Windows Server 2008 でシステム状態のバックアップが ASR Writer のエラーで失敗する

現象
VSFW (Veritas Storage Foundation for Windows) をインストールしてダイナミック ボリュームをクラスタ環境で利用している環境において、システム状態のバックアップを行うと、以下の VSS エラーが発生してバックアップが失敗する場合があります。

ソース
 VSS
ID
 40963
内容
 ASR エラー: ダイナミックパックを除外できません。 理由: パックの (すべてではなく) 一部のダイナミック ディスクが除外済みとマークされています。
原因
複数のディスクで構成されているダイナミック ディスクがある場合、そのバックアップを採取する際にはダイナミック ディスクを構成するすべてのディスクをバックアップする必要があります。
そのため、ASR Writer は、バックアップ時にダイナミック ディスクを構成するうちの一部のディスクのみがバックアップ対象に含まれる状態になっていないかの確認を行います。
その際、各ダイナミック ディスクについて、Not Ready 状態などの理由でバックアップに含まれないディスクの数をカウントします。ただし、カウントする処理に問題があり、システム上に存在する最も大きな番号を持つオンラインのディスクより大きな番号を持つ Not Ready 状態のディスクについては確認を行いません。
そのため、Not Ready 状態のダイナミック ディスクに大きなディスク番号が割り当てられている場合には、該当のディスクに対してチェックが行われません。その結果、ダイナミックディスクを構成するすべてのディスクをバックアップ対象外としている場合にも、一部のディスクのみが除外されていると判断され、エラーが発生します。

クラスタの共有ディスクについては、ディスクを所有していないノード側では Not Ready と認識される場合があり、本現象の発生要因になります。弊社のクラスタの標準機能ではダイナミック ディスクをサポートしていませんが、VSFW によりダイナミック ディスクの利用が可能になるため、本事象が発生する場合があります。

例)
以下のシナリオを考えます。
  • ディスク 2 と ディスク 5 でダイナミック ディスクが構成されています。
  • クラスタの待機系であるため、上記ディスクは Not Ready 状態になっています。
  • オンラインのディスクの中で、最大のディスク番号を持つディスクはディスク 4 です。

この状態でシステム状態のバックアップを行うと、ディスク 4 までしかチェックが行われないため、ディスク 2 のみが Not Ready であるために除外対象ディスクと認識されます。そのため、1 つのディスクのみが除外対象となります。一方、ダイナミック ディスクを構成するディスク数は 2 であるため、1/2 のみ除外されるという状態となり、エラーが発生します。
回避策
この現象を回避するには、次のいずれかの方法を実行します。
  • Not Ready ではない状態のディスクを追加し、最大のディスク番号を持つディスクがオンラインである状態にします。
  • クラスタの稼働系でバックアップを行います。
状況
マイクロソフトでは、この問題をこの資料の対象製品として記載されているマイクロソフト製品の問題として認識しています。
プロパティ

文書番号:2872602 - 最終更新日: 09/29/2016 10:29:00 - リビジョン: 3.0

Windows Server 2008 Datacenter, Windows Server 2008 Enterprise

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