はじめに

この資料では、Microsoft Internet Information Services 7.0 (IIS 7.0) または Microsoft Internet Information Services 7.5 (IIS 7.5) 上で動作する Web アプリケーションのダンプ ファイルを取得する一般的な方法を説明します。

この資料で説明している一般的な方法では適切なダンプ ファイルを採取できない場合があります。その場合は、以下のアドバイザリー サービスをご利用いただくことで、状況にあったダンプ ファイルの採取方法からマイクロソフト技術サポートのエンジニアがご支援いたします。



注 : 発生している問題によっては、ダンプ ファイルを使った Web アプリケーションのデバッグが有効ではない場合があります。また、運用環境によりダンプ ファイルの取得方法が異なります。ダンプ ファイルが有効かどうか、ダンプ ファイルの取得方法が適切かどうかについては、次のサポート技術情報を参照してください。



IIS 上で動作する Web アプリケーションの応答が停止する場合やエラーになる場合のトラブルシューティング

詳細

ここでは、Debugging Tools for Windows に含まれる ADPlus.exe を使用して一般的なダンプ ファイルを取得する手順を説明します。あらかじめ、問題が発生する可能性のあるコンピューターに Debugging Tools for Windows をインストールしておきます。インストールについては、以下のサポート技術情報を確認してください。

IIS 上で動作する Web アプリケーションの応答が停止する場合やエラーになる場合のトラブルシューティング


注 : デバッグ対象のアプリケーション プールを 32bit モードに設定している場合は 32bit 版 Debugging Tools for Windows を、64bit モードに設定している場合は 64bit 版 Debugging Tools for Windows をインストールします。




Web アプリケーションの応答が停止する、または、正常時に比べて遅延する問題が発生した場合のダンプ ファイルの取得手順 (ハング モード)

  1. ダンプ ファイルの出力先フォルダーを、任意のフォルダーにあらかじめ作成します。

    注 : ダンプ ファイルはデバッグ対象のプロセスの仮想メモリ使用量と同程度のファイル サイズとなり、複数回取得します。このため、出力先フォルダーの空き容量が十分確保されていることを確認してください。

  2. Web アプリケーションの応答が停止する問題が発生したら Web サーバーに管理者権限でログオンし、[コマンド プロンプト] を管理者として起動します。

  3. Debugging Tools for Windows インストール フォルダーに移動します。

  4. 以下のコマンドを実行します。この操作により cdb.exe が起動し、ダンプ ファイルを作成します。

    adplus.exe -hang -pn w3wp.exe -r 3 60 -o <出力先フォルダー パス>

  5. cdb.exe が終了したら、自動的に 1 分間隔で、合計 3 回のダンプ ファイルが取得されます。

    注 : 全てのダンプ ファイルの取得が完了するまで adplus.exe を実行した [コマンド プロンプト] を閉じないでください。 ダンプ ファイルは、出力先フォルダー内の以下のフォルダーに作成されます。拡張子は .dmp です。



    YYYYMMDD_HHMMSS_Hang_Mode

w3wp.exe の CPU 使用率が高い状況が続いている場合は、ハング モードのダンプ ファイルと併せて、ダンプファイルを採取した時間帯にパフォーマンス モニタで以下のカウンター ログを採取します。

サンプル間隔を 5 秒にし、現象発生前後のログを採取します。ただし、サンプル間隔はシステムの負荷状況に応じて、調整してください。

パフォーマンス オブジェクト : Process
カウンター : % Processor Time

カウンター : ID Process

インスタンス : w3wp



パフォーマンス オブジェクト : Thread

カウンター : ID Thread

カウンター : ID Process

カウンター : % Processor Time

インスタンス : すべての w3wp


エラーが発生する場合のダンプ ファイルの取得手順 (クラッシュ モード)

  1. ダンプ ファイルの出力先フォルダーを任意のフォルダーにあらかじめ作成します。

    注 : ダンプ ファイルはデバッグ対象のプロセスの仮想メモリ使用量と同程度のファイル サイズとなり、複数回取得します。このため、出力先フォルダーの空き容量が十分確保されていることを確認してください。

  2. アプリケーションに HTTP リクエストを行います。

  3. Web サーバーに管理者権限でログオンし、[コマンド プロンプト] を管理者として起動します。

  4. Debugging Tools for Windows インストール フォルダーに移動します。

  5. 以下のコマンドを実行します。この操作により cdb.exe が起動します。

    adplus.exe -crash -pn w3wp.exe -CTCF -o <出力先フォルダー パス>

  6. コンピューターをロックし、現象が発生するまで待機します。

    注 : 待機中にコンピューターからログオフしないでください。コンピュータをログオフしたり、IIS やコンピュータを再起動した場合は、手順 2 から 手順 5 を再度実行しなおしてください。


問題が発生すると、自動的にダンプ ファイルが作成されます。ダンプファイルは指定した出力先フォルダー内の以下のフォルダーに作成されます。拡張子は .dmp です。

YYYYMMDD_HHMMSS_Crash_Mode

エラーやプロセスが異常終了する問題が発生して、ダンプ ファイルが生成される前にアプリケーションの応答が停止する現象 (ハングアップ) が発生した場合は、cdb.exe 上で Ctrl + C キーを押すと手動でダンプ ファイルが作成できます。

ダンプファイル取得時におけるアプリケーション プールの構成の注意点

ここに示すアプリケーション プールの設定を有効にしていると、ダンプファイルの取得前に問題が発生しているワーカー プロセスがリサイクル、またはシャットダウンしてしまい、ダンプ ファイルが取得できないことがあります。 そのような状況を回避するためには、以下のアプリケーシプールの構成を変更することを検討してください。なお、アプリケーション プールの設定を変更すると変更時にワーカー プロセスがリサイクルされるため、設定変更は運用状況を十分考慮の上、実施してください。

アプリケーション プールの設定を変更する方法 :

  1. 以下の手順に従って、リサイクルの設定を無効にします。インターネット サービス マネージャーで問題が発生するアプリケーション プールの詳細設定を開きます。

  2. リサイクルを展開し、以下の値を 0 に設定します。

    プライベート メモリ制限 (KB)
    仮想メモリ制限 (KB)
    定期的な間隔 (分)
    要求制限

  3. [特定の時間] をクリックし、TimeSpan[] 配列の [...] ボタンをクリックします。

  4. [TimeSpan コレクション エディター] で全てのメンバを削除し [OK] ボタンをクリックします。

  5. [CPU] を展開し、[制限] を 0 に設定するか、または [制限動作] を [NoAction] に設定します。

  6. [プロセス モデル] を展開し、[Ping の有効化] を [False] に設定します。

  7. [アイドル状態のタイムアウト] を 0 に設定します。

  8. [OK] をクリックして、[アプリケーション プールの詳細設定] を閉じます。

関連情報

IIS 上で動作する Web アプリケーションについての関連情報を参照するには、次のサポート技術情報をクリックしてください。

IIS 上で動作する Web アプリケーションの応答が停止する場合やエラーになる場合のトラブルシューティング

IIS 6.0 上で動作する Web アプリケーションのダンプ ファイル取得方法

ヘルプを表示

スキルを磨く

トレーニングの探索 >

新機能を最初に入手

Microsoft Insider に参加する >

この情報は役に立ちましたか?

言語の品質にどの程度満足していますか?
どのような要因がお客様の操作性に影響しましたか?

ご意見をいただきありがとうございます。

×