ネットワーク共有フォルダ上の Microsoft Project ファイル (mpp ファイル) を開く場合、ローカル フォルダ上から開く場合と比べて時間がかかる

Office 2003 のサポートは終了しました

マイクロソフトでは、2014 年 4 月 8 日に Office 2003 のサポートを終了しました。この変更は、ソフトウェアの更新プログラムおよびセキュリティ オプションに影響しています。 この変更の意味および保護された状態を維持する方法について説明します。

現象
ネットワーク共有フォルダ上の Microsoft Project ファイル (mpp ファイル) を開く場合、ローカル フォルダ上から同様の mpp ファイルを開く場合と比べて時間がかかります。
同様にネットワーク共有フォルダ上の Microsoft Project ファイル (mpp ファイル) を保存する場合、ローカル フォルダ上から同様の mpp ファイルを保存する場合と比べて時間がかかります。
原因
Microsoft Project ファイル形式 (mpp ファイル形式) は、OLE 複合ファイルと呼ばれるファイル形式になります。
OLE 複合ファイルは、複数のストレージと呼ばれるオブジェクトに複数のストリームと呼ばれるオブジェクトを含めたデータ構成でバイナリ データを保持します。データの読み書きを行う場合は、専用の API を使用して、特定のストレージおよびストリームに含まれるバイナリ データを操作します。

mpp ファイルを Microsoft Project 製品にて開く場合、これらのストレージやストリームのバイナリデータを逐次読みだすことで、プロジェクト ファイル全体のデータの読み出しを行います。
この際、mpp ファイルの内容によって、細かいデータ単位でファイル内のデータの読み込みを多数回行う動作となります。

ローカルフォルダ上に mpp ファイルが存在する場合、内部的に細かいデータ単位でファイル内のデータの読み込みが行われますが、ユーザー側にはその影響はほとんどありません。

一方、ネットワーク共有フォルダ上に mpp ファイルが存在する場合、細かいデータ単位でファイル内のデータの読み込みを多数回行う動作のため、その分通信回数が多くなります。
ネットワーク間でデータをやり取りする際、1 回の通信ごとに往復遅延時間 (Round Trip Time) が発生しますが、mpp ファイルを開く場合は通信回数が多数回となるため、往復遅延時間が累積します。このためローカル フォルダ上で mpp ファイルを開く場合と比べて、時間がかかる結果となります。
なお、ファイルの内容、ネットワークの環境等、複数のパラメーターに依存しますが、数 MB といったようなサイズの mpp ファイルを開く場合、ファイルが開くまでに数分ほどかかる場合があります。

ネットワーク共有フォルダ上に mpp ファイルを保存する場合も同様の動作となります。
解決方法
回避策
下記のいずれかの対処方法を検討します。

対処方法 1 : ファイルをローカル フォルダ上にコピーしてから開く

mpp ファイルをネットワーク共有フォルダ上からローカル フォルダ上にコピーしてから開く場合、開く、保存する、という作業にかかる時間が減少します。


対処方法 2 : ネットワーク環境変更を検討する

1 回の通信ごとにかかる往復遅延時間を減少させることで、ネットワーク共有フォルダ上から mpp ファイルを開く、保存する時間が減少します。
クライアント PC のコマンドプロンプト上から、ping コマンドをネットワーク共有フォルダ PC 上に対して実行することで得られる応答時間が、往復遅延時間に該当します。

一般的にネットワークの距離に比例して往復遅延時間が増加します。このため、例えばネットワーク的に近い場所にネットワーク共有フォルダ PC を配置することで、ファイルを開く、保存する時間が減少します。


対処方法 3 : SharePoint Server のドキュメント ライブラリの使用を検討する

SharePoint Server のドキュメント ライブラリ上に mpp ファイルが存在する場合、SharePoint Server の機能を使用してファイルを開く動作となります。
このため、内部の詳細動作が上記に記載の方法とは異なり、ネットワーク共有フォルダ上から開く場合と比べて、短い時間でファイルを開くことが可能です。
また、ファイルを保存する際も SharePoint Server の機能にて同様に短い時間でファイルを保存することが可能です。


対処方法 4 : Project Server の使用を検討する

Project Server は複数ユーザー、ネットワーク経由の使用を前提とした製品となり、サーバー上のプロジェクト データ (mpp ファイルに相当) を開く動作は、Project クライアント製品上から mpp ファイルを開く動作とは異なります。
このため、mpp ファイルをネットワーク共有フォルダ上から開く場合と比べて、短い時間でデータを開くことが可能です。
状況
この動作は仕様です。
詳細
Project 製品は、新規バージョン、新規サービスパックごとに新規機能追加、セキュリティ機能強化、といったような変更を加えています。
この結果、mpp ファイルに対して保存するデータ量が増加し、新しいバージョンの製品にて、以前のバージョンと比べて mpp ファイルを開く、保存する時間が増加する場合があります。
関連情報
注意 : これは、マイクロソフトのサポート組織内で直接作成された "緊急公開" の資料です。 この資料には、確認中の問題に関する現状ベースの情報が記載されています。 情報提供のスピードを優先するため、資料には誤植が含まれる可能性があり、予告なしに随時改定される場合があります。 その他の考慮事項については、使用条件を参照してください。
プロパティ

文書番号:2816279 - 最終更新日: 04/23/2013 02:00:00 - リビジョン: 1.1

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