現象
Exchange 2010 の環境において、以下のシナリオで発生します。
-
Exchange サーバー側から (OWA または Exchange 管理シェルにて) 予定表の稼働日を以下のように設定します。
[月曜、火曜、水曜、木曜、金曜] または [土曜、日曜] など -
異なるアカウントにて Outlook を起動し、1. のメールボックスを共有予定表として参照します。
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予定表の稼働日が白抜きされずに表示されます。
(Outlook でログオンしたことがある予定表は白抜き表示されます。)
原因
Exchange 2010 が対象のメールボックスに設定する、以下の稼働日の組み合わせを示すコードを Outlook が正常に識別できず NULL として処理を行う事で発生します。
以下に、Exchange 2010 が設定するコードと曜日の組み合わせの対応を示します。
稼働日の設定 |
Exchange が返すコード |
[日曜、月曜、火曜、水曜、木曜、金曜、土曜] |
AllDays |
[月曜、火曜、水曜、木曜、金曜] |
Weekdays |
[土曜、日曜] |
WeekendDays |
[なし] |
None |
回避策
Outlook にて当該メールボックスにログオンし、以下の場所より稼働時間を一旦、例えば [月曜のみ] 等に変更後一旦設定を行い、暫くしてから再度 [月曜、火曜、水曜、木曜、金曜] 等に設定します。
Outlook 2010 の場合 :
[ファイル タブ] - [オプション] - [予定表] - [稼働時間]
Outlook 2007 の場合 :
[ツール] - [オプション] - [初期設定タブ] - [予定表オプション] - [稼働日の設定]
状況
マイクロソフトでは、この問題をこの資料の対象製品として記載されているマイクロソフト製品の問題として認識しています。
詳細
会議室メールボックス等に例えば以下のような Exchange 管理シェルを用いて実行した場合にも当該事象が発生します。
set-mailboxcalendarconfiguration -id UserA -workdays "Sunday,Monday,Tuesday,Wednesday,Thursday,Friday,Saturday"
set-mailboxcalendarconfiguration -id UserA -workdays Weekdays