現象
Internet Explorer 10 がインストールされた環境で WebBrowser コントロールをホストするアプリケーションで Web ページを閲覧すると、CPU 使用率が高い状態になりアプリケーションが応答しなくなる場合があります。
原因
この現象は、以下の条件を満たす状態で WebBrowser コントロールをホストするアプリケーションを利用する場合に発生する可能性のある現象です。
-
Internet Explorer 10 がインストールされた環境である
-
WebBrowser コントロールをホストするアプリケーションを IE10 もしくは IE9 のモードで動作させている
回避策
レジストリの設定を変更し、WebBrowser コントロールをホストするアプリケーションを変更し IE10 もしくは IE9 のモード以外で動作するように指定します。
モードの切替については、"FEATURE_BROWSER_EMULATION" の対象のアプリケーションの指定を変更、もしくは削除します。
例 : 対象となるアプリケーション用に指定されている以下のレジストリキーを削除します。
HKEY_LOCAL_MACHINE (または、 HKEY_CURRENT_USER)
SOFTWARE
Microsoft
Internet Explorer
Main
FeatureControl
FEATURE_BROWSER_EMULATION
<アプリケーションプロセス名>(例 : contoso.exe) = (DWORD) 00009000 または 00010000
状況
マイクロソフトでは、この問題について現在調査中です。詳細については、わかりしだいこの資料に掲載する予定です。
詳細
本現象は表示対象のコンテンツ内に含まれるスクリプト処理内容にも依存し発生する現象です。原因セクションに記載の条件を満たす場合にも、多くのコンテンツでは現象は発生しません。
関連情報
FEATURE_BROWSER_EMULATION のレジストリについては以下の公開情報も合わせてご参照ください。
但し、FEATURE_BROWSER_EMULATION の指定を変更することで WebBrowser コントロールを ホストするアプリケーションの動作が変ります。この為、コンテンツの表示状態などに影響を与える可能性があります。