NIS データ移行ウィザードの "名前を変更する" オプションを選択してもユーザー アカウント競合時に上書きされる

現象
Windows Server 2008 で NIS データ移行ウィザードを利用して NIS サーバーのユーザー アカウント情報を Active Directory ドメイン サービス (AD DS) に移行する際に、既存の AD アカウントと競合した場合、"名前を変更する" オプションを選択していても既存の AD アカウントのUnix 属性が上書きされる事象が発生します。

この動作は "上書きする" オプションと同様の動作となります。

そのため、NIS データ移行ウィザードを使用する際に既存の AD アカウントと競合する場合は競合した AD アカウントの Unix 属性が上書きされたり、アカウント名が変更される場合があります。

NIS データ移行ウィザードの "上書きする" および "名前を変更する" オプションを選択してNIS データ移行を行った際の競合時の動作は以下のようになります。

  • NIS ユーザー アカウント (passwd ファイル) 移行の競合時の動作
    既存の AD アカウント移行時の動作 
    ユーザー アカウントUnix 属性を上書き
    グループ アカウント既存のグループ アカウントをドメイン名_g_グループ名に変更してユーザー アカウントを移行
    その他のアカウントユーザー アカウントは移行せず、アカウント名も変更しない
  • NIS グループ アカウント (group ファイル) 移行の競合時の動作
    既存の AD アカウント移行時の動作
    ユーザー アカウント既存のユーザー アカウントは変更せず、グループ アカウントをドメイン名_g_グループ名に
    変更して移行
    グループ アカウントUnix 属性を上書き
    その他のアカウント既存のアカウントは変更せず、グループ アカウントをドメイン名_g_グループ名に変更して移行



原因
NIS データ移行ウィザードの競合時の処理に問題が存在するため発生します。
回避策
Active Directory ドメイン サービス (AD DS) の既存のアカウントと競合しないように、NIS サーバーのユーザー アカウント名を事前に競合しない名前に変更してから移行する必要があります。
状況
マイクロソフトでは、この問題をこの資料の対象製品として記載されているマイクロソフト製品の問題として認識しています。
プロパティ

文書番号:2862474 - 最終更新日: 09/29/2016 10:22:00 - リビジョン: 3.0

Windows Server 2008 Datacenter, Windows Server 2008 Enterprise, Windows Server 2008 Standard

  • kbdeployment kbsetup kbhowto KB2862474
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