Excel 2010 で条件付き書式が多く含まれるブックを開き、コピーや貼り付けなど編集をおこなうと入力が遅延したり Excel が応答しない

現象
Microsoft Excel 2010 で、条件付き書式が多く含まれるブックを開き、コピーや貼り付け、形式を選択して貼り付けなど編集を行っているとき、Excel 2010 の応答がなくなることがあります。
回避策
以下のいずれかの方法で回避してください。

方法 1 : ブックに含まれる条件付き書式を削除する
方法 2 : Excel 2010 のリアルタイムのプレビュー機能を無効化する
(a). Excel のオプションで設定する方法
(b). VBA で設定する方法
(c). レジストリで設定する方法


方法 1: ブックに含まれる条件付き書式を削除する

  1. Excel 2010 で現象が発生するブックを開きます。
  2. [ホーム]-[条件付き書式] をクリックし、[ルールのクリア]-[シート全体からルールをクリア] をクリックします。



方法 2: Excel 2010 のリアルタイムのプレビュー機能を無効化する

リアルタイムのプレビュー機能を無効化する場合、3 つの無効化の方法があります。
いずれかの方法で設定を実施します。

(a). Excel のオプション で設定する方法

  1. Excel 2010 を起動します。
  2. [ファイル]-[オプション]-[基本設定]-[リアルタイムのプレビュー表示機能を有効にする] オプションを変更します。

無効化を行う場合 : チェック オフ (無効)
有効化を行う場合 : チェック オン (有効)
 

(b). VBA で設定する方法
  1. Excel 2010 を起動します。
  2. Alt+F11 キーを押下し、Visual Basic Editor を起動します。
  3. [表示]-[イミディエイト ウィンドウ] をクリックします。
  4. 以下のコマンドを入力します。

無効化を行う場合 :
Application.EnableLivePreview = False

有効化を行う場合 :
Application.EnableLivePreview = True


(c). レジストリで設定する方法

次の手順を実行します。
  1. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。
  2. regeditと入力してから [OK] をクリックします。
  3. 次のレジストリ サブキーを見つけてクリックします。

    HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\14.0\Excel\Options
  4. [編集] メニューの [新規作成] をポイントし、[DWORD 値] をクリックしてください。
  5. LivePreview と入力し、ENTER キーを押します。
  6. LivePreviewを右クリックし、[変更] をクリックしてください。
  7. [値のデータ] ボックスに 0 と入力し、[OK] をクリックしてください。
  8. レジストリ エディターを終了します。
※ 有効化を行う場合はLivePreview の値を 1 に変更します。

状況
マイクロソフトでは、この問題について現在調査中です。詳細については、わかりしだいこの資料に掲載する予定です。
詳細
Office 2010 からの新機能 [リアルタイムのプレビュー表示機能] が有効になっている場合、[形式を選択して貼り付け] 操作時に、ユーザーがポイントした貼り付けオプションのプレビューを表示します。

条件付き書式が設定されている場合は、プレビュー時にルールが 1 つ 1 つ評価され、その後、書式設定されたプレビューを表示します。
そのため、条件付き書式の項目自体が多い場合や、あるいは、条件付き書式を設定する範囲が広いと、プレビューが表示されるまでに時間がかかったり、Excel が応答なしになることがあります。

ただし、処理自体は継続し行われているため、見た目上 Excel アプリケーションが応答なしにはなりますが、ある程度の時間が経過すると処理は完了し、Excel は入力を受け付ける状態となります。

なお、条件付き書式が設定されたセルを選択しコピー後、貼り付けを行う場合も同じようにルールが 1 つ 1 つ評価されます。そのため、貼り付け処理が完了するまでに時間がかかったり、Excel が応答なしになるなど、同様の現象が発生します。
関連情報
意図しない条件付き書式が、ブックに多数含まれた状態になる場合、Excel 2007 で編集が行われた可能性があります。
Excel 2007 では、条件付き書式が設定されたセルをコピーし、貼り付けを行うと、同一ルールにもかかわらず、同じルールを複製してしまう問題があります。
この問題は、サポート技術情報 973932 で修正が行われてました。
Excel 2010 では製品出荷時に修正されています。

Description of the Excel 2007 hotfix package (Excel-x-none.msp, Xlconv-x-none.msp): August 25, 2009 (973932)

Conditional formatting rules are duplicated when you copy and then paste cells in Excel 2007 (973823)

サポート技術情報 973932 は Excel 2007 の最新のサービス パック 3 に含まれています。

2007 Microsoft Office スイート Service Pack 3 (SP3) (2526086)


異なるバージョンの Excel を利用しブックが編集されることが想定される場合は、Excel 2007 クライアントには修正プログラムを適用し、レジストリを設定してください。
これにより、次に Excel 2007 を起動したときから、同一ルールは複製しない動作に変わります。

次の手順を実行します。
  1. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。
  2. regeditと入力してから [OK] をクリックします。
  3. 次のレジストリ サブキーを見つけてクリックします。

    HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\12.0\Excel\Options
  4. [編集] メニューの [新規作成] をポイントし、[DWORD 値] をクリックしてください。
  5. ReplaceCFOnPaste と入力し、ENTER キーを押します。
  6. ReplaceCFOnPasteを右クリックし、[変更] をクリックしてください。
  7. [値のデータ] ボックスに 1 と入力し、[OK] をクリックしてください。
  8.  レジストリ エディターを終了します。

Note :
修正プログラムの適用と、レジストリを設定しても、すでに現在ブックに含まれる重複したルールは削除されません。
必要のないルールは、[ホーム]-[条件付き書式] をクリックし、[ルールのクリア]-[シート全体からルールをクリア] から条件付き書式を削除してください。
注意 : これは、マイクロソフトのサポート組織内で直接作成された "緊急公開" の資料です。 この資料には、確認中の問題に関する現状ベースの情報が記載されています。 情報提供のスピードを優先するため、資料には誤植が含まれる可能性があり、予告なしに随時改定される場合があります。 その他の考慮事項については、使用条件を参照してください。
プロパティ

文書番号:2797222 - 最終更新日: 10/31/2016 14:21:00 - リビジョン: 5.0

Microsoft Office 2010 Service Pack 1

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