ユーザーレベル セキュリティ機能は、Access Web アプリ、Web データベース、または新しいファイル形式 (.accdb、.accde、.accdc、.accdr) を使用するデータベースでは使用できません。
以前の Access のファイル形式 (.mdb ファイル、.ade ファイルなど) を使用する Access デスクトップ データベース ファイルで、ユーザーレベル セキュリティを引き続き管理できます。 この方法は、既存のユーザーレベル セキュリティ ソリューションを引き続き使用する場合にのみお勧めします。
注: 現在のバージョンの Access では、User-Level セキュリティ ウィザードを使用して既定のワークグループ情報ファイルを指定する場合は、/WRKGP コマンド ライン スイッチを使用して、Access を起動するときにワークグループ情報ファイルをポイントする必要もあります。 Access でコマンド ライン スイッチを使用する方法の詳細については、 Microsoft Office 製品のコマンド ライン スイッチに関する記事を参照してください。
以前の形式のデータベース ファイルに対するユーザーレベル セキュリティを管理する
注: ユーザーレベル セキュリティを引き続き使用する場合は、データベースを新しいファイル形式に変換しないでください。 ユーザーレベル セキュリティ機能を実行できるのは、.mdb ファイルなど、以前の Access のファイル形式を使用するデータベースに限られます。
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管理対象のユーザーレベル セキュリティが設定されているデータベースを開きます。
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[データベース ツール] タブの [管理] グループで [ユーザーと権限] をクリックします。
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次のコマンドのいずれかをクリックします。
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<c0>ユーザー/グループの権限</c0>ユーザーやグループの権限の許可や取り消しを行う場合に使用します。 データベース オブジェクトの所有者を変更する場合にも使用します。
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ユーザー/グループのアカウント ユーザーまたはグループを作成または削除する場合、ユーザーのパスワードまたはグループ メンバーシップを変更する場合、およびデータベースのログオン パスワードを変更する場合に使用します。
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セキュリティ ウィザード セキュリティで保護されていないデータベースのバックアップ コピーを作成し、ユーザーレベル セキュリティ機能を実装する手順を案内するセキュリティ ウィザードを開始する場合に使用します。
注: これらのコマンドは、新しいファイル形式を使うデータベースでは利用できません。
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その他のセキュリティ機能
セキュリティをより強化するために、次のいずれか、または複数の機能の使用を検討してください。
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暗号化 暗号化ツールを使用すると、他のプログラムやツールによってデータが読み取れなくなり、データベースを使用するためのパスワードの入力がユーザーに強制されます。 暗号化ツールは、新しいファイル形式のいずれかを使用するデータベースでのみ使用できます。 [アクセス] で、[ ファイル ] > [ パスワードで暗号化] をクリックします。
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データベース サーバー ユーザー セキュリティを管理する Microsoft SQL Server などのデータベース サーバーにデータを格納します。 この場合、Access を使用してサーバーのデータとリンクさせ、クエリ、フォーム、およびレポートを作成します。 この方法は、すべての Access ファイル形式で保存されたデータベースで使用できます。
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SharePoint サイト ユーザー セキュリティ、およびオフライン作業などその他の便利な SharePoint 機能を活用できます。 使用している SharePoint 製品に応じて、充実した実装オプションが用意されています。 新しいファイル形式のデータベースでのみ使用可能な SharePoint 統合機能もあります。