Microsoft Excel 2013 で印刷したバーコードをバーコードリーダーで読み取れない場合があります。
バーコード コントロールのサイズにも影響を受けますが、具体的な閾値はありません。
現象
以下のいずれかの方法で回避してください。
方法 1 : バーコードのサイズを調整する
バーコードが読み取れるサイズまで、バーコード コントロールのサイズを大きくします。
方法 2 : Access のレポートとして印刷する
Excel のデータを Access のテーブルにインポートし、そのテーブルのデータを基にレポートを作成します。
なお、この操作には、予め Excel 側にバーコード コントロールに設定した値をセル範囲に入力する必要があります。
- 手順
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Access 2013 を起動し、空のデスクトップ データベースを作成します。
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[外部データ] - [Excel] をクリックします。
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オブジェクトの定義のソースとして、バーコードを配置した Excel ファイルを指定します。
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[現在のデータベースの保存方法と保存場所を指定してください。] で、任意の項目を選択して [OK] をクリックします。
Excel でソース データに対して行った変更を Access のテーブルに反映させたい場合は、「リンク テーブルを作成してソース データにリンクする」を利用すると便利です。
ここでは、「リンク テーブルを作成してソース データにリンクする」を選択した場合の手順を説明します。 -
バーコードを配置したシートを選択して、[次へ] をクリックします。
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元のデータの先頭行が列見出しである場合は、[先頭行をフィールド名として使う] にチェックを入れて、[次へ] をクリックします。
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[リンクしているテーブル名] を設定して、[完了] をクリックします。
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「テーブル '<テーブル名>' をファイル '<ファイル パス>' にリンクしました。」のメッセージで [OK] をクリックします。
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作成されたテーブルを選択して、[作成] タブの [レポート] をクリックします。
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[デザイン] タブの [表示] のプルダウンで [デザイン ビュー] をクリックします。
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[詳細] セクションを選択して、[デザイン] タブの [コントロール] のセクションの右下の [その他] をクリックして、[ActiveX コントロール] をクリックします。
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「Microsoft Barcode Control 15.0」を選択して [OK] をクリックします。
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挿入されたバーコードの位置とサイズを調整し、[プロパティ シート] の [データ] タブで [コントロールソース] を該当するフィールドに設定します。
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作成したレポートを保存して、印刷します。
回避策
マイクロソフトでは、この問題について現在調査中です。詳細については、わかりしだいこの資料に掲載する予定です。
状況
問題の再現手順
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Excel 2013 を起動し、空白のブックを作成します。
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[開発] - [挿入] - [ActiveX コントロール] の [コントロールの選択] ボタンをクリックして、「Microsoft Barcode Control 15.0」を選択して [OK] をクリックします。
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任意の場所へバーコードを挿入します。
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バーコードを選択して右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
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Value に、値を設定して [プロパティ] ウィンドウを閉じます。
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バーコードを選択して右クリックし、[コントロールの書式設定] をクリックします。
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[サイズ] タブで例えば [高さ] を 1 cm、[幅] を 4 cm に設定して [OK] をクリックします。
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印刷します。
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紙に印刷されたバーコードをバーコードリーダーで読み取ります。
結果
バーコードを読み取ることができません。
詳細
以下は古いバージョンの資料となりますが、バーコード コントロールは、Access で利用することを想定したものであることを説明しています。
Microsoft バーコード コントロール 9.0 リファレンス
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=8913