プロキシ環境から Lync Online にサインインできません。

現象

マイクロソフト Lync Online にサインインしようとすると、次のエラーメッセージが表示されます。

Lync にサインインできません。
サーバーが一時的に使用できないため、サインインできません。問題が解決しない場合は、サポート チームに問い合わせてください。

原因

プロキシ環境において、WinInet と WinHTTP が正しく設定されていない場合に発生いたします。

解決方法

この問題を回避するために、各クライアント端末でプロキシの設定を自動的に行うためには以下のように構成します。
プロキシ自動構成スクリプトの検出は、既定のドメインを使用して自動構成スクリプトの URL を展開する方法と、DHCP Server を構成し URL 配布し展開する方法のいずれかを使用します。
いずれの方法でも、クライアントのインターネット オプションにて自動構成スクリプトを自動的に検出する設定が必要です。

共通の設定
.dat の MIME の追加

  1. インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャーを開きます。

  2. ローカル コンピューターと [サイト] フォルダーを展開し、プロキシ自動構成スクリプトを保存するサイトを選択します。
    注: 既定のサイトと異なるサイトに配置した場合、後述の DHCP オプションのプロキシ自動構成スクリプトの URL が異なります。

  3. 中央ペインのサイトのホーム画面にて [MIME の種類] をダブルクリックします。

  4. 右の操作ペインで [追加] をクリックします。

  5. 以下を入力して、[OK] をクリックします。
    ファイル名の拡張子: .dat
    MIME の種類: application/x-ns-proxy-autoconfig

wpad.dat ファイルの保存
WPAD の設定をテキスト ファイルとして、上記サイトのルート ディレクトリに wpad.dat という名前で保存します。
既定では以下のパスになります。

C:\inetpub\wwwroot\wpad.dat

正しく保存されていることを IIS マネージャのコンテンツ ビューで確認してください。

方法1. DNS Server によるプロキシ自動構成スクリプトの検出の構成方法
Windows Server 2008 R2 の IIS と DNS Server でプロキシ自動構成スクリプトの検出を構成するためには以下の手順を実施します。

DNS レコードの追加
クライアント コンピューターは「wpad.」にプライマリ DNS サフィックスを加えた FQDN で表されたホスト名を使用し、プロキシ自動構成スクリプトが存在するサーバーのアドレスを解決します。
プライマリ DNS サフィックスは、ドメインに参加しているメンバー コンピューターの場合、ドメインの FQDN となります。
対象となる環境で利用する DNS Server にて、wpad.<プライマリ DNS サフィックス> の名前が、プロキシ自動構成ファイル wpad.dat を保存した IIS サーバーに解決されるように DNS にレコードを作成します。

プライマリ DNS サフィックスが domain.local の場合、FQDN が wpad.domain.local となるようにレコードを作成します。
プライマリ DNS サフィックスは以下の手順で確認可能です (Windows 7 の場合)。

  1. [スタート] メニューの [コンピューター] を右クリックし、[プロパティ] を選択します。

  2. コンピューター名の欄の右にある [設定の変更] をクリックします。

  3. [変更] をクリックします。

  4. [詳細] をクリックします。

  5. このコンピューターのプライマリ DNS サフィックスの欄に表示されます。

ドメインに参加していないクライアント コンピュータに DNS サフィックスを設定する方法については、次のマイクロソフト Web サイトを参照してください。
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc786695(v=ws.10).aspx

DNS Server のグローバル クエリー ブロック リストの編集
wpad の名前解決ができるようにするため、wpad の名前をこのブロック リストから除外します。

  1. コマンド プロンプトを開き、以下を実行します。
    現在設定されているブロック リストが表示されます。

    dnscmd.exe /info /globalqueryblocklist

  2. コマンド プロンプトで以下を実行し、ブロック リストから wpad を除いたリストを設定します。
    以下の例では、手順 1 で isatap と wpad が表示された場合の例です。

    dnscmd.exe /config /globalqueryblocklist isatap

    なお、ブロック リストに複数名前を指定する場合は、スペースで区切ります。

    dnscmd.exe /config /globalqueryblocklist isatap name2 name3

方法2. DHCP Server によるプロキシ自動構成スクリプトの検出の構成方法
Windows Server 2008 R2 の IIS と DHCP Server でプロキシ自動構成スクリプトの検出を構成する手順は以下の通りとなります。

自動構成スクリプトの作成
「.dat の MIME の追加」と「wpad.dat ファイルの保存」と同様に、自動構成スクリプトを用意します。

DHCP オプション 252 の設定
DHCP Server では、オプション 252 にて自動構成スクリプトの URL を配布します。
以下の手順により、DHCP Server および該当するスコープにオプション 252 を設定します。

  1. DHCP コンソールを開きます。

  2. 左のコンソール ツリーより [DHCP] - [<サーバー名>] - [IPv4] を展開します。

  3. 展開した [IPv4] を右クリックし、[既定のオプションの設定] を選択します。

  4. オプション クラスに [DHCP Standard Options] が選択されていることを確認し、[追加] をクリックします。

  5. 下を設定し、[OK] をクリックします。
    名前: WPAD
    データ型: 文字列
    コード: 252
    説明: (任意の文字列)

  6. [OK] をクリックし、既定のオプションと値のウィンドウを閉じます。

  7. 左のコンソール ツリーより、該当のスコープ内の [スコープ オプション] を展開します。

  8. 展開した [スコープ オプション] を右クリックし、[オプションの構成] を選択します。

  9. [全般] タブの利用可能なオプションから [252 WPAD] を選択し、下のデータ入力の文字列値に、保存したプロキシ自動構成スクリプトの URL を入力し、[OK] をクリックします。
    例: http://wpad.domain.local:80/wpad.dat

インターネット オプションにて自動構成スクリプトを自動的に検出する設定
クライアント コンピューターのインターネット オプションで、自動構成スクリプトを自動的に検出する為には、以下の設定を行います。
なお、以下は Windows 7 の場合の手順です。

  1. [コントロール パネル] - [ネットワークとインターネット] を開きます。

  2. [インターネット オプション] を開きます。

  3. [LAN の設定] を開きます。

  4. [設定を自動的に検出する] をチェックします。

  5. [OK] を 2 回クリックして、インターネット オプションの設定画面を閉じます。



詳細

Communicator.exe は、WinInet のプロキシ設定を使用します。
MSOIDSVC.exe は、WinHTTP のプロキシ設定を使用します。  

Internet Explorer で、プロキシの設定行った場合、WinInet が設定されますが WinHTTP は設定されません。

wpad の配布を自動的に行うことで、WinInet および WinHTTP へのプロキシ設定が自動的に行われます。

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