クラスター化されたメールボックスのノード間移動に失敗する

現象
Exchange Server 2007 を Windows Server 2008 で構成しているクラスター上で動作させている環境において、Exchange 管理コンソールからメールボックスを移動すると、正常に移動が完了しない場合があります。
原因
Exchange Server 2007 のリソース DLL は、クラスター サービス起動時に実行されるリソースのオープン処理で Cluster API の ClusterRegCreateKey() API を呼び出します。クラスター サービス起動時に Cluster API が利用可能になっていない状況で Exchange のリソース DLL が ClusterRegCreateKey() API を呼び出した場合、API の実行に失敗し、Exchange のリソースは OpenCallFailed というステータスに遷移します。

Exchange 管理コンソールからメールボックスを移動する場合、リソースの状態を Exchange 管理コンソールで管理するため、リソースの PersistentState プロパティを 0 に設定し、グループの移動を開始する動作となっています。通常はグループの移動が完了した後に、Exchange 管理コンソールはメールボックスをオンラインにし、PersistentState を 1 に戻します。
※グループの移動後、PersistentState が 0 に設定されているリソースは、自動でオンラインとなりません。

メールボックスに依存しているリソースが存在する場合、PersistentState が 0 に設定されている場合でも、自動でメールボックスのオンラインが開始されます。OpenCallFailed の状態で、PersistentState が 0 に設定されているにも関わらず、依存するリソースがあることによってメールボックスのオンラインが開始された場合、正しくリソースの状態が変更できないため、メールボックスのオンライン処理が停止する状況が発生します。メールボックスのオンライン処理が完了しないため、メールボックスの移動が完了しない現象が発生します。

この問題が発生した場合には、自動でオンラインにならず、手動でもメールボックスをオンラインにできない状況となります。そのため、現象が発生した場合には、移動先のクラスター ノードを再起動し、リソースの状態をリセットした上で、正常なクラスター ノードに移動する必要があります。
※ この問題が発生しても手動でメールボックスはマウントすることができます。

// ClusterRegCreateKey() が失敗した際のログです
xxxxxxxx.xxxxxxxx::yyyy/mm/dd-hh:mm:ss.mmm ERR [RES] Microsoft Exchange Database Instance <リソース名>: [EXRES] ExchangeOpen: Failed to open or create 'Parameters' key for the resource. Error: 70.

// OpenCallFailed に遷移した際のログです
xxxxxxxx.xxxxxxxx::yyyy/mm/dd-hh:mm:ss.mmm INFO  [RCM] TransitionToState(リソース名) OpenCallIssued-->OpenCallFailed.

// API が利用になったことを示すログです
xxxxxxxx.xxxxxxxx::yyyy/mm/dd-hh:mm:ss.mmm INFO  [API] Online.

// グループの移動が開始されます
xxxxxxxx.xxxxxxxx::yyyy/mm/dd-hh:mm:ss.mmm INFO  [RCM] rcm::RcmApi::MoveGroup: (グループ名, ノード番号)
xxxxxxxx.xxxxxxxx::yyyy/mm/dd-hh:mm:ss.mmm INFO  [RCM] rcm::RcmGum::GroupMoveOperation(グループ名, ノード番号)

// Exhchange 管理コンソールからオンラインが開始されますが、正常に完了いたしません
xxxxxxxx.xxxxxxxx::yyyy/mm/dd-hh:mm:ss.mmm INFO  [RCM] rcm::RcmApi::OnlineResource: (リソース名)
xxxxxxxx.xxxxxxxx::yyyy/mm/dd-hh:mm:ss.mmm WARN  [RCM] rcm::RcmApi::OnlineResource: retrying: グループ名, 5908.
xxxxxxxx.xxxxxxxx::yyyy/mm/dd-hh:mm:ss.mmm WARN  [RCM] rcm::RcmApi::OnlineResource: retrying: グループ名, 5908.
xxxxxxxx.xxxxxxxx::yyyy/mm/dd-hh:mm:ss.mmm WARN  [RCM] rcm::RcmApi::OnlineResource: retrying: グループ名, 5908.
xxxxxxxx.xxxxxxxx::yyyy/mm/dd-hh:mm:ss.mmm WARN  [RCM] rcm::RcmApi::OnlineResource: retrying: グループ名, 5908.
xxxxxxxx.xxxxxxxx::yyyy/mm/dd-hh:mm:ss.mmm WARN  [RCM] rcm::RcmApi::OnlineResource: retrying: グループ名, 5908.
xxxxxxxx.xxxxxxxx::yyyy/mm/dd-hh:mm:ss.mmm WARN  [RCM] rcm::RcmApi::OnlineResource: retrying: グループ名, 5908.
xxxxxxxx.xxxxxxxx::yyyy/mm/dd-hh:mm:ss.mmm WARN  [RCM] rcm::RcmApi::OnlineResource: retrying: グループ名, 5908.
xxxxxxxx.xxxxxxxx::yyyy/mm/dd-hh:mm:ss.mmm WARN  [RCM] rcm::RcmApi::OnlineResource: retrying: グループ名, 5908.
xxxxxxxx.xxxxxxxx::yyyy/mm/dd-hh:mm:ss.mmm WARN  [RCM] rcm::RcmApi::OnlineResource: retrying: グループ名, 5908.
xxxxxxxx.xxxxxxxx::yyyy/mm/dd-hh:mm:ss.mmm WARN  [RCM] rcm::RcmApi::OnlineResource: retrying: グループ名, 5908.

解決方法
回避策
以下のいずれかの対応を実施することで、本問題は回避することが可能です。
  1. OpenCallFailed になっている場合には、クラスター サービスを再起動する
  2. Exchange 管理コンソールではなく、フェールオーバー クラスタ管理を使用する (Single Copy Cluster の場合のみ)
  3. メールボックスに依存しているリソースの依存関係を削除する

注意:Cluster Continuous Replication を利用している場合には、フェールオーバー クラスタ管理ではなく、Exchange 管理コンソールを利用してください。
状況
詳細
関連情報
注意 : これは、マイクロソフトのサポート組織内で直接作成された "緊急公開" の資料です。 この資料には、確認中の問題に関する現状ベースの情報が記載されています。 情報提供のスピードを優先するため、資料には誤植が含まれる可能性があり、予告なしに随時改定される場合があります。 その他の考慮事項については、使用条件を参照してください。
プロパティ

文書番号:2893882 - 最終更新日: 09/29/2016 10:50:00 - リビジョン: 6.0

Windows Server 2008 Datacenter, Windows Server 2008 Enterprise, Microsoft Exchange Server 2007 Enterprise Edition, Microsoft Exchange Server 2007 Standard Edition

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