OWA Web パーツ URL を使用する場合の "カスタム エラー モジュールでこのエラーが認識されない" エラー
現象
Microsoft Outlook Web App (OWA) 用に特別に細工された Web パーツ URL を使用して共有メールボックス フォルダーにアクセスしようとすると、次のエラー メッセージが表示されます。
カスタム エラー モジュールでこのエラーが認識されない
次のシナリオ例を考えてみましょう。
OWA URL は、Microsoft Exchange 2013 フロントエンド サーバーを指します。
UserA メールボックスと UserB メールボックスは、Exchange 2010 メールボックス サーバーにあります。
UserB には、UserA の予定表フォルダーへの代理人アクセス権が付与されます。
UserB は、UserA のメールボックスの予定表 Web パーツの Uniform Resource Identifier (URI) と組み合わせた明示的な OWA ログオン アドレスを生成します。 このアドレスは次のようになります。
https://exchange2013.fabrikam.com/owa/userA@fabrikam.com/?cmd=contents&module=calendar
ログオン画面で、UserB は資格情報を入力します。
このシナリオでは、UserB は、このセクションで説明されているエラー メッセージを受け取ります。
原因
この問題は、Exchange 2013 サーバーが、クライアント アクセス サーバー (CAS) の役割を持つ Exchange 2010 サーバーに要求をプロキシしようとするためです。 プロキシ要求中、URI の "?cmd=contents&module=calendar" 行は保持されません。 そのため、プロキシ要求は、想定どおりに特定の共有フォルダーではなく、共有メールボックスの受信トレイに送信されます。
回避策
この問題を回避するには、ユーザーに OWA の自分のメールボックスにログオンさせ、共有予定表をセカンダリ予定表として自分の予定表ビューに追加します。
これを行うには、UserB の予定表への代理人アクセス権を UserA に付与します。 次に、UserB に次の手順を実行させます。
- 通常どおり OWA にログオンします。
- 左上隅にある [ マイ アプリ ] ボタンを選択して予定表を開きます。
- [ マイ カレンダー] を右クリックし、[ 予定表を開く] を選択します。
- ダイアログ ボックスで、適切なリスト エイリアスまたはインターネット アドレスを入力して UserA を指定し、[ OK] を選択します。
OWA では、UserA の予定表がセカンダリ 予定表として表示されるようになりました。 UserB は、UserA の [チェック] ボックスをオフにすることで、セカンダリ 予定表の表示を有効または無効にすることができます。