この資料は Microsoft Access データベース (.mdb) についてのみ記述したものです。
難易度 : 中。基本的なマクロ、コーディング、相互運用性に関する知識が必要です。
現象
サイズの大きな Microsoft Access データベース ファイルで追加クエリの実行、テーブル作成クエリの実行、またはデータのインポートを行うとすると、次のエラー メッセージが表示されることがあります。
引数が無効です。
この問題は、Access データベース ファイルが 2 GB のサイズ制限に達したときに発生します。
回避策
この問題を回避するには、Access データベース ファイルのサイズを減らす必要があります。これを行うには、次のいずれかの方法を使用します。
Access データベース ファイルの圧縮
データベースの最適化/修復ユーティリティを実行することで、Access データベース ファイルのサイズを減らすことができます。これを行うには、次の手順を実行します。
注 : サーバー上または共有フォルダ内に存在する共有 Access データベース ファイルを圧縮する場合は、ネットワーク上でその Access データベース ファイルを開いているのは、操作を行うユーザーのみである必要があります。ユーザー自身には Access データベース ファイルに対して排他モードで開く権限が必要です。
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Access を起動します。
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[ツール] メニューの [データベース ユーティリティ] をポイントし、[データベースの最適化/修復] をクリックします。
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[最適化元データベース] ダイアログ ボックスで、最適化する Access ファイルを選択し、[最適化] をクリックします。
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[最適化先データベース] ダイアログ ボックスで、圧縮先の Access データベース ファイルの名前を選択します。
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[保存] をクリックします。
Access データベース ファイルの分割
また、Access データベース ファイルを複数の Access データベース ファイルに分割することでこの問題を回避することもできます。Access データベース ファイルに多くのコードを含むモジュールが含まれている場合には、ライブラリ データベースを使用してコードを格納することも考えられます。また、データベース分割ウィザードを使用して単一の Access データベース ファイルを 2 つの Access データベース ファイルに分割することも考えられます。これによって、片方の Access データベース ファイルにはすべてのテープルが含まれ、もう一方の Access データベース ファイルにはフォームやレポートなどの残りのデータベース オブジェクトが含まれます。これを行うには、次の手順を実行します。
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Access を起動します。
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問題になっている Access データベース ファイルを開きます。
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データベース ウィンドウで [ツール] メニューの [データベース ユーティリティ] をポイントし、[データベース分割ツール] をクリックします。
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[データベース分割ツール] ダイアログ ボックスで [データベースの分割] をクリックします。
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[バック エンド データベースの作成] ダイアログ ボックスの [ファイル名] ボックスにバック エンド Access データベース ファイルの名前を入力し、[分割] をクリックします。
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[OK] をクリックします。
関連情報
関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
304932 Microsoft Access データベースを手動で分割する方法
302495 [ACC2000] データをテーブルにインポート、コピーまたは追加するとエラー メッセージ "引数が無効です" が表示される
209912 [ACC2000] 複数のライブラリに存在するクラスを参照する方法
288631 [ACC2002] データベースにデフラグと最適化を実行してパフォーマンスを高める
関連情報
この資料は米国 Microsoft Corporation から提供されている Knowledge Base の Article ID 835416 (最終更新日 2005-02-08) を基に作成したものです。