指定された基準値の倍数のうち、最も近い値かつ 0 に近い値に数値を切り捨てます。
書式
FLOOR(数値, 基準値)
数値 対象となる数値を指定します。
基準値 倍数の基準となる数値を指定します。
解説
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引数に数値以外の値を指定すると、エラー値 #VALUE! が返されます。
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数値と基準値の符号が異なる場合、エラー値 #NUM! が返されます。
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数値の符号に関係なく、切り捨てられた値の絶対値は、数値より小さくなります。指定された数値が基準値の倍数と等しい場合は、数値は丸められずにその値が返されます。
使用例
数式 | 説明 (計算結果) |
---|---|
=FLOOR(2.5, 1) |
2.5 を基準値である 1 の倍数になるように切り捨てます (2) |
=FLOOR(-2.5, -2) |
-2.5 を基準値である -2 の倍数になるように切り捨てます (-2) |
=FLOOR(-2.5, 2) |
数値 -2.5 と基準値 2 の符号が異なるため、エラー値 #NUM! が返されます (#NUM!) |
=FLOOR(1.5, 0.1) |
1.5 を基準値である 0.1 の倍数になるように切り捨てます (1.5) |
=FLOOR(0.234, 0.01) |
0.234 を基準値である 0.01 の倍数になるように切り捨てます (0.23) |