現象
Microsoft Office IME 2010 の [単語の登録] で [よみ] に末尾が "n" の文字列を登録すると、登録したよみを入力して変換しても変換候補に登録した単語が表示されません。この動作は、Microsoft Office IME 2007 や OS 標準の IME を含めたその他のバージョンの IME でも同じです。
補足
同様の現象として、[よみ] に末尾が "A" "I" "U" "E" "O" の文字列を登録した場合も、変換時に母音として動作するため変換候補に表示されません。
原因
IME では、入力された文字の末尾が "n" の場合、変換操作において単独の "ん" とみなされます。これにより、末尾が "n" の文字列を入力して変換した場合、"n" より前の文字列と "n" は別の単語と認識され、ユーザー辞書に登録した読みに対応する単語として認識されません。
回避策
Office IME 2010 の [単語の登録] で [よみ] ボックスに末尾が "n" ではなく "ん" に変換した文字列を登録します。
状況
マイクロソフトでは、この問題をこの資料の対象製品として記載されているマイクロソフト製品の問題として認識しています。
詳細
問題の再現手順
-
Office IME 2010 の言語バーの [ツール] をクリックし、[単語の登録] をクリックします。
-
[単語の登録] 画面で、[単語] ボックスに "階段"、[よみ] ボックスに "kn" と入力します。
-
[登録] ボタンをクリックしてから、[閉じる] ボタンで [単語の登録] 画面を終了します。
-
日本語入力が有効な状態で、"kn" と入力して変換を行います。
結果
k と n は個別に変換され、変換候補には登録した "階段" は表示されません。