:

    このエラー コードは .NET Framework 固有のものではありません。

    この問題を解決するには、次の手順を実行します。

    1. .NET Framework のインストール ファイル フォルダーを開きます。

    2. [ソース] フォルダーを開きます。

    3. [SXS] フォルダーを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

    4. [セキュリティ ] をクリックし、[読み取りと実行] の横にチェック マークが付いていることを確認します。 チェック マークが付いていない場合は、[編集] ボタンをクリックしてチェック マークを付けます。

    5. Windows キーを押しながら X キーボード ショートカットを押します。

    6. [コマンド プロンプト (管理者)] をクリックします。

    7. コマンド プロンプト ウィンドウで次のコマンドを入力して Enter キーを押します。

      dism /online /enable-feature /featurename:netfx3 /all /source:c:\sxs /limitaccess
      
    8. コマンド プロンプト ウィンドウで次のコマンドを入力して Enter キーを押します。

      dism /online /Cleanup-Image /RestoreHealth
      

詳細

これらのエラーは、インストール ウィザード、展開イメージのサービスと管理 (DISM) ツール、または Windows PowerShell コマンドを使用して .NET Framework 3.5 を有効にするときに発生することがあります。

Windows 10 および Windows Server 2012 R2 では、.Net Framework 3.5 はオンデマンド機能です。 オンデマンド機能のメタデータが組み込まれています。 ただし、オンデマンド機能関連のバイナリおよびその他のファイルは組み込まれていません。 ユーザーが何らかの機能を有効にすると、Windows は Windows Update にアクセスして、機能をインストールするために不足している情報をダウンロードしようとします。 ご利用の環境のネットワーク構成や、更新プログラムをコンピューターにどのようにインストールするように構成してあるかが、この処理に影響します。 そのため、このような機能を初めてインストールするときにエラーが表示されることがあります。

これらのエラー コードに関連するエラー メッセージ

エラー コード エラー メッセージ
0x800F0906 ソース ファイルをダウンロードできませんでした。
機能の復元に必要なファイルの場所を指定するには、source オプションを使用してください。 ソースの場所を指定する方法の詳細については、http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=243077 を参照してください。
DISM ログ ファイルは C:\Windows\Logs\DISM\dism.log にあります。

必要な変更を完了できませんでした。
インターネットに接続して、必要なファイルをダウンロードできませんでした。 インターネットに接続していることを確認し、[再試行] をクリックしてやり直してください。

1 つ以上の役割、役割サービス、または機能のインストールに失敗しました。
ソース ファイルが見つかりませんでした。 役割と機能の追加ウィザードの新しいセッションで役割、役割サービス、または機能のインストールを再実行し、ウィザードの [確認] ページで [代替ソース パスの指定] をクリックして、インストールに必要なソース ファイルの有効な場所を指定してください。 接続先のサーバーのコンピューター アカウントを使用してアクセスできる場所を指定する必要があります。

0x800F0906 - CBS_E_DOWNLOAD_FAILURE

エラー コード: 0x800F0906

エラー: 0x800f0906
0x800F081F ソース ファイルが見つかりませんでした。
機能の復元に必要なファイルの場所を指定するには、Source オプションを使用してください。 ソースの場所を指定する方法の詳細については、http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=243077 を参照してください。
DISM ログ ファイルは C:\Windows\Logs\DISM\dism.log にあります

0x800F081F - CBS_E_SOURCE_MISSING

エラー コード: 0x800F081F

エラー: 0x800F081F
0x800F0907 DISM が失敗しました。 操作は実行されませんでした。
詳細については、ログ ファイルを確認してください。
DISM ログ ファイルは C:\Windows\Logs\DISM\dism.log にあります

ネットワーク ポリシーの設定により、インターネットに接続して、要求された変更の完了に必要なファイルをダウンロードすることができませんでした。 詳細についてはネットワーク管理者に問い合わせてください。

0x800F0907 - CBS_E_GROUPPOLICY_DISALLOWED

エラー コード: 0x800F0907

エラー: 0x800F0907

Windows Update 要件外での .NET Framework 3.5 のダウンロード

ボリューム ライセンスまたは MSDN サブスクリプションをお持ちのお客様は、オンデマンド機能メディアを入手できます。したがって、.NET Framework 3.5 を入手できます。

.NET Framework 3.5 のインストール時に表示されるエラー コードが記載されていない

.NET Framework 3.5 のインストール時に、この資料に記載されていないエラー コードが表示されることがあります。詳しくは、次の記事を参照してください。