キャッシュ モードで Outlook を起動することも、新しいキャッシュ モード プロファイルを作成することもできません
元の KB 番号: 3046189
現象
キャッシュ モードで Microsoft Outlook を起動すると、次のエラー メッセージが表示されます。
Microsoft Outlook を開始できません。 Outlook ウィンドウを開けません。 このフォルダーを開けません。 操作を実行するのに十分なメモリがありません。
注:
このエラー メッセージは、キャッシュ モードを使用するように構成された新しい Outlook プロファイルを作成しようとしたときにも表示されます。
原因
この問題は、メールボックスの非表示 PR_OST_OSTID
プロパティが 32 KB (KB) を超えるため発生します。
このプロパティは、既定のストアのインフォメーション ストアの上部にあります。 メールボックスの新しいキャッシュ モード プロファイルを作成するたびに、約 20 バイトのデータがこのプロパティに追加されます。 最終的に、プロパティ内のデータのサイズは約 32,720 バイトを超え、エラーが発生し始めます。
解決方法
この問題を解決するには、PR_OST_OSTID バイナリ プロパティのデータを削除します。 これを行うには、次の手順を実行します。
MFCMAPI ツールをダウンロードして抽出します。
Mfcmapi.exe を起動し、[ OK] を 選択して概要画面を移動します。
[ツール] メニューの [オプション] を選択します。
次のオプションを有効にし、[ OK] を選択します。
- OpenMsgStore を呼び出すときに MDB_ONLINE フラグを使用する
- OpenEntry を呼び出すときに MAPI_NO_CACHE フラグを使用する
[セッション] メニューの [ログオン] を選択します。
メールボックスの Outlook キャッシュ モード プロファイルを選択し、[OK] を選択 します。
対象のメールボックスを表すメール アドレスをダブルクリックします。
ナビゲーション ウィンドウで、[ ルート コンテナー] を展開し、[ インフォメーション ストアの上部] を選択します。
右側のウィンドウで、 プロパティを
PR_OST_OSTID
見つけます。注:
[プロパティ名] 列または [その他の名前] 列に表示
PR_OST_OSTID
される場合があります。 [プロパティ名] 列の下にある場合、[タグ] 列の値は0x7C040102。 [その他の名前] 列にが見つかった場合PR_OST_OSTID
、[タグ] 列の値は0x7C04000A。- [タグ] 列の値が0x7C040102されている場合は、ダブルクリック
PR_OST_OSTID
して [プロパティ] エディターを開きます。 - [タグ] 列の値が0x7C04000Aされている場合は、右クリックして [
PR_OST_OSTID
ストリームとして編集] を選択し、[バイナリ] を選択します。
- [タグ] 列の値が0x7C040102されている場合は、ダブルクリック
[プロパティ] エディターの [バイナリ] セクションでデータを右クリックし、[すべて選択] を選択します。
[ バイナリ ] セクションで選択したデータを右クリックし、[削除] を選択 します。
[OK] を選択します。
MFCMAPI ツールを終了し、Outlook を起動します。
詳細
この状況が発生する可能性があるシナリオがいくつかあります。
- 多くのユーザーがメールボックスに繰り返しサインインします。 (たとえば、多くのユーザーは、パブリック通信やサービス通信に応答するために使用されるメールボックスにサインインします)。
- Outlook プロファイルで [共有 フォルダーのダウンロード ] が有効になっている場合、多くのユーザーが共有リソース メールボックスを開きます。
- 誰かがメールボックスの新しいキャッシュ モード プロファイルを繰り返し作成しています。 (これはまれにしか発生しません。
フィードバック
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