システム領域のソフト ミラー環境においてディスクを交換した後、メモリ ダンプが出力されないことがある

現象
システム ボリューム (Windows のインストール ボリューム) を OS 標準のソフトウェア Raid のミラーリングで構成している環境で、ミラーを構成しているシステム ボリュームのディスク交換を実施した後に正しくメモリ ダンプが出力されないことがあります。
原因
システム ボリュームのソフト ミラーを構成している各ディスクには plex と呼ばれる識別名が割り当てられます。
メモリ ダンプが正常に出力されるためには、 plex の最も小さいディスクから起動している必要があります。
通常は、 plex の最も小さいディスクから起動する設定となっていますが、システム ボリュームのミラーを構成するディスクの交換を実施によって plex の最も小さいディスク以外から起動された場合に、本事象が発生します。
回避策
OS の起動時に plex の小さいディスクを選択し起動させます。

通常の対処策としては、ソフト ミラーを構成しているディスクのうち最も小さい plex を持つディスクから常に起動する設定に変更します。
なお、 1 度ディスクに割り当てられた plex 自体を変更することや、任意の plex を設定することはできません。

plex が最も小さいディスクから常に起動するように変更する手順を以下に記載します。

1. ブート画面にて、通常起動しているディスクではなく他方の (plex が小さい) ディスクから起動をします。

2. 万一に備えて、以下のコマンドを実行して、その実行結果をテキスト ファイルに保存します。
   また、設定をエクスポートします。

      bcdedit /enum all > C:\bcdedit.txt
      bcdedit /export C:\BCD_Backup

3. 以下のコマンドを実行し、「identifier:{bootmgr}」のエントリ「Windows ブート マネージャー」を変更します。        

     bcdedit /set {bootmgr} displayorder {current} {default}

4. 以下のコマンドを実行し、「identifier:{bootmgr}」のエントリ「Windows ブート マネージャー」を変更します。

     bcdedit /set {bootmgr} default {current}

5. 正しくダンプが出力されることを確認します。

上記の手順により、現在起動しているディスクからデフォルトで起動するようになります。
今後は、起動時に明示的に起動するディスクを選択する必要はありません。

- 参考 -
plex は、 MPS Report ツールを使用して確認します。

1. MPS Report の入手及び実行方法

弊社 Web ページ (下記 URL) より mpsreports_x86.exe または mpsreports_x64.exe をダウンロードします。

Microsoft Product Support's Reporting Tools 
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyId=CEBF3C7C-7CA5-408F-88B7-F9C79B7306C0&displaylang=en

- インストールと実行の方法
1-1. ご利用の環境に合わせて、mpsreports_x86.exe または mpsreports_x64.exe を実行します。

※Windows Server 2012 環境では、 .NET Framework 2.0 をインストールする必要があります。
   役割と機能の追加ウィザードの機能にて、 .NET Framework 3.5 feature の [.NET Framework 3.5(.NET 2.0 及び 3.0 を含む)]
   をインストールした上で実行します。

1-2. Microsoft Product Support Reports のダイアログが表示されます。
   以降、ダイアログの指示に従って作業を進めます。

a) [Microsoft License Agreement] が表示されます。
    [I agree] を選択し[Next]ボタンをクリックします。

b) [Which computer has a problem ?]
    [This Computer] をクリックします。
     ※場合によって、 Microsoft Powershell 1.0 のインストールが求められることがあります。
        Install を押下しインストールしてください。

c) [Select the diagnostics you want to run]
    以下の項目にチェックをつけ、[Next] をクリックします。
     ・ General

    情報収集が始まります (少々時間が掛かります)。

d) [Diagnostics are finished!]
    [Save the results] を選択します。

e) 情報ファイルを任意の場所に保存します。

1-3. cab ファイル内に含まれる <ホスト名>_DMDIAG.LOG を参照します。

- 参考資料
Microsoft Configuration Capture ユーティリティ (MPS_REPORTS) の概要
http://support.microsoft.com/kb/818742/ja


2. <ホスト名>_DMDIAG.LOG の以下の箇所を確認します。

===== 抜粋 =====

---------- LDM Volume Information -----------

   Volume   Volume  Mnt  Subdisk   Plex        Physical    Size       Total      Col  Plex    Rel      Vol     Plex  
   Name     Type    Nme  Name      Name        Disk        Sectors    Size       Ord  Offset  Sectors  State   State 
   ======   ======  ===  ========  ==========  ==========  =======    =======    ===  ======  =======  ======  ======
   Volume1  Mirror  C    Disk2-01  Volume1-02  Harddisk0   266330112  266330112  1/1  0       2048     ACTIVE  ACTIVE


   Volume   Volume  Mnt  Subdisk   Plex        Physical    Size       Total      Col  Plex    Rel      Vol     Plex  
   Name     Type    Nme  Name      Name        Disk        Sectors    Size       Ord  Offset  Sectors  State   State 
   ======   ======  ===  ========  ==========  ==========  =======    =======    ===  ======  =======  ======  ======
   Volume1  Mirror  C    Disk1-01  Volume1-01  Harddisk1   266330112  266330112  1/1  0       2048     ACTIVE  ACTIVE


===== 抜粋 =====
上記の場合 Harddisk0 に Volume1-02 の plex が、  Harddisk1 に Volume1-01 の plex が割り当てられています。
本状況では、 Harddisk1 から起動していない場合はメモリ ダンプが出力されません。
状況
本動作は仕様です。
注意 : これは、マイクロソフトのサポート組織内で直接作成された "緊急公開" の資料です。 この資料には、確認中の問題に関する現状ベースの情報が記載されています。 情報提供のスピードを優先するため、資料には誤植が含まれる可能性があり、予告なしに随時改定される場合があります。 その他の考慮事項については、使用条件を参照してください。
プロパティ

文書番号:2878425 - 最終更新日: 09/29/2016 10:37:00 - リビジョン: 3.0

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