Microsoft Exchange Server 環境にて、「送信者」「受信者」に「特定の文字」が含まれるルールを実行した場合、正常に動作しない。

Office 2003 のサポートは終了しました

マイクロソフトでは、2014 年 4 月 8 日に Office 2003 のサポートを終了しました。この変更は、ソフトウェアの更新プログラムおよびセキュリティ オプションに影響しています。 この変更の意味および保護された状態を維持する方法について説明します。

現象
Microsoft Exchange Server 環境にて、ルールの条件で「特定の文字」に SMTP 電子メールアドレスに含まれる文字列を指定してもルールが適切に動作しません。
原因
「送信者」と「受信者」が同じMicrosoft Exchange Server 組織内の場合、送受信者の電子メールアドレスの値は SMTP 電子メールアドレスではなく、
Active Directory のLegacyExchangeDN という属性の値を取得し動作しています。
このため、ルールの条件として指定した値が合致せず、ルールが適切に動作しません。

詳細:
Exchange 組織内からのメールと、Exchange 組織外からのメールでは、メール アイテムが差出人のアドレスとして保持する際の、値の形式が異なっています。

差出人アドレスの値は PR_SENDER_EMAIL_ADDRESS という MAPI プロパティに保持されていますが、
組織外の場合と組織内の場合には、それぞれ下記の値が保持されています。

差出人が Exchange 組織外の場合

Property Name(s): PR_SENDER_EMAIL_ADDRESS, PR_SENDER_EMAIL_ADDRESS_A
Value: userA@microsoft.com


差出人が Exchange 組織内の場合

Property Name(s): PR_SENDER_EMAIL_ADDRESS, PR_SENDER_EMAIL_ADDRESS_A
Value: /O=Microsoft/OU=EXCHANGE ADMINISTRATIVE GROUP (XXXXXXXX)/CN=RECIPIENTS/CN=UserA

上記のように、差出人が組織外の場合はSMTP 電子メールアドレスの形式で保持されますが、
組織内の場合には、[LegacyExchangeDN] という Active Directory の属性値が保持されています。

解決方法
この問題を解決するには、MFCMapi ツールにより、メールアイテムから下記の MAPI プロパティの値を確認し、ルールの条件に指定するか、
ADSI エディター 等を使用してLegacyExchangeDN の値を確認し、ルールの条件に指定します。

MAPI プロパティ
LegacyExchangeDN より取得した情報は、下記のそれぞれのMAPI プロパティに格納されています。
「差出人」の情報: PR_SENDER_SEARCH_KEY プロパティ
「受信者」の情報: PR_EMAIL_ADDRESS プロパティ
回避策
例えば、「差出人」が組織内か組織外かを条件にルールを作成するには、下記のいずれかの方法で作成します。
  • LegacyExchangeDN または MAPI プロパティにて確認した値を元に、ルールの条件「特定の文字列」を指定しルールを作成します。

この例では、下記のように組織の値を指定して、組織内からのメッセージと判断します。
/o=Microsoft
  • SMTP 電子メールアドレスの値を元に、「差出人」が組織内の場合フォルダーへ移動するルールを作成します。
この例では、SMTPアドレスに必ず含まれる “@” という文字列が含まれていた場合は、例外条件としてルールを適用しない設定をすることで、組織内からのメッセージのみを指定のフォルダーへ移動するというルールを作成しています。

1. [仕分けルールと通知画面] を開きます。
2. [受信メッセージにルールを適用する] を選択し [次へ] をクリックします。
3. 条件の選択: 何も選択せずに [次] へをクリックします。
4. 処理の選択: [指定 フォルダーへ移動する] を選択し、フォルダー名を指定して、 [次へ] をクリックします。
5. 例外条件の選択: [差出人のアドレスに 特定の文字が含まれる場合を除く] を選択して、文字列に “@” を指定して、 [次へ] をクリックし、
[完了]をクリックします。
  • SMTP 電子メールアドレスの値を元に、「差出人」が組織外の場合フォルダーへ移動するルールを作成します。

    この例では、SMTP アドレスに必ず含まれる “@” という文字列が含まれる場合を条件として設定することで、
    組織外からのメッセージのみを指定のフォルダーへ移動するというルールを作成しています。

    1. [仕分けルールと通知画面] を開きます。
    2. [受信メッセージにルールを適用する] を選択し [次へ] をクリックします。
    3. 条件の選択: [差出人のアドレスに 特定の文字 が含まれる場合] を選択して、文字列に “@” を指定して、 [次へ] をクリックします。
    4. 処理の選択: [指定 フォルダーへ移動する] を選択し、フォルダー名を指定して、 [次へ] をクリックします。
    5. 例外条件の選択: 何も選択せずに、 [次へ] をクリックし、 [完了] をクリックします。
関連情報
Active Directory Explorer (AD Explorer)

AD Explorer は、Active Directory (AD) ビューアとエディターです。AD Explorer を使用すると、Active Directory データベースを操作したり、よく使用する場所を定義すること、ダイアログボックスを開けることなくオブジェクトや属性のプロパティを確認すること、アクセス許可を編集すること、オブジェクトのスキーマを表示すること、保存や再実行可能な高度な検索を行うことなどが可能です。

AD Explorerについての詳細は以下のMicrosoft ウェブサイトを参照してください:

http://technet.microsoft.com/ja-jp/sysinternals/bb963907

Active Directory Service Interfaces Editor (ADSI Edit)

ADSI Edit は、Active Directory でオブジェクトや属性の管理が可能なLightweight Directory Access Protocol (LDAP) エディターです。ADSI Edit (Adsiedit.msc) は、Active Directoryフォレスト内の各オブジェクトや属性を表示します。ADSI Edit を使用すると、他のActive Directory Microsoft Management Console (MMC)スナップインでは行うことのできない、属性のクエリや表示、編集が行えます。

ADSI Editについての詳細は、次のMicrosoft ウェブサイトを参照して下さいADSI :

http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc773354(WS.10).aspx

Microsoft Exchange Server MAPI Editor (MFCMAPI)

MFCMAPI ツールは、サンプルMAPIクライアントです。Microsoft が公開するAPIを使用して、グラフィカルユーザーインターフェースを介してMAPIストアへのアクセスを提供します。MFCMAPIは、Exchange およびOutlook 問題の調査に使用され、開発者に時系列でMAPI展開のサンプルを提供します。MFCMAPIの詳細は、次のCodePlex ウェブサイトを参照してください:

http://mfcmapi.codeplex.com
注意 : これは、マイクロソフトのサポート組織内で直接作成された "緊急公開" の資料です。 この資料には、確認中の問題に関する現状ベースの情報が記載されています。 情報提供のスピードを優先するため、資料には誤植が含まれる可能性があり、予告なしに随時改定される場合があります。 その他の考慮事項については、使用条件を参照してください。
プロパティ

文書番号:2789748 - 最終更新日: 09/29/2016 09:58:00 - リビジョン: 3.0

Microsoft Outlook 2010, Microsoft Office Outlook 2007, Microsoft Office Outlook 2003

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