OneNote のパスワード保護は、ノートが第三者によって読み取られることのないようにすることを目的として設計されています。 OneNote の用途が、学校での授業用ノート、会社での会議用ノート、家での日記やブログ、ユーザーやその友達、家族の個人情報保管用のいずれであっても、パスワードはノートへのアクセスの制御で重要な役割を持ちます。
OneNote ノートブックのセクションをパスワードで保護することで、第三者によって読み取られることのないよう個人的なノートを安全に保持することができます。 セクションがパスワードで保護されていると、正しいパスワードが入力されるまでそのページはすべてロックされます。
-
保護するセクション タブを右クリックして、[このセクションをパスワードで保護] を選びます。
-
[パスワードによる保護] 作業ウィンドウで [パスワードの設定] を選びます。
-
[パスワードによる保護] ダイアログ ボックスで、[パスワードの入力] ボックスに好きなパスワードを入力します。
-
確認のために [パスワードの確認] ボックスにパスワードをもう一度入力し、[OK] をクリックします。
注: パスワードは慎重に選んでください。 パスワードを忘れた場合、誰もノートのロックを解除できなくなります (Microsoft テクニカル サポートでも解除できません)。
ノートブックで保護されているセクションをロックする
ノートブック内の複数のセクションにパスワードが適用されている場合は、それらをすべて同時にロックできます。
-
パスワードで保護された (ただし現在はロックが解除されている) セクション タブを右クリックして、[このセクションをパスワードで保護] を選びます。
-
[パスワードによる保護] 作業ウィンドウで [すべてロック] を選びます。
保護されたセクションのパスワードを変更する
-
パスワードを変更するセクション タブを右クリックして、[このセクションをパスワードで保護] を選びます。
-
[パスワード保護] 作業ウィンドウで [パスワードの変更] を選択します。 (このオプションを利用できない場合は、セクションにパスワードが適用されていないことを示しています)。
-
[パスワードの変更] ダイアログ ボックスで、[古いパスワード] ボックスに現在のパスワードを入力します。
-
[新しいパスワードの入力] ボックスに新しいパスワードを入力します。
-
確認のために [パスワードの確認] ボックスにパスワードを入力し、[OK] をクリックします。
パスワードによるセクションの保護を解除する
-
パスワードを解除するセクション タブを右クリックして、[このセクションをパスワードで保護] を選びます。
-
[パスワード保護] 作業ウィンドウで [パスワードの解除] を選択します。 (このオプションを利用できない場合は、セクションにパスワードが適用されていないことを示しています)。
-
[パスワードの解除] ダイアログ ボックスに現在のパスワードを入力し、[OK] をクリックします。
パスワード保護オプションを設定する
パスワードで保護されたセクションでお客様がロックを解除したものは、そこで作業していない場合再び自動的にロックされます。 この時間はカスタマイズでき、また保護セクションにパスワード保護が適用される方法について他のオプションを設定できます。
-
[ファイル]、[オプション] の順に選びます。
-
[OneNote のオプション] ダイアログ ボックスの [詳細設定] を選びます。
-
右側の [パスワード] の下で、次のいずれかを実行します。
-
一定時間経過した後にノートブックのセクションをロックするには、[次の時間、パスワードで保護されたセクション上で作業を行わなかった場合にロックする] を選び、好きな時間を選びます。
-
ノートブックのセクションに対する操作の終了後、直ちにそのセクションをロックするには、[パスワードで保護されたセクションから他のセクションへ移ったらすぐにロックする] を選びます。
-
パスワードで保護されたセクション内のノートを他のプログラムで一時的に使用できるようにするには、[パスワードで保護されたセクションのロックが解除されたら、アドイン プログラムでそのセクションにアクセスできるようにする] を選びます。
-
-
[OK] をクリックして、設定を適用します。
パスワードに関する重要な注意事項:
-
パスワードを適用できるのは、ノートブック全体ではなく、ノートブックのセクションだけです。
-
パスワードでは大文字と小文字が区別されます。 パスワードを作成または入力する前に CapsLock キーがオフになっていることを確認してください。
-
OneNote では、暗号化によって、パスワードで保護されたセクションが保護されます。 パスワードを忘れた場合、誰もノートのロックを解除できなくなります (Microsoft テクニカル サポートでも解除できません)。 このため、パスワードをノートブック セクションに割り当てたり変更したりする場合は、注意が必要です。
-
パスワードで保護されたセクションは、ノートブックの検索対象に含まれません。 保護されたセクションを検索対象に含めるには、最初にセクションをロック解除する必要があります。
-
パスワードで保護されたセクション内のページで使用されているノート シールは、セクションのロックが解除されない限り、ノート シールの概要には含まれません。
この記事の内容
OneNote でパスワードを使用する理由
パスワードを使用してノートブックの情報へのアクセスを制御する最も一般的なシナリオを以下に示します。
個人のプライバシー ノートブックには、自宅の住所、電話番号、社会保障番号、銀行やクレジット カードの口座番号、Web サイトのログイン資格情報、その他の同種の情報など、個人データが格納されている専用のセクションやフォルダーが含まれることがあります。 昨今のように個人情報の盗難が増加している状況では、この種の情報を保護しないでおくのは危険なことです。 OneNote は、保護されたセクションを暗号化して、ユーザーの個人情報の安全を確保します。
柔軟なセキュリティ OneNote を学校、職場、自宅で使う場合、それぞれに別のセクションを設定することがあります。 このような情報を他のユーザーと共有する方法に応じて、セクションごとに異なるパスワードを割り当てることができます。
モバイル環境のセキュリティ保護 コンピューターへのアクセスは制御してもコンピューターに保存されている個々のファイルは保護しないコンピューターのパスワードとは異なり、OneNote のパスワード保護はノートブックのファイルと関連付けられています。 ノートブックのファイルが別のコンピューターやファイル サーバーにコピーされた場合、またはノート PC またはタブレット PC をなくしたり盗まれたりした場合でも、ノートブックのセクションはパスワードで保護されています。
パスワード保護を適用または解除する
セクションにパスワードを適用する
ノートへの不正アクセスを防ぐには、ノートブックの特定のセクションにパスワードを適用できます。
-
パスワードを適用するセクションのタブをクリックします。
-
[ファイル] メニューの [このセクションをパスワードで保護] をクリックします。
-
[パスワードによる保護] 作業ウィンドウで [パスワードの設定] をクリックします。
-
[パスワードによる保護] ダイアログ ボックスで、使用するパスワードを [パスワードの入力] ボックスに入力します。
-
[パスワードの確認] ボックスに同じパスワードを度入力し、[OK] をクリックします。
ノートブックのパスワードで保護されたセクションを使用する場合は、ユーザーが指定した時間だけセクションのロックが解除された状態になります。 セキュリティを強化するには、ユーザーが保護されたセクションから他に移動するか、または OneNote を閉じたら直ちにそのセクションをロックするように、オプションを設定できます。 ロックされた状態の保護されたセクションを表示または編集するには、正しいパスワードを入力する必要があります。 ノートブックのセクションのパスワードを簡単に変更または解除できます。
重要:
-
大文字、小文字、数字、記号を組み合わせた強力なパスワードを使用してください。 これらの文字を混在させていないパスワードは強固とはいえません。 たとえば、Y6dh!et5 は安全性の高いパスワードです。 House27 は推測されやすいパスワードです。 パスワードは、8 文字以上にする必要があります。 理想は 14 文字以上のパス フレーズです。
-
パスワードは忘れないようにしてください。 パスワードを忘れた場合、Microsoft でパスワードを回復することはできません。 紙に記録したパスワードを、保護する必要がある情報から離れた安全な場所に保管してください。
-
パスワードは大文字と小文字が区別されます。 初めてパスワードを入力するときは、CapsLock キーがオフになっていることを確認してください。
-
OneNote を指定した期間内に使わなかった後、または OneNote を終了した後は、パスワードで保護されたセクションへのアクセスが制限されます。
-
パスワードで保護されたセクションは、ノートブックの検索から除外されます。 保護されたセクションをノートブックの検索に含めるには、セクションのロックを解除してから、ノートの検索を始める必要があります。
-
保護されたセクション内のページで使用されているノート フラグは、セクションがロック解除されていない状態では、ノート フラグの概要に表示されません。
-
ライブ共有セッション中は、セクションがロックされていない場合でも、他のユーザーがパスワードで保護されたセクションにアクセスすることはできません。 ライブ共有セッションに保護されたセクションを含めるには、セクションのパスワード保護を解除した後にライブ共有セッションを開始、または参加する必要があります。
-
オーディオ録音やビデオ録画はノートブック内の別ファイルとして保存されるため、パスワードを適用できません。
セクションのパスワードを変更する
ノートブックのセクションのパスワードが侵害された場合、またはセキュリティ強化のためにすべてのパスワードを定期的に変更する場合は、ノートブックのどのセクションの既存パスワードでも簡単に変更できます。
-
パスワードを変更するセクションのタブをクリックします。
-
[ファイル] メニューの [このセクションをパスワードで保護] をクリックします。
-
[パスワードによる保護] 作業ウィンドウで [パスワードの変更] をクリックします。
注: このオプションを使用できない場合、選択したセクションにはパスワードが現在適用されていません。
-
[パスワードの変更] ダイアログ ボックスで、[古いパスワード] ボックスに現在のパスワードを入力します。
-
[新しいパスワードの入力] ボックスに新しいパスワードを入力します。
-
[パスワードの確認] ボックスに同じパスワードを度入力し、[OK] をクリックします。
セクションからパスワードを解除する
-
パスワードを削除するセクションのタブをクリックします。
-
[ファイル] メニューの [このセクションをパスワードで保護] をクリックします。
-
[パスワードによる保護] 作業ウィンドウで [パスワードの解除] をクリックします。
注: このオプションを使用できない場合、選択したセクションにはパスワードが現在適用されていません。
-
[パスワードの解除] ダイアログ ボックスに現在のパスワードを入力し、[OK] をクリックします。
パスワードで保護されたすべてのセクションを一度にロックする
ノートブックにあるパスワードで保護されたすべてのセクションを同時にロックできます。
-
[ファイル] メニューの [このセクションをパスワードで保護] をクリックします。
-
[パスワードによる保護] 作業ウィンドウで [すべてロック] をクリックします。
ヒント: ノートブックにあるパスワードで保護されたすべてのセクションをすばやくロックするには、Ctrl + Alt + L キーを押します。
パスワード保護オプションを設定する
ノートブックのパスワードで保護されたセクションのロックを解除すると、セクションは一定の時間だけ使用可能になった後、再びロックされます。 この時間はユーザーが指定でき、パスワード保護のカスタム オプションも設定できます。
-
[ツール] メニューの [オプション] をクリックします。
-
[分類] ボックスの [パスワード] をクリックします。
-
[パスワード] の下で、次のいずれかを実行します。
-
指定した時間の後でノートブックのセクションをロックするには、[次の時間、パスワードで保護されたセクション上で作業を行わなかった場合にロックする] チェック ボックスをオンにして、一覧で時間を選択します。
-
作業終了後すぐにノートブックのセクションをロックするには、[パスワードで保護されたセクションから他のセクションへ移ったらすぐにロックする] チェック ボックスをオンにします。
-
パスワードで保護されたセクション内のノートを他のアプリケーションで一時的に使用できるようにするには、[パスワードで保護されたセクションのロックが解除されたら、アドイン アプリケーションでそのセクションにアクセスできるようにする] チェック ボックスをオンにします。
-