System Center Virtual Machine Manager 2008 R2 または System Center 2012 Virtual Machine Manager で管理しているフェールオーバー クラスター、ホスト、仮想マシンの設定や構成を、フェールオーバー クラスター マネージャーや Hyper-V マネージャーから変更すると、データの不整合が発生する場合がある

現象
System Center Virtual Machine Manager 2008 R2 または System Center 2012 Virtual Machine Manager (以下、まとめて SCVMM) で管理しているフェールオーバー クラスターやホスト、仮想マシンに対して、SCVMM を利用せずに設定や構成の変更を行うと、SCVMM データベース内の情報と実際の状態の間に不整合が発生することがあります。具体的には、例えば以下の様な作業によって不整合が発生することがあります。

a. SCVMM で管理している Hyper-V ホスト上の仮想マシンを Hyper-V マネージャーからエクスポートし、元の仮想マシンの名称を Hyper-V マネージャーから変更した上で、エクスポートした仮想マシンを元の仮想マシンと同一の名称でインポートする。
b. SCVMM で管理している Hyper-V ホスト上の仮想マシンを、Hyper-V マネージャーから削除する。
c. SCVMM で仮想しているクラスター上の仮想マシン リソースの名称を、フェールオーバー クラスター マネージャーから変更する。
d. SCVMM コンソールを用いて仮想マシンにマウントした ISO ファイルを、Hyper-V マネージャーからアンマウントする。

SCVMM は、定期的に実行する "ホストの更新" 処理によって管理対象の最新の状態を取得しています。しかし実装上の制約により、上記のような作業を実施した場合には、変更された設定や構成の情報の一部を取得できない場合が発生します。

このような状態に陥った場合、以下の様な問題が発生します。

- SCVMM コンソール上に同一の名称の仮想マシンが複数表示される。それらのうち一方が "不足" 状態となる。
- SCVMM コンソール上に削除済みの仮想マシンが表示される。
- SCVMM から仮想マシンに対する削除等の操作を行った際に、別の仮想マシンに対しても意図しない操作が実行される。
- SCVMM から Hyper-V ホストの削除を実行した際に、削除が失敗する。
原因
この現象は、SCVMM で管理しているフェールオーバー クラスターやホスト、仮想マシンに対して、SCVMM を利用せずに設定や構成の変更を行ったことで、SCVMM データベース内の情報と実際の状態の間に不整合が生じたことで発生します。
解決方法
これらの現象が発生した場合の最も安全な対処方法は、管理対象のフェールオーバークラスターもしくは Hyper-V ホストを SCVMM の管理対象から削除し、再度管理対象として再登録することです。ただし、再登録の過程で SCVMM のみが保持している仮想マシンやホストに関する情報 (所有者、コストセンター、カスタムプロパティ等) も削除されるため、実施に当たっては注意が必要です。なお Hyper-V ホスト自体が削除不能となった場合には、再登録による対処が不可能なため、通常は SCVMM の再インストールを実施する必要があります。

なお、System Center 2012 Virtual Machine Manager で新たに導入された Remove-SCVirtualMachine や Remove-SCVMHost といったコマンドレットを -Force オプション付きで実行することにより、不要な情報を強制的に削除できる場合があります。

"Remove-SCVirtualMachine"
http://technet.microsoft.com/en-us/library/jj647747.aspx

"Remove-SCVMHost"
http://technet.microsoft.com/en-us/library/jj647676.aspx

また System Center Virtual Machine Manager 2008 R2 で仮想マシンが "不足" 状態となった場合については、以下のサイトでデータベースの直接編集による手順を公開しています。

"RemoveMissingVMs"
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/ff641854.aspx
詳細
データベースの不整合に起因する上記のような現象については、既に多くのお問い合わせを頂いております。そうした事例に基づくベストプラクティスとして、マイクロソフトでは SCVMM の管理対象となっているフェールオーバー クラスターおよび Hyper-V ホストに対する操作を、すべて SCVMM コンソールもしくは SCVMM コマンドレットを用いて実施することを推奨しています。SCVMM コンソールもしくは SCVMM コマンドレットから設定や構成の変更を行う限り、それらの操作は一貫性をもって対象の環境と SCVMM のデータベースの両方に反映され、不整合が発生することはありません。
関連情報
注意 : これは、マイクロソフトのサポート組織内で直接作成された "緊急公開" の資料です。 この資料には、確認中の問題に関する現状ベースの情報が記載されています。 情報提供のスピードを優先するため、資料には誤植が含まれる可能性があり、予告なしに随時改定される場合があります。 その他の考慮事項については、使用条件を参照してください。
プロパティ

文書番号:2810814 - 最終更新日: 09/29/2016 09:51:00 - リビジョン: 4.0

Microsoft System Center Virtual Machine Manager 2008 R2, Microsoft System Center 2012 Virtual Machine Manager, Microsoft System Center Virtual Machine Manager 2008 R2 Service Pack 1

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