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指定した平均と標準偏差に対する正規分布関数の値を返します。 この関数は、仮説検定をはじめとする統計学の幅広い分野に応用できます。

書式

NORM.DIST(x,平均,標準偏差,関数形式)

NORM.DIST 関数の書式には、次の引数があります。

  • X     必ず指定します。 関数に代入する値を指定します。

  • 平均     必ず指定します。 対象となる分布の算術平均 (相加平均) を指定します。

  • 標準偏差     必ず指定します。 対象となる分布の標準偏差を指定します。

  • 関数形式     必ず指定します。 計算に使用する関数の形式を論理値で指定します。 累積が TRUE の場合、NORM。DIST は累積分布関数を返します。FALSE の場合、確率密度関数が返されます。

解説

  • 平均、標準偏差に数値以外の値を指定すると、エラー値 #VALUE! が返されます。

  • 標準偏差 <= 0 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。

  • 平均 = 0、標準偏差 = 1、かつ関数形式 = TRUE である場合、標準正規分布関数 (NORM.S.DIST 関数) の値が計算されます。

  • 関数形式が FALSE の場合、正規分布の標準密度関数は次の式で定義されます。

    数式

  • 関数形式が TRUE の場合、負の無限大から x までの累積確率の値が返されます。

使用例

次の表のサンプル データをコピーし、新しい Excel ワークシートのセル A1 に貼り付けます。 数式を選択して、F2 キーを押し、さらに Enter キーを押すと、結果が表示されます。 必要に応じて、列幅を調整してすべてのデータを表示してください。

データ

説明

42

対象となる値

40

分布の算術平均 (相加平均)

1.5

分布の標準偏差

数式

説明

結果

=NORM.DIST(A2,A3,A4,TRUE)

上のデータに対する正規分布関数の値を求めます

0.9087888

=NORM.DIST(A2,A3,A4,FALSE)

上のデータに対する確率密度関数の値を求めます

0.10934

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