PowerPoint スライドに挿入した動画ファイルが再生できない

Office 2003 のサポートは終了しました

マイクロソフトでは、2014 年 4 月 8 日に Office 2003 のサポートを終了しました。この変更は、ソフトウェアの更新プログラムおよびセキュリティ オプションに影響しています。 この変更の意味および保護された状態を維持する方法について説明します。

概要
この資料では、PowerPoint のスライドに挿入した動画ファイルが再生できない場合のトラブルシューティング方法について説明します。
詳細
PowerPoint では、スライドの中に動画ファイルを挿入し、スライドの実行中に動画を再生することが可能ですが、使用しているコンピュータ環境によっては、動画が正常に再生されない場合があります。その場合は、以下の手順でトラブルシューティングをおこないます。

方法 1 : グラフィックスの詳細設定を変更する

画面描画の負荷を軽減することで現象が回避される可能性があります。下記操作で現象が発生しない場合は、ディスプレイ アダプタのドライバに起因する現象である可能性があります。

なお、ディスプレイ ドライバによっては、下記操作の設定変更をできない場合があります。その場合は、方法 2 以降を確認してください。

Windows XP の場合

  1. Windows の [スタート] ボタンをクリックし、[コントロール パネル] をクリックします。
  2. [コントロール パネル] ウィンドウ左側に [カテゴリの表示に切り替える] という表記がある場合は、[カテゴリの表示に切り替える] をクリックします。
  3. 「作業する分野を選びます」の中から、[デスクトップの表示とテーマ] をクリックし、[画面解像度を変更する] をクリックします。
  4. [画面のプロパティ] ウィンドウにて [設定] タブをクリックし、[詳細設定] ボタンをクリックします。
  5. 次に [トラブルシューティング] タブをクリックし、[ハードウェア アクセラレータ] のパフォーマンス レベルを [なし] に変更します。
  6. [ライト コンバインを有効にする] チェック ボックスをオフにします。
  7. [OK] ボタンをクリックし、"新しい設定を有効にするには、コンピュータを再起動する必要があります。" のメッセージが表示されましたら、[OK] ボタンをクリックします。
  8. [閉じる] ボタンをクリックし、"新しい設定を有効にするには、コンピュータを再起動する必要があります。今すぐ再起動しますか" というメッセージが表示されましたら、[はい] ボタンをクリックします。
  9. コンピュータの再起動後に、PowerPoint を起動して現象が回避されるか確認します。

Windows Vista の場合

  1. [スタート][スタート] ボタンボタンをクリックし、[コントロール パネル]、[デスクトップのカスタマイズ]、[個人設定]、[画面の設定]、[詳細設定] を順にクリックします。
  2. [トラブルシューティング] タブをクリックし、[設定の変更] をクリックします。

    ユーザー アカウント制御管理者のパスワードを要求するダイアログ ボックスが表示された場合はパスワードを入力して [OK] をクリックし、確認を要求するダイアログ ボックスが表示された場合は [続行] をクリックします。
  3. [ハードウェア アクセラレータ] のつまみを [なし] よりも 1 目盛り右側まで移動します。これは、基本的なアクセラレータ設定です。
  4. [OK] を 2 回クリックし、次にウィンドウを閉じます。
  5. "新しい設定を有効にするには、コンピュータを再起動する必要があります。今すぐ再起動しますか" というメッセージが表示されましたら、[はい] ボタンをクリックします。
  6. コンピュータの再起動後に、PowerPoint を起動して現象が回避されるか確認します。

現象が回避される場合

使用しているディスプレイ ドライバの再インストール、またはディスプレイ ドライバを最新のものにアップデートしてみます。なお、ドライバの入れ直しやアップデート方法などについては、製造元メーカーの Web ページなどで情報を確認してください。ディスプレイ ドライバをオペレーティング システムに適応した最新のディスプレイ ドライバにアップデートしても、[ハードウェア アクセラレータ] のパフォーマンス レベルを [最大] に設定すると現象が再現する場合は、一般的な問題として、使用しているコンピュータにインストールされているソフトウェアとディスプレイ ドライバが競合している可能性があります。この場合は、[ハードウェア アクセラレータ] のパフォーマンス レベルを調整する必要があります。

現象が回避されない場合

スライドに挿入した動画ファイルと Windows 付属の Media Player との互換性の問題により、正常に動画ファイルが再生されない現象が発生している可能性があります。

PowerPoint 自体には動画ファイルを処理する機能はなく、動画ファイルを処理する場合は、Windows 付属の Media Player の機能を使用します。そのため、スライドに挿入した動画ファイルを正常に再生するためには、Media Player で正常に再生できる必要があります。また、動画ファイルを再生するには該当の動画ファイルを作成する際に使用された CODEC (圧縮プログラム / 圧縮解除プログラム) と同じ CODEC がコンピュータにインストールされている必要があります。CODEC は、様々なソフトウェアからインストールされるため、コンピュータごとにインストールされている CODEC の種類や数が異なる場合があり、再生できる動画ファイルの種類も異なることがあります。

方法 2 : Media Player にてファイルが再生可能かどうか確認する

スライドに挿入した動画ファイルが Windows 付属の Media Player で再生できるかどうか確認してみます。なお、Windows Vista を使用している場合は Media Player は付属していませんので、方法 3 以降を確認してください。

Media Player は、Windows Media Player とは異なるプログラムです。Media Player は、さまざまなバージョンの Windows オペレーティング システムに含まれている Media Control Interface (以下 MCI) 互換デバイスです。一方 Windows Media Player は新しいテクノロジを採用しており、MCI に依存することなく、さまざまな形式のメディアを再生することが可能です。Windows Media Player は、Media Player に比べ多くのビデオやオーディオ形式を再生することができますので、Windows Media Player では再生することができる動画ファイルが、Media Player では正常に再生することができないことがあります。
  1. Windows の [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。
  2. [名前] ボックスに 「mplay32」 (「」は入力しません) と半角英数で入力し、[OK] ボタンをクリックします。

    オペレーディング システムファイル名
    Windows 98 / Windows Millenniummplayer
    Windows 2000 / Windows NT 4.0mplay32

  3. Media Player が起動したら、[ファイル] メニューをクリックし、[開く] をクリックします。
  4. スライドに挿入した動画ファイルを選択し、[開く] ボタンをクリックします。
Media Player にて正常に再生できない動画ファイルは、PowerPoint に直接挿入しても正常に再生することができません。挿入したい動画ファイルが Media Player で再生できない場合は、以下のいずれかの方法をお試しください。

方法 3 : 動画ファイルへのハイパーリンクの設定し、Media Player 以外のアプリケーションで再生させる

Media Player で再生できない場合でも、該当の動画ファイルをダブルクリックすることにより何らかのアプリケーション (Windows Media Player など) で正常に再生可能な場合は、動画ファイルへのハイパーリンクを設定することにより、スライド実行中に動画を再生することが可能です。
  1. スライド内に、オートシェイプの図形などの新規オブジェクトを挿入します。
  2. 挿入したオブジェクトを右クリックし、[ハイパーリンク] をクリックします。
  3. [ハイパーリンクの挿入] ダイアログ ボックスにて、[リンク先] セクションの [ファイル、Web ページ] をクリックします。
  4. [検索先] ボックスの一覧にて該当の動画ファイルの保存先フォルダを選択し、一覧から再生したい動画ファイルをクリックします。
  5. [アドレス] ボックスに該当の動画ファイルへのパスが表示されたことを確認し、[OK] ボタンをクリックします。
注 : この場合、スライド実行中に、ハイパーリンクを設定したオブジェクトをクリックする必要があります。オブジェクトをクリックすると、リンク先の動画ファイルに関連付けられたアプリケーションが起動し、動画ファイルの再生が開始されます。

方法 4 : Windows Media Player のコントロールを使用する

動画ファイルを Windows Media Player で正常に再生および表示することが可能な場合は、Windows Media Player のコントロールを使用して動画ファイルを PowerPoint で利用することが可能です。

PowerPoint 2002 または PowerPoint 2003 の場合

  1. PowerPoint にて [挿入] メニューをクリックし、[オブジェクト] をクリックします。
  2. [オブジェクトの種類] の一覧から [Windows Media Player] を選択し、[OK] ボタンをクリックします。
  3. スライドに挿入された Windows Media Player オブジェクトを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
  4. [プロパティ] ウィンドウにて、[URL] または [FileName] ボックスに該当の動画ファイルへのファイル パスとファイル名およびファイルの拡張子を入力します。

    例 ) [マイ ドキュメント] フォルダに Sample という MPEG ファイルを保存している場合は、[URL] または [FileName] ボックスに以下のように入力します。
    C:\Documents and Settings\ユーザー名\My Documents\Sample.mpg
注 : この場合、スライドを実行すると、ビデオ クリップが自動的に再生されます。なお、手順 4 の [プロパティ] ウィンドウでループやサイズなどのメディア クリップの再生方法についての設定を変更することが可能です。

PowerPoint 2007 の場合

  1. [開発] タブが表示されていない場合は、以下の手順で表示します。
    1. Microsoft Office ボタン (Microsoft Office ボタン) をクリックして、[PowerPoint のオプション] をクリックします。
    2. [PowerPoint のオプション] ダイアログ ボックスが表示されたら、左ペインの [基本設定] をクリックします。
    3. 右ペインの [PowerPoint の使用に関する基本オプション] から [[開発] タブをリボンに表示する] のチェックを オン にして、[OK] をクリックします。
  2. [開発] タブをクリックして、[コントロール] のグループから [コントロールの選択] ボタンをクリックします。
  3. [コントロールの選択] ダイアログ ボックスが表示されたら、リストの一覧から [Windows Media Player] をクリックして [OK] をクリックします。
  4. マウスのカーソルが十字に表示されたら、スライド上に任意の大きさでドラッグします。
  5. スライドに挿入された Windows Media Player オブジェクトを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
  6. [URL] ボックスに該当の動画ファイルへのファイル パスとファイル名およびファイルの拡張子を入力します。

    例 ) [ビデオ] フォルダの [サンプル ビデオ] に保存されている熊という WMV ファイルを参照する場合は、[URL] ボックスに以下のように入力します。
    	C:\Users\Public\Videos\Sample Videos\Bear.wmv

    画面上から該当の動画ファイルを指定する場合は、以下の手順を行います。
    1. [(プロパティ ページ)] をクリックしてから、その右にある […] ボタンをクリックします。
    2. [Windows Media Player のプロパティ] ダイアログ ボックスの [全般] タブで、[ソース] にある [ファイル名または URL] の右にある [参照] ボタンをクリックします。
    3. 該当の動画ファイルを選択して、[開く] をクリックします。
    4. [OK] をクリックして、[Windows Media Player のプロパティ] ダイアログ ボックスを閉じます。
    注 : この場合、スライドを実行すると、ビデオ クリップが自動的に再生されます。なお、手順 6 の [プロパティ] ウィンドウでループやサイズなどのメディア クリップの再生方法についての設定を変更することが可能です。

方法 5 : 互換性のある CODEC で動画ファイルを再圧縮する

PowerPoint では、Media Control Interface (以下 MCI) 互換 CODEC で圧縮された動画のみを再生することができます。動画ファイルに互換性を持たせるには、動画編集プログラムなどを使用して動画を互換性のある圧縮形式に変換する必要があります。

サードパーティ製の動画編集プログラムを使用している場合、変換方法については、製造元メーカーから提供されている情報を確認してください。

以下、Windows ムービーメーカーを使用して、動画ファイルを wmv 形式に変換する場合の例です。

Windows XP の場合

  1. [スタート] メニューをクリックし、[すべてのプログラム] の [アクセサリ] をから [Windows ムービーメーカー] をクリックします。

    注  : [アクセサリ] 内に [Windows ムービーメーカー] がない場合は、[すべてのプログラム] の一覧をご確認ください。

  2. Windows ムービーメーカーが起動したら、[ムービー作業] の [1. ビデオの取り込み] から [ビデオの読み込み] をクリックします。
  3. [読み込みファイル] ダイアログ ボックスが表示されたら、対象の動画ファイルを読み込みます。
  4. 読み込みが完了したら、[コレクション] の一覧に動画ファイルのサムネイルが表示されますので、画面下の [ストーリー ボード] へドラッグします。
  5. [3. ムービーの完了] から [コンピュータに保存] をクリックします。
  6. [ムービーの保存ウィザード] が表示されますので、任意のファイル名と保存先を指定し [次へ] をクリックします。
  7. [ムービーの設定] 画面で [コンピュータの最高の品質で再生(推奨)] だけが表示されている場合は、[詳細選択肢の表示] をクリックし、一覧から任意の品質を選択します。ここでは例として [その他の設定] から [高画質ビデオ(大)] を選択します。
  8. [次へ] をクリックし、ムービーの保存を行います。ムービーの保存が終了しましたら [[完了] をクリックしたときに、ムービーを再生する] のチェックをオフにし [完了] をクリックします。
  9. Windows ムービーメーカーを終了する際に “プロジェクト 無題 への変更を保存しますか” と表示されますが [いいえ] で終了します。

Windows Vista の場合

  1. [スタート][スタート] ボタンボタンをクリックし、[すべてのプログラム] の [アクセサリ] から [Windows ムービーメーカー] をクリックします。

    注 : [アクセサリ] 内に [Windows ムービーメーカー] がない場合は、[すべてのプログラム] の一覧をご確認ください。
  2. Windows ムービーメーカーが起動したら、[メディアの読み込み] をクリックします。
  3. [メディア項目の読み込み] ダイアログ ボックスが表示されたら、対象の動画ファイルを読み込みます。
  4. 読み込みが完了したら、[コレクション] の一覧に動画ファイルのサムネイルが表示されますので、画面下の [ストーリー ボード] へドラッグします。
  5. [ムービーの発行] をクリックします。
  6. [どこにムービーを発行しますか?] 画面で [このコンピュータ] をクリックして [次へ] をクリックします。
  7. [発行するムービーに名前を付ける] 画面で、任意のファイル名と保存先を指定して、[次へ] をクリックします。
  8. [ムービーの設定を選択する] 画面で [コンピュータの最高の品質で再生(推奨)] が選択されている状態で [発行] をクリックします。ここでは、圧縮サイズや追加の設定など、任意の品質を選択することができます。
  9. [次へ] をクリックし、ムービーの保存を行います。ムービーの保存が終了しましたら [[完了] をクリックしたときに、ムービーを再生する] のチェックをオフにし [完了] をクリックします。
  10. Windows ムービーメーカーを終了する際に “プロジェクト 無題 への変更を保存しますか” と表示されますが [いいえ] で終了します。
関連情報
関連情報を参照するには、次のマイクロソフト Web サイトを参照してください。
Power Point 2007 ヘルプ -ビデオを追加する
http://office.microsoft.com/ja-jp/powerpoint/CH101956311041.aspx
PowerPoint 2003 ヘルプ -ビデオと GIF アニメーション
http://office.microsoft.com/ja-jp/powerpoint/CH063500671041.aspx
動画の再生については、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
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880913 Windows Media Player コントロールで動画を再生するには
291879 [PPT2003] Media Player コントロールを使用してビデオを再生する方法
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プロパティ

文書番号:921249 - 最終更新日: 10/17/2016 16:09:00 - リビジョン: 5.0

Microsoft Office PowerPoint 2007, Microsoft Office PowerPoint 2003, Microsoft PowerPoint 2002 Standard Edition

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