Excel 2010 で印刷するとチェック ボックス付近のセルの罫線や文字列が不鮮明な状態で出力される

現象

Microsoft Excel 2010 でフォーム コントロールや ActiveX コントロールのチェック ボックスを含むファイルを印刷した場合、チェック ボックス付近で以下の現象が発生します。

 a) セルの罫線が印字されない    
 b) セルの罫線が設定したものより太く印字される
 c) セルに設定した文字列がぼやける

Note : この現象は、オプション ボタンでも発生します。

原因

Excel 2010 では、チェック ボックスの描画の仕方が変わり、チェック ボックスの周囲を含めて、ベクタ画像ではなく ビットマップ 画像として出力される動作となりました。
その結果、チェック ボックス周囲の文字列がぼやけて出力されます。

また、Excel 2010 が印刷イメージを作成するときに、先にセルの罫線を描画し、その後でチェック ボックスをビットマップ画像として描画しますが、このとき、チェック ボックスの下にあるセルの罫線を正しい位置で合成しなかった場合に、セルの罫線が欠けたり、太く印字されます。

解決方法

この現象を解決する修正プログラムないため、以下の方法で対応してください。

一旦 PDF または XPS 形式で保存し、作成されたファイルを印刷する

手順 :

  1. Excel 2010 でファイルを開きます。

  2. [ファイル] - [名前を付けて保存] で [ファイルの種類] を "PDF (*.pdf)" または "XPS ドキュメント (*.xps)" にして、任意の名前で [保存] します。

  3. 保存した pdf または xps ファイルを開いて、印刷します。



回避策

以下の方法は、現象の発生を緩和する方法となります。

方法 1 : セルの罫線に被らないようにする

チェック ボックスを選択したときに表示されるオブジェクトの選択範囲がセルの罫線に被らないようにセルの幅や高さを調整することで、上記現象の a) ~ b) が緩和します。



方法 2 : Excel 2010 以外のバージョンで印刷する

この現象は他のバージョンと比較して、Excel 2010 で顕著に発生します。
Excel 2007 以前、または Excel 2013 以降のバージョンで印刷することで、上記現象の a) ~ c) が緩和します。

詳細

問題の再現手順

  1. A1:C3 の範囲を選択して、右クリックし、[セルの書式設定] - [罫線] タブで「なし」の下にある「点線」を選択し、[外枠] と [内側] に罫線を設定します。

  2. [開発] - [挿入] - [フォーム コントロール] または [ActiveX コントロール] から[チェック ボックス] や [オプション ボタン] を A2 セルへ挿入します。

    Note : このとき、オブジェクトの選択範囲がセルの罫線に被っていると、印刷結果においてセルの罫線がかけたり、意図しない太さで出力されます。

  3. チェック ボックスに既定で設定されている「チェック 1」等の文字列を削除します。

  4. チェック ボックスを挿入したセルに、任意の文字列を入力します。

  5. プリンタで印刷します。
    例えば、Microsoft XPS Document Writer で印刷 (出力) します。

結果
チェック ボックス付近で以下の現象が発生します。

 a) セルの罫線が印字されない     
 b) セルの罫線が設定したものより太く印字される
 c) セルに設定した文字列がぼやける
 

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